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Ⅴ 実践編★

「テレビの登場」じゃないよ……学習の際に気をつけてほしいこと

11月半ばぐらいまでは、私のスケジュールと気分が許す限りにおいて、送られてきた答案の適当チェックをしています。(有料で引き受けているものと丁寧さや説明内容は明らかに差はつけてますが。)

今回、非常にやりとりをしていて疲れたのは、「環境情報2016の問1 資料A」の問題・解答です。あまり振り返りたくもないのですが、自学する方や、予備校・塾選びの参考になるとは思うので、ブログ・エントリーにさせていただきます…。

問と解答

問1 資料AからGについて、どんなモノやコトの登場により、生活や人の意識など、何が変化したかをそれぞれ1行で簡潔に答えてください。
環境情報学部2016 設問文
資料A:テレビの登場により、家族の会話が減った。
お送りいただいた答案:一部改変
これが問題の箇所

解説

資料Aは、西岸良平、夕焼けの詩13 ー雪うさぎー「テレビがわが家にやってきた!」、小学館、1982. pp.147-162(一部編集・改変)となっています。漫画なので、かんたんに内容がわかると思うので、お手元に過去問があるかたはお読みください。かんたんなあらすじは、いよいよわが家にテレビがやってきて、最初はみんながテレビのおかげでお茶の間に集まってくるようになったけれども、だんだんどの番組をみるか、ということでケンカしたり、夜更かしするようになったりした、というものです。

上にあげた資料Aの要約は、実は「あるある間違い」なんです。あまりにも間違える人が多いので、私の講義ではこのポイントに関しては、即ツッコミすることにしています。(そしてわかっている人は、ニヤニヤしながら講義を聞いています。)「資料文をもっとよく読んで」と。1つの質問をすれば、これがなぜ誤りかが簡単にわかります。

質問:テレビってこのとき(資料A)まではなかったの?

答えは簡単ですね。「ありました。」です。コマ数でいうと、5コマ目に書いてあります。
以前はよくほかの家に上がりこんで、みせてもらっていたわね……


だから、この問題の答えが
資料A:テレビの登場により、家族の会話が減った。
お送りいただいた答案:一部改変
はありえないんです。明らかなる誤答ですだって、テレビはとっくに登場していますからここは例えば、

1:テレビが一般家庭に登場したことにより、
2:家庭用テレビの登場により、
3:テレビが家庭に普及したことにより、
4:廉価版テレビの登場により、

などとすべきなんです。1はテレビが「どこに」普及したかを明示した解答、2はテレビではなくそれを家庭用と限定しました。昔は、路地のお店などにテレビが置かれている、あるいは、一部のお金持ちしか購入できなかった、という状況を考えれば、まぁ、妥当なワーディングでしょう。3は「登場」ではウソになるので、「普及」に言葉を変えたパターン。これでもウソではない。少なくとも、「テレビの登場」とするよりよっぽどいい。4は4コマ目の「ハハハ、ずいぶん値段が安くなったからね。」を受けて、登場したテレビを「廉価版テレビ」と表現しました。もちろん「安価なテレビ」でもいいですよね。

解説を聞けば「テレビの登場」が誤りであることは明らかにわかりますよね。他にも、

「この問題は準備問題である」というポイント
・「何が変化したか」を書けばいいので「どう変化したか」は書かなくてもいいから資料読解はスピーディーにできるはずというポイント
・ただし「どう変化したか」を書いた方が示しやすい場合は、少しぐらいは「どう」を書いても減点にはならないよ、というポイント

などがあります。(3つ目の補足。この問題の場合、「家族の会話が減った。」と書いてしまうと、「何が変化したか」だけでなく「何がどう変化した」まで書いたことになるので、設問に対しては「減った」を書いたら過剰になってしまうんです。より厳密に正答に近いのは「家族の会話が変化した」なんです。ただ日本語としてぎこちなくなるので、どう変化したか、を少々含めてもいいよ、というお話。)

でも、この塾(サイト)の解答例には「テレビの登場」って書いてあるんですが……

今回、何に関して脱力したかというと、このタイトルに書いてある通りです。フィードバックをしたら、URLとともに

でも、ここの解答例には「テレビの登場」って書いてあるんですが……

と言われてしまいました。もちろん、上の解説の通り、明らかに誤答です。単に、そのサイトorブログが誤っているんです…。確かに「ネット上に、解答例として掲載されている」のは事実です。けれども、それが必ずしもあっているとは限りません。(さらに恐ろしいことに、そこのサイトには設問文をよく読もう、って書いてある……。)

