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環境情報学部・2007年

【添削】環境情報・2007年(ybxgi様)

身体スキル習得効率化プロジェクト
研究期間 3年間
研究費総額 2億
研究費申請先 各スポーツ連盟

身体スキル習得効率化プロジェクトとは、sfcで既に存在している身体スキルプロジェクトで解明した技の仕組みを競技者に伝達するプロジェクトである。以下このプロジェクトが意図する背景と目的について述べる。次にこの概略について詳しく述べていく。
 このプロジェクトの目的は世界に通用するアスリートの育成だ。この背景には6年後に東京でオリンピックが開催されることが決定したことが関係している。さて、このプロジェクトの手法は人間の本能的な部分を使ってアスリートを指導して行くものだ。実際、ドイツでは振動を利用して本能を刺激しアスリートの技能を高める試みが進んでいるところがある。
 このプロジェクトのメンバーは最低10人必要だ。このうち6人はシステムの開発を行う。この残りは本能を利用して指導する方法について研究する。 
 さて年次計画は2年間をシステムと指導方法の研究に割り当てる。残りの1年は実際にアスリートと協力してシステムの試行錯誤をし、システムの向上に努める。こうした取り組みの結果、6年後のオリンピックでは日本は好成績を獲得できる可能性が高まる。
 最後にsfcがこのプロジェクトを行うことによって、sfcのイメージを良くすることができる。オリンピックのような国際的なイベントでsfcの研究で成長した競技者が活躍するからだ。それゆえ、彼らが活躍することによって、国外へもsfcは好評価を受けることができる。

私はsfcの学生に対して、暗黙知に関する勉強をすすめる。このプロジェクトは形式知では伝えることができない部分が多いからだ。そのために、スポーツ科学や認知科学、すなわち資料2が示す先端科学系の先端導入をとることを学生に勧める。複雑なモノを作る際、複雑なシステムをつくる可能性が高いからだ。だが実際に体験することで、アスリートに役立つものが提供できる可能性が高まる。
全体的にそこそこだと思います。うーん。好意的に見て合格最低点ぐらいでしょうか。ちょっと分量が少ないです。

身体スキル習得効率化プロジェクト オリンピック選手強化とかの方がいいのでは?研究期間 3年間 6年でいいですよ。オリンピックを目指してるんだし。研究費総額 2億単位を書いてください。ドルじゃないよね? 研究費申請先 各スポーツ連盟 これは分かります。あり。身体スキル習得効率化プロジェクトとは、sfcで既に存在している身体スキルプロジェクトで解明した技の仕組みを競技者に伝達するプロジェクトである。まぁ、ありです。以下このプロジェクトが意図する背景と目的について述べる。次にこの概略について詳しく述べていく。概略は詳しく述べないでほしいです。概略って「おおよそ」とか「あらまし」とかいってみれば、「おおまか」のニュアンスが入っているのに、そこに「詳しく」という言葉があるのは違和感が。減点されないかもしれないけれども、なんとなく子どもっぽく見えます。このプロジェクトの目的は世界に通用するアスリートの育成だ。この背景には6年後に東京でオリンピックが開催されることが決定したことが関係している。まぁ、ありです。さて、このプロジェクトの手法は人間の本能的な部分を使ってアスリートを指導して行くものだ。実際、ドイツでは振動を利用して本能を刺激しアスリートの技能を高める試みが進んでいるところがある。 これって「本能」の刺激なんですか?麻薬みたいなもの?このプロジェクトのメンバーは最低10人必要だ。このうち6人はシステムの開発を行う。この残りは本能を利用して指導する方法について研究する。このシステムとはいったいなんのことでしょう?ハードウェア?ソフトウェア?さて年次計画は2年間をシステムと指導方法の研究に割り当てる。残りの1年は実際にアスリートと協力してシステムの試行錯誤をし、システムの向上に努める。こうした取り組みの結果、6年後のオリンピックでは日本は好成績を獲得できる可能性が高まる。 ありだけど、6年間のプロジェクトにしてほしいです。また、その間にあるオリンピックをベンチマークにしてもいいかもね。最後にsfcがこのプロジェクトを行うことによって、sfcのイメージを良くすることができる。オリンピックのような国際的なイベントでsfcの研究で成長した競技者が活躍するからだ。それゆえ、彼らが活躍することによって、国外へもsfcは好評価を受けることができる。 優位性を書いておいてください。意義は、あまり好きじゃないけれども、まぁこれで問題ないです。「スポーツでいい結果を残す意義」自体はもう少し考えてみた方がいいかも。

私はsfcの学生に対して、暗黙知に関する勉強をすすめる。このプロジェクトは形式知では伝えることができない部分が多いからだ。そのために、スポーツ科学や認知科学、すなわち資料2が示す先端科学系の先端導入をとることを学生に勧める。これは分かる。複雑なモノを作る際、複雑なシステムをつくる可能性が高いからだ。ここは、どのような知識やスキルが必要なのかを明確にして、それに合わせて科目を当てはめていくべきでは?科目や学問分野を並べているだけに見えます。だが実際に体験することで、アスリートに役立つものが提供できる可能性が高まる。この文章は不要では?
質問 

図書館のような問題で質問があります

電子図書館のメリットとデメリットを書くとき全部かく必要があるかどうかわかりません。
当たり前ですが、文字数の許す範囲で、重要なものから。全部は書けないと思いますよ。ちなみに、重要なものとは、問3で主張する内容に関係するものを指します。問2も問3もつながっていると考えた方が遥かに書きやすいです。
sfcがこのプロジェクトをやる理由でなやみました。
上記の内容と既に分析するプロジェクトが存在しているからやりやすい的な内容です。
たぶん実際の本番ではこの倍ぐらいの枠があると思いますので、それだけ注意。もっと書き込んでもいいと思います。

