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発想力

SFC小論文でのアイディアの出し方について

アイディアは「絞る」ことで輝く

ツイッターには同様のことを書いたのですが、

「好きな画像を表示していろんなデザインが可能な電子スマホケース」

「ミッキーマウスのスマホケース」
のどっちがよく売れるか?

というと、ミッキーマウスのスマホケースなんです。同じ画像を表示すれば、前者だってディズニー仕様にできるにも関わらず。

アイディアは具体的に「絞る」ことで生まれてきます。

明日のご飯は何にしよう?

という問では曖昧にしか決まりませんが、

明日のご飯は何にしよう?中華にする?

と情報を限定すれば、さらなるメニューや、「中華はいやだ」などの意見が出てきます。

「絞る」行為をしないと、ものすごく曖昧な意見になることも多いです。

完璧な答案よりも、絞った答案を

ミスなく、うまく使えるものを考えようとすると、どうしても無難なアイディアになります。

そうではなく、中身をしっかりと絞ることで、とがった…だけど、キラリとひかる答案を書くことで、アイディア力が発揮されます。ぜひ、「うまく使える」よりも「ぎゅっと絞った」答案を考えてみましょう。

これは、私が好んで使う例です。

<無難なアイディア> 高齢者とその子供や孫が繋がる高齢者用SNS
 田舎に二人で住んでいる祖父母がさみしくないようにSNSで繋がる

<尖ったアイディア> 仏壇でチーンと拝むたびに起動する仏壇SNS
 祖父母が仏壇で拝むたびに、子供や孫のSNS投稿がみられる

前者の方よりも、後者のアイディアの方を実現したくなりませんか?でも、後者の方が、状況を「ぐっ」と絞ってますよね。

ぜひ、アイディアを絞る行為をしてみてくださいね。

デカルトとSFC小論文 〜思考力をあげよう〜

思考力の重要さ

SFC小論文は「頭の中にある正しい知識を書き出せば合格する」試験ではありません。もちろん、合格体験記に書いてあるように、自分の得意なアイディアや武器を準備することで、本番試験での思考時間を短くすることは可能です。けれども、試験本番でみた事がない問題が出た場合には、結局は「思考力」がものをいいます。

いろは塾ではなぜ思考力があがるか

試験後、合格なさった方も、そうでない方も、みなさん揃っておっしゃってくださるのは「いろは塾では思考力が上がる」ということです。ブログは、あくまで「知識の伝達」に過ぎません。もちろん、ブログの中に書いてあることを「実行すれば」ある程度、思考力は上がるような内容をたくさん書いています。一方で、例えば文章をしっかり読むためのポイント:ピカ・スジ・イキと書いた昨日のエントリーですら実行いただけたかどうかはブログではわかりません。講義では、それを強制的に皆様にやってただけるので思考力があがります。(もちろん、講義時間中では演習時間が足りないので一部は自分でやっていただく必要がありますが。)

デカルトの思考を導く4つの規則

デカルト(ろりこんで女の子のお人形をだっこしていた哲学者(嘘です。もう少し悲しいストーリーがあります))が、方法序説の中で「思考を導く四つの規則」というのを書いていました。少し長いですが、引用しますね。
1:自分が明晰に真であると認めるものでなければ、いかなる事柄も真として受け入れないこと
2:検討しようとする問題をうまく解くために必要なだけの数の、多くの小部分に分割すること
3:もっとも単純でわかりやすいものから始めて、少しずつ複雑なものの認識へと至ること
4:最後に完全な列挙と、全体の広範な再検討を通じて、見落としがないか確認すること
デカルト「方法序説」より抜粋
順番に補足していきます。

 1は、簡単。「自分の力で考える」ということです。他の人が「よい」と思ったことを盲目的に信じるのではなく、自分でその真偽を判断します。
 2は、多くの人が苦手とするところ。うまく対象を細かく分割します。このときの、「うまく」が曲者なのです。目的に合わせて、分類できていれば、なんでもいいのですが(小論文の場合、きちんと分割できていれば、小論文の中身がきちんと正しく書かれるので、SFCの先生には、きちんと分割できたかどうかはわかります。)、意外とみんな正しいものを探そうとして混乱してしまいます。(そういう方は、ついよくあるフォーマットに依存してしまって失敗してしまったりしますよね。)
 3は、細かくわけたものを積み上げる過程。ここは割とみんな得意ですね。
 4は、多くの人が苦手。最終的には「全体として意味をなすもの」になっていなければならないのに、細かい部分のみチェックをして終わりにしてしまう。

つまり、特に2と4の部分を重点的にトレーニングすればいいわけです。この2と4は特に「正しい答え」がないので不安になってしまいます。だけど、「手続きが正しければ、小論文もその正しい手続きに沿ったアウトプットである」ことがわかるようになっています。だから、読む人が正しく読めば、その人の「思考力」は簡単に判断がつくわけです。

今のうちに思考力を磨こう

毎年のことですが、12月ぐらいに「思考力をあげてください」みたいに言われて、困ってしまいます。思考力は正しい手続きにのっとればそれなりにしっかり上がっていきます。

けれども、時間がかかりますし、ある意味で、遠回りに見えます。だって、

1:自分でやってみる
2:判断力のある人と一緒にプロセスと結果を確認する
3:1で悪かったことを確認してから、もう一度1に戻る

この繰り返しをしなければ身につきません。でも、試験直前期には、「先生?先生は2のプロセスで特殊なことをやっているんでしょ?先生の頭の中を教えてよ。」とものすごく焦って、2ばっかりに意識がいきます。実際に大事なのは、1〜3までのステップを繰り返すことです。

本格的に焦る前に思考力を磨いた方が本番試験直前に焦らずにすみますよ。ぜひ、落ち着いて1〜3のステップを繰り返しましょう!