つまり、ネットで勉強するときに、サイトを選ぶ時点である程度の実力がないと「誤答かどうか」すら見抜けません……。もしかしたら、間違ったサイトを選んでしまうと、間違った答案を正しいと信じ込んでしまう可能性だってあります。これは怖いことです。ご質問いただいた方は、幸い解説を理解してくださり、そのサイトのいい加減さをご理解いただけたようです。(さすがにイラッとしたので、元のサイトの魚拓とスクショをとって、このエントリーを見て、内容を変えたとしてもすぐにわかるようにしてみました……。)受験生のために無料公開をするのは全く問題ないんですが、せめてこのレベルの間違いはなくしてから公開してほしい……。

正答が書かれていても安心できない

では、ネット上の「信頼できる答案」を参考にすれば、解決するかというと単純にそうではないんです。仮に、ネット上に

資料A:一般家庭用テレビの登場により、家族の会話が減った。

と書いてあったとします。そして、この答案を見たときに、自分の答案が「テレビの登場により、家族の会話が減った」であったとします。

まず、この場合に、自分の答案にきっちりと×をつける(=誤答とみなす)ことができないと、正しく学習できません。つまり、解答には「一般家庭用テレビの登場」と書いてある部分を、自分が「テレビの登場」と書いていても、「○」をしてしまうような人ですね。こういう方は、模範解答をうまくつかえないので、赤本だけでは学習できない人です。

次に、これを誤答とみなせても、「一般家庭用テレビ」の部分が、「廉価版テレビ」や「家庭へのテレビの普及」などにもなりうる、ということがわからなければ、機械的な判断をしていることになり、実力がつきません。きちんと学習能力がある人は、本質をずらさずに別の解答を思いつくことができます。逆に言えば、これができない人は、赤本で勉強できるかもしれないが、応用力がつかない可能性がある人です。

私が、解答例をブログや自分の講義で掲載するのを極端に嫌がるのは、「ポイントを理解せずに書く答案」が極めて無意味だからです。解答例として上がっていれば、形だけ真似する方が大多数です。ツイッターのDMでも、解答例は基本的にお断りをしています。解答例を受け取った人が、その解答例を生かせる実力があるかわからないからです。それよりも「正答になる範囲の答案」がどういうものなのか、というポイントを示す方がよほど大事です。

ところが、これを添削や解説だけでやろうとすれば自ずと限界があります。だって、文章にするには、上で書いたような内容を資料Aだけでなく、あらゆるポイントに関して説明しなければならないから、です。そんな長い文章を読んで学習するのは非効率です。添削も同様です。仮に書いた内容が正解であっても、ポイントを理解しているかどうかはわかりません。かといって、全てのポイントを入れた添削は長くて読めたものではありません。ところが音声で説明すれば一瞬ですからね。(それでもまともに解説すると普通1時間では足りませんが……。)

ただし、もちろん、読解力がきちんとある人は、

資料A:一般家庭用テレビの登場により、家族の会話が減った。

という解答例のみをみて、ポイントをつかむことができます。そういう人には詳細な解説は不要です。ただ、そうでない人には「講義形式の解説」が一番効率がよいのです。

ブログだけで学習可能な人と、講義が必要な人の間にはそのような違いがあると思っています。

終わりに

よくいただく質問でいつも困る質問は、
「ブログだけで合格しますか?」
です。上で書いた「読解力がきちんとある人」ならば、しょうろんブログだけで十分必要な知識を習得できます。ところが、「テレビの登場」と書いてあっても、間違いに気づけない人は、「ブログだけで合格する」確率は下がります。

そして、ツイッターのDMや模試の偏差値だけでは、「ブログだけで合格できる人」かどうかを判断するのは難しいです。だから、一度面談や講義の見学にきていただいて、1時間ぐらいじっくり話をして決めていただければ、と思っています。後期講義が終われば、忙しくなってしまうので、面談することはできなくなると思います。ぜひ、いまのうちにいらしてください。

それでは。

環境情報2011(まとめ)いろは塾(後期)小論文

はじめに

環境情報2011年度の添削結果です。「新しい単位」の問題なのですが、「目新しい単位」を思いつこうとして、必死になって、何も書けなかったり、全く設問とずれた解答を書く方が多いです。演習前に、そういう話をしたので、丁寧に解いた方が多く、そういう方は高得点でした。低い層の方は、何も思いつかなかった人が多かったですね。

得点分布

SFC環境情報学部2011年度小論文添削結果表

少し右よりのいびつな形をしているのは、「科学技術」や「再現性」などの考え方が得意な人とそうでない人の差が出たように思います。

諸数値
平均   : 96.8
標準偏差 : 32.3
#     : 12

設問をよく読もう

得点が低い人の中には、勝手に問題を「データを用いた問題解決を行う」と読み替えて解いていた人がいました。違います。この問題は、「新しい単位」を提案する問題なんです。そこをずらすと得点が全く入りません。

