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構想力

システム力

2019/9/11 加筆修正しました

SFCが求める構想力を理解するために重要な「システム」について説明します。

システム力
システム力とは、対象をシステムとしてとらえて操作する能力

です。このままでは、まだ想像ができないので、システムについて定義してしまいましょう。
システムとは
・システムは互いに作用している要素からなるものである。
・システムは部分に還元することができない。
・システムは目的に向かって動いている。
・ひとつのシステムの中には独特の構造を持った複数の下位システムが存在する。
・下位システムは相互に作用しあいながら調和し、全体としてまとまった存在をなしている。
Wikipedia:一般システム理論より引用。表題は当ブログにて作成
この定義に満足できるかどうかはさておいて、当ブログでいいたいことについてはこれで十分満たしています。

対象を「システム」としてとらえて、操作する能力です。

小論文もシステムです。

一番、話題にしやすい「小論文」について考えてみましょう。とても短い小論文「今日は辛いものを食べました。例えば、キムチです。」をシステムとして考えてみましょう。

小論文は「段落・文・単語・文字」などの要素からなっており、これらは互いに「作用」しています。「作用」という言葉の解釈は難しいですが、「段落」や「文」などは、当然前後の「段落」「文」に影響を与えていますよね。「今日は辛いものを食べました。例えば、キムチです。」この「後ろの文章」だけを見ると「例えば、キムチです。」と書いてあるだけですが、前の文章の影響によって「キムチを今日食べたんだ」ということが分かります。逆に、「前の文章」だけを見ると「今日は辛いものを食べました。」とあるだけですが、後ろの文章を見ると「食べたものの一つはキムチだ」と分かります。後ろの文章が前の文章に影響しているわけです。

では、この2つの文章を別々にわけて「今日は辛いものを食べました」と「例えば、キムチです。」としたらどうなるでしょうか。これを別々にわけてしまえば、全体として伝わるものの中から重要なものが抜け落ちてしまいます。

そしてこの文章は「いいたいことをつたえる」という目的を持っています。シーンによっては「辛いものを食べたから、夜は辛いものはイヤだ」と伝える、なんていう具体的な目的があるかもしれません。

また、この文章は上で書いたように、2つの文章にわけることができ、なおかつ、そのわけた文章が全体の小論文の中で独自の目的をもっています。2文にわけた場合、前の文章の目的は「主張」、後の文章の目的は「例示」などということができます。さらにはこの各文とも、相互に作用する「単語」という要素からなります。但し、「単語」に分解してしまえば、各文章の中から重要なものが抜け落ちてしまいます。つまり、「今日は辛いものを食べました。例えば、キムチです。」という文章自体、独特の構造を持った別の下位システム(サブシステム)から構成されているのです。

そしてこの「下位システム」同士は相互に作用しあいながら、全体としての「今日は辛いものを食べました。例えば、キムチです。」を形作っています。

つまり、こうした「小論文」は「システム」として捉えることができるわけです。

世の中、なんでも「システム」です

上の性質を満たすものは何でも「システム」です。人間だってシステムですし、社会だってシステムです。予備校だってシステムです。なんだって「システム」です。

但し、対象を「システム」としてとらえる事は、あなたなしではできません。つまり、対象がシステムであるかどうかは、「あなたが対象をシステムとしてとらえられるかどうか」にかかっています。このように「対象」を「システム」としてとらえられる力をSFCは確認したいのです。

実際には具体的なシステム「本」(や、そのまえがき)とかね、「介護業界のシステム」などいろんな具体例の形で問われる事が多いです。(そして「小論文」そのものも、「システム」です。)