最後に

いろは塾(夏期講習)SFC小論文はあと1席分はご参加いただけます。ご興味のある方はぜひお申し込みください。なお、夏期講習の詳細は、いろは塾(夏期講習)SFC小論文 8月19日〜8月23日/8月26日〜30日をご覧ください。いきなり申し込むのが怖い方はどうぞご面談をお申し込みください。

Twitter:@IrohaForCom
Email:kadoya0168[at]gmail.com
※メールの場合は、[at]を@に変更してください。
に、
 1:お名前
 2:メールアドレス
を記載の上、お申し込みください。

それでは!

AO面接にも使える!中身を掘り下げるための質問について

SFC小論文は、データを分析させたり、数字から未来を予測したりさせるので「数的な力」が必要となります。だから、ついつい数的な側面に目がいきがちです。

一方で、SFC小論文の大半は「文章」で解答をします。そして、SFCの先生は「数的な評価のみではみおとしてしまうもの」を小論文の形で評価します。だから、実際のところ、SFC小論文のほとんどは「質的な評価」がなされると思った方がいいのです。

「小論文の採点なんて、教授の主観でしょ?」という意見もあります。もちろん、一理はあります。文章で書かれたものを、完全に齟齬なく得点化することは(よほどの単純化をしない限り)不可能です。

ただし、学問の世界では、数値では消えてしまうものを取り出してくる研究手法がきちんと存在します。

質的研究法

こうした数的でないものを取り扱う学問分野として「質的研究法」というものがあります。(なお、対義語は量的研究法です。)

質的研究法
・量的な把握方法では捨象されてしまう内容を
・データとして実証的に取り扱う方法論

という感じです。(いろいろとツッコミどころのある定義ですが、受験生に伝わりやすいイメージ優先で。)

だから、小論文を理解するために、質的研究法を知っておくのは大切です。質的研究法には、

・質問紙法…AO志望理由書、小論文
・面接法…AO面接
・観察法…未来構想キャンプ、AO面接

などの方法論があります。「…」から先には当てはまる試験を書いてみました。そうなんです。SFC入試は質的研究法の手法に満ちているのです。

質問の種類と論理性について

今回は、AO入試前ですので、あえて「面接」っぽう話題にしておきますが、「質問」というのは、対象を「よりよく知る」ためのツールです。

そして、質問の種類も色々ありますが、大きく分けると、

・真偽を確認する質問
・詳細を確認する質問
・理由を確認する質問

に分かれます。そうなんです。質問も「論理」の大前提である「詳述」と「理由(因果)」を明らかにするためのしくみが内包されています。

「詳細を確認する質問」は、「わからない言葉を明確にする」「不明な状況を明確にする」などですよね。「理由を確認する質問」は、「なぜ?」「どうして?」と問いますよね。いずれも論理の基本と対応しています。

つまり、AO入試の面接準備をするときはもちろん、SFC小論文を書くときに自分の書いている内容をブラッシュアップするためにもこの手の「質問」を自由に使えるようになっておくことは重要なのです。

質問の種類

今回は、やまだようこ先生という質的研究をご専門となされている先生の論文から少し内容を抜粋しておきます。単なる合格者の経験談や、塾の情報よりもこうした明確な根拠があるものの方が対策に用いるには好ましいですから。やまだようこ先生は、「非構造化インタビューにおける問う技法」という論文の中で、以下のように質問を分類しています。
<般問>一般化した質問
 例1:もし、**が起こったらいかがでしょうか?
 例2:**のような場合には、どうでしょうか?
<認問>確認したり、同意する質問
 例1:それは、**ということですか?
 例2:なるほど、**ですね?
<確問>正確化する質問
 例1:それが起こったのは、いつでした?
 例2:それは**に住んでいたときですか?
<細問>明確化、具体化、例示、エピソード等をきく質問
 例1:それについて、例えばどんなことがありましたか?
 例2:そのとき、あなたはどうしました?
<転問>話題を転換する質問
 例1:ところで、あの出来事は?
 例2:話は変わりますが、**についてはいかがですか?
<拡問>話題や話の内容を拡張し、本質を追求し、話題を発展させる質問
 例1:それと比べて、**は?
 例2:あなたは**についてどう思われますか?
非構造化インタビューにおける問う技法(やまだようこ)
引用元には、もう少したくさん書いてあるので、読んでみてください。

AO対策の場合には?

自分の志望理由書に対して、これらの質問を使って、いろんなことをたくさん聞いて、想定質問をしておくのがオススメです。 

もし、自分が先生ならば、どんな<拡問>を聞くかな?
自分が面接を担当するなら、どんな<転問>を聞くかな?

などです。こうした質問を繰り返すことによって、本番に強くなります。

SFC小論文の場合には?

SFC小論文の場合、自分の「思考力」を深めるために使います。つまり、出てきたアイディアについて、こうした質問を投げかけるわけです。

・ここはどういう感じだろう?
・それから、どうなるんだろう?
・なぜ、こうなったんだろう?

などなど。こういう訓練をすることによって、思考力が磨かれます。

重要なのは、各年度の問題にどう答えるかだけではなく、常に各年度の問題に対して自問自答する癖をつけることです。ぜひ、そうすることで思考力を磨いてください。

終わりに

今日は、AOの面接にも絡めて、論理的な思考力を磨くための質問について書きました。こうした質問力を磨くことで、より思考力を磨いてほしいな、と思います。

それでは!