アンケートは避けよう

この手の問題はつい「アンケート」に頼りたくなりますが、設問で指定がない限り、アンケートは避けた方が無難だと思います。再現性がないからです。統計学的な手続きを踏めば、アウトプットの中に、真の値が含まれる確率は当然あがりますし、たくさんデータを収集すればするほど、その振れ幅は小さくなるのは確かです。ただし、それでは「再現性がある」とは言い難いこともあります。またアンケートでは5件法など「非常によくない」「よくない」「普通」「よい」「非常によい」など主観的な選択肢を用いた評価法となる場合も多く、こうしたデータを扱うにはそれなりにテクニックが必要となるため、答案に書くのは避けた方がいいでしょう。あくまで「科学技術を用いた方法」にこだわるのがこの問題を解くコツです。

「新しくない単位」でもいいから書こう

新しい、新しくない、はその人の主観的な判断も混じります。そして、それにこだわって「全く書けない」という人が一定数いらっしゃいます。ただ、SFC小論文は「目新しさ」だけが採点基準ではなく、論理力や構想力、実行力なども問われます。そのため、もしアイディアがすぐには思いつかなかったら、アイディア点は思い切って捨ててしまい、残りの部分だけで勝負するという方が合格率があがります。だから、この問題の場合は、「新しい単位」が思いつかなかったら「ありふれた単位」でもいいから書くとよいと思います。

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC環境情報学部2011年度小論文添削結果グラフ

右にいる人は、多少なりとも「科学技術」を考慮できた人が多かったです。つまり論理性が高いほど点数が高い、という状況と科学技術を考慮できた、という状況が合わさったグラフだと見れば、良い感じかな、と思われます。

とにかく、SFC小論文で大事なことは以下の2つです。

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!

総合政策2011(まとめ)いろは塾(後期)小論文

はじめに

総合政策2011年度の添削結果です。予習資料をお渡ししていたので、しっかりと予習をした人とそうでない人でかなり差がついています。

この総合政策2011年度は「理解できる人にはさっと理解できるが、理解できない人には問題の構成や意図が全く理解できず混乱する」類の問題です。

得点分布

SFC総合政策学部2011年度小論文添削結果表
今回はきれいにばらけました。台風で1週間延期になった分、予習用に資料を先に渡しておいたので、「事前準備」していた人はかなり点数が高くなっています。

諸数値
平均   : 89.3
標準偏差 : 36.9
#     : 14

今回はじめての方が下に点数を引っ張っている点と予習をしている人が有利だった点の両方の効果で結果として平均点はこのあたりにきて、ばらつきがやたら大きい分布となりました。

言葉を少し勉強しよう

この問題「プロセス」や「アプローチ」というよくある「カナカナ語」の意味を知らないと、得点が出にくくなります。講義では、辞書を用いて説明しましたが、せめてこれぐらいの言葉は知っておきたいところです。

問題発見・解決のアプローチを知ろう

総合政策学に関しては、過去に国から多大な研究費をもらっていたため、環境情報学よりもその体系がまとまっています。そのため、そのアプローチも学びやすくなっています。まずは、このブログに書いてある「総合政策的アプローチ」を理解すること。そして、それを意識しながら、

・総合政策学部2010年度 資料1
・総合政策学部2011年度 設問文、資料6
・総合政策学部2007年度 資料1~3

を熟読することで「総合政策学」を理解しましょう。この「総合政策学」は基本的には、環境情報学部でも重要となる問題発見・解決のアプローチと共通です。だから、体系的にまとめられている総合政策学に関する資料を通じて、総合政策学・環境情報学に共通する問題発見・解決について学びましょう。

設問の意図を理解すること

毎年、いろは塾(後期)では「骨のある問題」を解くことにしていますが、「設問の意図」を理解しづらい問題としてはこの問題がダントツトップです。問1と問2の関係性を理解するのがものすごく難しいんです。講義では、江戸川コナンくんや源しずかちゃん、はては、ピカチュウまで出てきてもらって説明しましたが、それでも1名ほど混乱していらっしゃる状況でした。この問題に関しては、いったん意図を理解できたら、その後は難問ではなく、むしろ、基礎的な部類に入るので、ぜひ設問の意図を理解した上で解くことにしましょう。

間違っても、このブログにのっている「総合政策的アプローチ」をそのまま書かないでくださいね。

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC総合政策学部2011年度小論文添削結果グラフ
きれいなグラフになりました。もともとの実力+予習した・しないで、見事にグラフが2分されたものと思われます。

とにかく、SFC小論文で大事なことは以下の2つです。

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!

総合政策2010(添削まとめ)いろは塾(後期)小論文

はじめに

総合政策2010年度の添削結果です。きちんと復習してくれている人の点数はよいんですけれどもね…。

類似問題が総合政策2017にも出ています。

得点分布

SFC総合政策学部2010年度小論文添削結果表順位が4位以上の人が講義で説明した内容をしっかりと理解していた人です(4位の方は、動画受講の方ですね)ポイントをしっかりと押さえた答案となっています。ポイントの一部を外した方の答案は111点近辺に集中していますね。

諸数値
平均   : 112.6
標準偏差 : 21.7
#     : 12

得点分布は平均がやや高め(前回講義で説明したので当然ですが)で、理解度によってばらつきが出ました。

図や模式図から文章を書く訓練をしよう。

講義ではよく説明するのですが、文章は本質的には1次元の表現になるが、図は2次元の表現になるんです。(これは、文章では2次元を表せない、という意味ではありません。念のため。)そうした2次元の表現を1次元にデコード(復号)するためには、どうしたってポイントや着眼点を設定する必要があります。そうでなければ、単なる羅列になってしまいます。

こうした因果関係の図に関しては、着眼するポイントは決まっているんです。「原因の原因」「原因の原因の原因」と追求していったあとの「真の原因」と「循環関係」の2つです。ブログでもよく書いていますし、講義でもよく説明するのですが、いざ自分で文章にする段になるとうまくいかない人が多数…。これは、もうなんども書いて練習して添削を受けるしかないです。

因果関係の図を描くときのポイント

1:わかりやすい図を描く
2:飛躍しないように因果の関係を説明する
3:資料文に記載されている内容を反映する
4:幅広い視点を持つ

因果関係の図を書くときには、以上の4つを意識する必要があります。

1:わかりやすい図を描く

「この因果関係の図を用いて、いったい何を説明したいのか」が全くわからない図をよく見ます。図も文も、物事を抽象化して、単純化して、「本当に伝えたいこと」を伝えるための方法論です。まずは、「わかりやすい図」を描くことを心がけましょう。

2:飛躍しないように因果の関係を説明する

誤:「賃金」→「介護労働者の離職率が高い」
正:「賃金が低い」→「介護労働者の離職率が高い」

前者は「賃金ならば介護労働者の離職率が高い」という図になり、図として成立していません。「賃金が低いならば、介護労働者の離職率が高い」ならば、図として成立します。もちろん、「賃金が低いならば生活が苦しい。生活が苦しいならば給料の高い職業に転職する。給料の高い職業に転職するならば介護労働者の離職率が高い。」のように、より細かく因果関係を説明することもできます。細かくしようと思えば、細かくできるし、荒くしようと思えば荒くできます。どのレベルで図示するかは、試験時間と出題意図により変わるため、加減をするのは難しいです。ただ、「AだからB」と言い換えることで、「多くの人に意味が通じる」ぐらいのレベルは目指したいものです。「アイスを食べる」→「お腹が痛い」は多くの人に意味が通じますが、「クッキーを食べる」→「お腹が痛い」は、何かひとこと入れたくなりますよね。自分で、ちょうどいい中間の原因を入れてあげることで、飛躍のない図になります。

3:資料文に記載されている内容を反映する

これもできない人が多いですよね…。資料文に書いてあるんだから書こうよ…、っていう。

資料活用を問われているので、資料に書いてあるものぐらいは反映したいですね。

4:幅広い視点を持つ

習得する順番としては、この「4」が一番最後です。

総合2010も、総合2017も、多くの人が資料の多さに目が眩んで「解けない!」と騒ぎます。それなのに、総合2010の問題であれば、「賃金が低い」→「介護労働者の離職率が高い」という単純な図に対してでも、問2や問3に対して、完璧な答えが書けない人もいます。そういう人に限って、「この問題は、こんな単純な図で合格点とれるわけないじゃないですか?」と反論します。けれども、「単純な図に対して、問2や問3が書けない人が、複雑な図に対して問2や問3が書けるわけがない」んです。まず優先すべきは、「どんな単純な図でも、設問の指示を満たした図が描けること」がスタート地点です。「2」で示したように、たとえ1つの原因だけであっても、「きちんとした図を描く」のは骨が折れます。原因が増えれば増えるほど、「1」を満たした図を描くのが難しくなります。また、たった一つの資料だけであっても(「3」)、それに合わせた「きちんとした図」を描くのが難しくなります。こうした「1」〜「3」が終わってから、はじめて着手するのが、「幅広い視点」を持つ、という作業です。

順番を間違えて学習している方は、いつまでたってもドツボにハマって混乱し続けます。正しい順序で学習しましょう。(というか、「1」〜「3」が綺麗にできる人は、「4」も得意なんですけれどもね。)

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC総合政策学部2010年度小論文添削結果グラフいびつなグラフです。講義をしてから、小論文を書くとこんな感じになることが多いです。111点以上の人は本来の得点から見て、+33点から+55点ぐらいは講義によって上乗せされているはずです。あとは、リライトをして、さらに完成度の高い答案を目指してください。

とにかく、SFC小論文で大事なことは以下の2つです。

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!

環境情報2012(添削まとめ)いろは塾(後期)小論文

はじめに

環境情報2012年度の添削結果です。こちらは、いろは塾(後期)小論文の第2回にご提出いただいた内容です。第1回に、大枠の解説をして、自宅で解いてきていただいたものです。

ちなみに、環境情報2012はとてもいい問題だと思います。総合政策2016や総合政策2017の問題に並ぶSFC小論文の難しさとシンプルさを兼ね備えた良問です。

得点分布

SFC環境情報学部2012年度小論文添削結果表
順位が3位以上の人が講義で説明した内容をしっかりと理解していた人です。ポイントをしっかりと押さえた答案となっています。ポイントの一部を外した方の答案は111点近辺に集中していますね。第1回の講義に参加していなかった人と、寝ぼけてた人の得点が66点近辺です。

諸数値
平均   : 112.7
標準偏差 : 33.7
#     : 11

得点分布は平均がやや高め(前回講義で説明したので当然ですが)で、理解度によってばらつきが出ました。

ユーザーの体験

これは過去からブログに書いていますが、2012年度環境情報の問題はとにかく「ユーザーの体験」を計画することが鍵となります。高得点の3人は、きちんとそれができていました。逆に中ぐらいの得点の方は、ユーザーの体験の計画があいまいな傾向にあります。

問題1があることで、つい欠点潰しの問題解決をしたくなるのですが、資料文を読めば、新しいデザインのキーワードとして「体験の計画」があるのは明らかです。

ナラティブ・アプローチ

ナラティブ・アプローチという「物語性からアプローチする問題解決手法」は、かなり前からあるのですが、まだあまり広まっていません。特に「科学的思考」が広まりつつある現代では、主観や感情は排除されたり、無視されたりしがちです。しかし、実際には様々な分野で「物語性」が活用されています。

例えば、ターミナルケア。死にゆく方をケアする際に、「客観的科学」の力は限定的です。看護する側は、「客観的科学」ではなく、「共にその場を生きる」という主観的で能動的な体験なしに、死にゆく方をケアすることはできません。SFCの過去問では環境2012や環境2018など体験性を重視した問題も出題されます。ぜひ、そうしたナラティブな考え方にも目を向けましょう。

文章のまとめ方

これは、後期第3回の講義で実施した内容なのですが、「他人が書いた小論文の中から必要な内容を読み取る」ということをすると、その方の文章の良し悪しがすぐにわかります。うまく書けていない人の文章は、小論文を読んでも、設問で問われていることが書かれていないのです。ぜひ、ご自分でやってみてください。

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC環境情報学部2012年度小論文添削結果グラフ
いびつなグラフです。講義をしてから、小論文を書くとこんな感じになることが多いです。111点以上の人は本来の得点から見て、+33点から+55点ぐらいは講義によって上乗せされているはずです。あとは、リライトをして、さらに完成度の高い答案を目指してください。

とにかく、SFC小論文で大事なことは以下の2つです。

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!

環境情報2019(添削まとめ)いろは塾(夏期講習)2019

はじめに

いろは塾(夏期講習)最終日!環境情報2019年度です。合格体験記や試験当日の感想などで聞いてはいたものの「採点」するのは今回がはじめてでした。問題発見・解決の全てを問うことができるいい問題だと思います。

問2が意外と曲者な気がしました。

得点分布

SFC環境情報学部2019年度小論文添削結果表

終わった後の感想を聞いていたら、「いろはさんのチェックシート通りに採点してたら、点差なんてつかない」みたいな感想を聞いたんですが、しっかりと点差がつきましたね…。たぶん、単に解説だけを聞いても、差がわかりにくいかもしれません。

諸数値
平均   : 105.6
標準偏差 : 25.3
#     : 13

ほぼ本番試験に近い感じかな…と邪推

「観察しよう」

ひとことで言えば、これにつきます。

観察という行為もある意味で「論理実証的なアプローチ」であることには違いありません。だから、「観察」ができていない以上、その答案の点数は低くなります。

観察ではない例:鴨池のまわりに柵がないことが問題
観察である例:鴨池は斜面が急で転げ落ちる可能性があることが問題

もちろん、ひとことだけでなく、他の説明も足すことができますので、「ここに書いてある字面だけで判断する」ことはしません。でも、前者は「観察」ではないです。写真を見て自分の視覚が捉えたものではありません。勝手に「見えないものが見えている」んです。(これがどこまで減点されているかどうかはわかりませんが。)

大なり小なり、この手の「観察をしていない答案」が存在しました。しかも、タチが悪いのは、本人は指摘されるまで「観察」していないことに気づかないことです…。(えらそうに書いていますが、私も「もっとよくデータを見ろ」「ちゃんと観察して分析しろ」とよく怒られます…頭の中で、ひとつ答えが出たら、ついそこで観察をやめちゃうんですよね。)

白紙をうまく使えるようになろう

私は「文でも絵でもかまいません。」と書いてあれば、「絵を描くことがマスト」とは思いません(そういう教え方をする先生がいるのも事実ですが。)。「論理的にうまく文章が書けていれば、」よい点数になると思っています。一方で、「文章を構造化」できるようになれば、白紙を有効につかえるようになります。例えば、何かを述べる時に図を使えなくとも、表を描くだけで一気にわかりやすくなったりします。構造化をせずに、だらだら言いたいことを書き連ねた答案はかなり見づらかったです。自由に書けるのであれば、たとえ字だけでもかまいませんので、有効に項目を設定しましょう。

「お金」を根本に設定しないようにしよう

「観察の結果…、根本の原因はお金です。だから、お金をクラウドファンディングやよそから調達しよう。」みたいな解決策は全く本質をついていません。いったい「どこを観察した」のでしょうか。

確かに、「本来こうあってしかるべきものが、こうなっていないのは根本的にはお金がないからだ」と主張することは可能でしょう。けれども「お金がない状況」であっても、お金なしに問題を発見・解決するための糸口は「観察」にある場合が多いです。まずは、現状をしっかりと認識することです。この問題で問われているのはむしろそちらです。

観察すれば、ほんのちょっと解決策で状況が改善することもよくあります。きちんと「観察」することが問われている問題なので、お金がどうすれば都合がつくか、ということを考えるのは愚の骨頂です。きちんと「観察」しましょう。

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC環境情報学部2019年度小論文添削結果グラフ
きれいにばらけていますね。本番もこんな感じだったと思います。また、同じアイディア(たとえば、階段にスロープがないとか。)であっても、書き方次第ではゼロ点担っている人もいるはずです。

とにかく、SFC小論文で大事なことは以下の2つです。

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!

環境情報2018(添削まとめ)いろは塾(夏期講習)2019

はじめに

いろは塾(夏期講習)9日目!環境情報2018年度です。試験時に多くの受験生が悩んだ「物語」の問題です。

軽く大事な部分のヒントを出したので、その部分の点数は結構良かったです。

得点分布

SFC環境情報学部2018年度小論文添削結果表

いろは塾の過去問添削ではいつもこの表を作っています。みなさまの順位表です。「順位」に関しては、「今回の参加者データ」から計算しているのでそこまで参考になるものではないですが。ただ概ねの傾向はわかります。この問題の場合は、

諸数値
平均   : 96.9
標準偏差 : 18.8
#     : 8

上でも述べたように演習の前に10分ほどミニ解説をしました。そのため、その部分の点数がよくなり、ばらつきが減った感じです。事前に説明しなかった部分は全滅でした笑。まぁ、この問題の場合はしかたない。また、環境2019年度の問題を見ていると、どうやらその部分は芳しくなかったのかな、と推測される出題方式に変わっていますしそんなものでしょう。

基本を守る

あなたが選んだ資料に記されている短い文を必ず全て含めてください。その短い文に必ず下線を引いてください。
慶應義塾大学環境情報学部2018年度小論文 問題2より抜粋
こういう基礎的な条件を守れない人が非常にたくさんいます。今回は、8人中2人がそれを守れませんでした。もちろん採点基準にそれが含まれているかどうかはわかりません。けれども、設問に記載されている以上、それを遵守すべきです。もし採点基準に含まれていたら、それだけで他の人よりも何点か差がついているかもしれませんよ。

夢オチは禁止!

「○○という夢を見ました。」は避けましょう。確かに、そう書けば、どの絵でもうまくストーリーの「つじつま」は合います。夢の中では何でもできますからね。
夢でもし逢えたら素敵なことね
あなたに会えるまで眠り続けたい。
鈴木雅之「夢で逢えたら」
けれども、そういうオチにしてしまうと、その人の発想力の貧困さを露呈することにもなります。困った時には、とりあえず四次元ポケットがあればいいよ、と考えるタイプです。選択肢が絞りきれないんです。だから、この手の発想系の問題では、夢オチは避けましょう。

他人に「物語」で伝える

説明をするときには「例」を使うとうまく伝わりますよね。さらに、物語的な例を出すと、よりうまく伝わる場合があります。脳内でも、物語を処理する方法と論理を処理する方法は異なるかもしれません。

他人に伝える方法としての「物語」をしっかりと意識できるようになりましょう。

起承転結には頼らない

物語をうまく伝える枠組みはいくつも提唱されています。日本ではよく「起承転結」が言われます。確かに、ある程度の枠組みとしては有効です。けれども、起承転結はグローバルには一般的な方法ではありません。例えば、世界中の神話を分析して、そのストーリー構成を分析した枠組みがあります。その枠組みにしたがって、ある映画監督が世界的名作をヒットさせた話は有名です。今日は、雑談的に、その構成方法について触れました。(ねぇ、まだ起承転結で消耗しているの?)

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC環境情報学部2018年度小論文添削結果グラフ集団としては中央にぎゅっと集まったイメージですね。ある採点基準をみんなクリアできていなかったので一律低くなっています。本当だったら、もう少し上位集団がいてもいいのですが。とにかく、SFC小論文で大事なことは以下の2つです。

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!

総合政策2019(添削まとめ)いろは塾(夏期講習)2019

はじめに

いろは塾(夏期講習)8日目!総合政策2019年度です。素直な問題なのと、リスクマネジメントの問題なので、私が個人的に好きな問題です。数値やグラフが出つつ、大事なのは現実との対応を考えること、ですね。

得点分布

SFC総合政策学部2019年度小論文添削結果表


いろは塾の過去問添削ではいつもこの表を作っています。みなさまの順位表です。「順位」に関しては、「今回の参加者データ」から計算しているのでそこまで参考になるものではないですが。ただ概ねの傾向はわかります。この問題の場合は、

諸数値
平均   : 107.1
標準偏差 : 22.3
#     : 9

この問題は、いろは塾の講義で4月にやった問題ですね。同じところを間違っている人もいましたね。トップのAさんはきちんと復習をしてくれたようです。

実証的に論じる

データを用いて論じる場合には、そういう場合に適した論じ方があります。それに則っているかそうでないかで、読む側の理解のしやすさがずいぶん違います。もちろん採点時には「フォーマットに合っているか」みたいないい加減な採点はしません(し、本番試験もそんなことはしていないと思います)。ただし、実証的に論じるためのフォーマットに則っていた方が断然論じやすいし、読む側も読みやすい。今回はそういうところに気をつけていた答案はやはりわかりやすかったです。

問題発見を常に意識する

この問題はすでに資料の中に問題発見のうち、一番大事なことがなされている問題であり、その部分を読み取ればよい問題です。ただ、そのために必要なスキルである「価値観を示す言葉に敏感になる」ことはなかなか難しいみたいですね。でも、それに敏感になることで、SFCの問題発見に近づいていけます。

日常生活の言葉であっても、多くの言葉はその中に「価値」を内包しています。そこから「事実」と「価値」を切り離して考えることが重要になります。

設問をよく読む

設問の中にはヒントがたくさんあります。だから、設問をいい加減に読むと、本当に損をします。

いろは塾の夏期講習では、そのヒントをしっかりと読み取っていきます。そのうちに「あ、こんな感じで読めばいいんだ」とわかってきます。とにかく、設問をしっかり読んで問題に取り掛かりましょう。

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC総合政策学部2019年度小論文添削結果グラフ

今回はまじめに復習していた人が群を抜いてトップで、いい加減に復習していた人が次席。はじめて解いた方が、ちょっと点数が低かった、という感じでした。とにかく、SFC小論文で大事なことは以下の2つです。

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!

環境情報2017(添削まとめ)いろは塾(夏期講習)2019

はじめに

いろは塾(夏期講習)7日目!2017年環境情報です。環境2015や環境2016とは少し雰囲気が変わりますが、基本は同じです。ただ強く問われる適性が一部変わりましたね。

得点分布

SFC環境情報学部2017年度小論文添削結果表

いろは塾の過去問添削ではいつもこの表を作っています。みなさまの順位表です。「順位」に関しては、「今回の参加者データ」から計算しているのでそこまで参考になるものではないですが。ただ概ねの傾向はわかります。この問題の場合は、

諸数値
平均   : 92.9
標準偏差 : 36.4
#     : 10

この問題の場合はだいたい想定通りにばらけました。

レベル別にきれいにばらける問題

この問題はレベル別に綺麗に答案が分かれます。

1:77点以下 全くわからなくて答案が埋まらない人
2:88点以上 (適性がないが)とりあえず答案が埋まる人
3:122点以上 (適性の一部があって)答案が埋まる人
4:166点以上 ばっちり適性がある人

今回は、1と2と3に綺麗に分かれました。

SFC小論文の問題には「わな」が含まれています。この「わな」は講義で説明したら「え?そんなこと当たり前じゃん。」と気づけます。でも、知らなければ、こんな感じできれいに山が分かれて試験としての意味を果たしてくれます。さらに恐ろしいことに、日頃からしっかり訓練しないと、この手の「わな」は何度でも引っかかります。

逆に、SFC小論文をはじめたばかりの人でも、全く何も引っかからずにスイスイ解けたりします。この「わな」をクリアするのがSFC小論文で高得点をとるためのコツです。

図の描き方

この年の問題は、「模式図」を描く問題が出ました。模式図を描く問題は、苦手な人はとても苦手ですよね。だけど、模式図が描ければ、理解がぐっと広がります。

今回は、概論を話した後、さっさと10分程度ですが、「ありうるパターンの模式図」をお見せしました。読み手にうまく伝わる絵を書けるようになればいいと思います。

設問を解く順番について

「先生、これ、問4から解いていいんですか?」

という質問をいただきました。

え?いいに決まってるじゃん。解きやすいところから解けばいいのに。確かに過去問の中には、設問の誘導にしっかりのった方が解きやすいものがあるのは事実です。だけど、全部が全部そうではありません。

解きやすい問いから解いたっていいんですよ。

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC環境情報学部2017年度小論文添削結果グラフ

33点の山、88点の山、122点の山と3つの山があります。添削しながら、こんなにきれいに得点が分かれるなんて、「適性試験」ってほんとに怖い、って思いました。いずれにせよ、

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!

環境情報2016(添削まとめ)いろは塾(夏期講習)2019

はじめに

いろは塾(夏期講習)6日目!2016年環境情報です。先週やった2015年環境情報の問題によく似ていますが、問1の「内容を短く要約」する問題が変わった分、問2・問3の内容がグッと難しくなり、ポイントを抑えた解答でない限り、得点が上がらないような仕組みになっています。

得点分布

SFC環境情報学部2016年度小論文添削結果表

いろは塾の過去問添削ではいつもこの表を作っています。みなさまの順位表です。「順位」に関しては、「今回の参加者データ」から計算しているのでそこまで参考になるものではないですが。ただ概ねの傾向はわかります。この問題の場合は、

諸数値
平均   : 73.8
標準偏差 : 36.1
#     : 13

思ったより得点がばらつきました。見学の方がいらっしゃったので、その分は加味しなければ…と思っていたのですが…。「設問通り」に書けている人がかなり少なかった印象

設問通りに書くのは難しい

設問通りに書くのは難しい。たぶん、予備校の模範解答などを見ながら、我流で自己採点してる方のうち、半分から下手すれば7、8割がミスする部分はここです。怖いことに、

一部適性に該当する部分は、しばしば演習の際も採点の際も見落とす可能性が高い

ということです。「適性」がなければ、ほんとうによく見落としてしまいます。下手すれば、「小学生でも言われればわかる」部分なんですけれどもね。

図の描き方

この問題は、4つのコマをうまく活用する問題でした。でも「こういう解答を描いてほしい」というものを描いてくださった方は少なかったです。(13人中2人 BさんとEさん)図をきちんと描くのにもコツがいりますし、図はたくさん描いたけれども、後半時間が足りなくなった、という人も結構います。ちなみに、「夏休み中」はそれでいいと思っています。よい答案を書くのが先決で、時間は二の次です。よい答案を書けるようになるには時間がかかりますが、手抜きしてスピードを早めるのには時間はかかりません。しっかりとよい答案を目指しましょう。

問題発見解決のプロセス(総合政策的アプローチ)を意識する。

問題発見・解決のプロセスを意識して、現在はどのようなプロセスにいるのかをしっかり確認しておくことは重要です。それをするだけで、問題の出題意図がすぐにわかります。変に「今年の問題は○○先生が作ったな…」とか「△△先生が出すタイプの問題だ」とか「20**年度の小論文に似ている」とタイプ分けをしなくても、問題発見・解決のプロセスをしっかり理解していればいいのです。このあたり忘れている方が多いですね。

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC環境情報学部2016年度小論文添削結果グラフ

今回はずいぶんバラついたグラフになりました。ダイレクトに一部の適性に関係する部分の配点が40点以上ありますのでそのせいですね。

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!