【添削】環境情報・2007年(カズキ様)

前回は添削ありがとうございました。今回は環境情報の2007年度の小論を解いてみました。
入試一ヶ月前になり、添削する小論が増えて大変だと思いますが、宜しくお願いします。
面倒になったらひとことコメントで済ます事もあります。あしからず。
問一
(1)
インターネット上で、「一から学べる基礎講座」を配信する。
(2)
研究期間;一年間
研究費用;三百万円
費用申請先;SFC内部資金、映像コンテンツ制作会社
(3)
このプロジェクトは、もう一度学校の勉強をやり直したいと思っている人に、わかりやく、便利で、手ごろな価格の映像コンテンツを届けようといものだ。以下具体的な内容について述べる。
まず目的から。「あの頃にもっと勉強しておけば良かった」と卒業してから思う人は多い。それが就活生や社会人なら、「これだけは知っておきたい」という一般常識が理由で。もしくは単に「もう一度学び直したい」という知的好奇心から。しかし、その願望が叶うのは難しい。社会人や就活生は忙しくて時間がない。たとえ時間があっても、手段が見つからなかったり、手段として選んだ参考書が難しくてわかりづらかったりする。
さて、このプロジェクトの目的は、そんな人たちに、一般教養レベルの基礎程度を映像授業として、安く空き時間に見れるようにすることだ。このように大人になっても知的好奇心が増すことになれば、国全体として学術レベルが向上される効果が見込まれる。
次にその実行プロセスについて。まず数学、歴史など、各教科を得意とする生徒を学内で募集する。次に社会人や就活生などからアンケートを取り、どのレベルの知識が求められるか調査する。その結果をもとに、映像会社協力をもと、映像授業を録画する。最終的にスマートフォンやタブレット端末で映像を見られるようにする。これらを一年以内で行う。
SFCの優位性は、映像デザイン分野の協力が得られることだ。
(4)
私が学生に望む勉強は二つある。一つは映像授業だからこそできるメリットについて。SFCは認知科学の観点からIT化がもたらす「より良い学び」を研究するところがある。対面授業とは違った良さを学んでもらいたい。もう一つは映像授業そのものについて。映像を編集する過程で、「わかりやすい映像とは何か」「そのためにはどういった編集をすればよいか」ということを学んで欲しい。以上二つである。

総括

既にSFC GLOBAL CAMPUSがあるんですけれどもね。直前の方のがひどすぎたのでずいぶんマシに見えちゃうんですが(笑)、結局なんの問題を解決したいのかがよく分からないんですよね。
(1)
インターネット上で、「一から学べる基礎講座」を配信する。
これはありです。(2) 研究期間;一年間
研究費用;三百万円
費用申請先;SFC内部資金、映像コンテンツ制作会社
研究期間が1年である合理性と研究費用300万円の合理性は?あと、本来お金を「支払う」つまりは「手数料を渡す」べき、映像コンテンツ株式会社からどうして資金を引き出せるのかが謎です。(3)
このプロジェクトは、もう一度学校の勉強をやり直したいと思っている人に、わかりやく、便利で、手ごろな価格の映像コンテンツを届けようといものだ。
「学校」って何学校ですか?小学校ですか?中学校ですか?高校ですか?大学ですか?「わかりやすく」の意味は?「手頃な価格」とはどれぐらい?あまりにも不透明です。ここが明確でないと後半の「学生が講義する」が実現不可能に見えてしまいます。まぁ、後半に書いてあるかもしれないので、ひとまず進みます。以下具体的な内容について述べる。これは不要です。せめて、以下、「目的」「実行プロセス」「SFCの優位性」の順に説明する。ぐらいにはすべきです。 まず目的から。文章は終わらせてください。減点されないとは思いますが、さすがにここまで省略するのはやり過ぎだとおもいます。「あの頃にもっと勉強しておけば良かった」と卒業してから思う人は多い。キャッチコピーとしてはありですが「あの頃」とはいつ?それが就活生や社会人なら、「これだけは知っておきたい」という一般常識が理由で。文章を完成させてください。これは「一般常識」=「これだけは知っておきたい」と読解するんですか?それとも、「これだけは知っておきたい」一般常識と形容詞的にかかるのでしょうか?どちらかが読み取れません。もしくは単に「もう一度学び直したい」という知的好奇心から。文章を終わらせてください。しかし、その願望が叶うのは難しい。なぜ?社会人や就活生は忙しくて時間がない。気のせいでは?むしろ、社会人こそ隙間時間で勉強しているように見えますが。たとえ時間があっても、手段が見つからなかったり、手段として選んだ参考書が難しくてわかりづらかったりする。 こういうことはあるでしょう。さて、このプロジェクトの目的は、そんな人たちに、一般教養レベルの基礎程度を映像授業として、安く空き時間に見れるようにすることだ。一般教養というのは大学の一般教養の授業という意味でしょうか?それならば、学生に教えることは難しいと思うのですが。このように大人になっても知的好奇心が増すことになれば、国全体として学術レベルが向上される効果が見込まれる。 学術レベルは言い過ぎだと思います。あと、知的好奇心が増すだけではダメで、きちんと学び好奇心が満たされる必要があります。次にその実行プロセスについて。文章を終わらせてください。まず数学、歴史など、各教科を得意とする生徒を学内で募集する。これはいいことにしまそう。次に社会人や就活生などからアンケートを取り、どのレベルの知識が求められるか調査する。順番が逆では?何を学びたいかが分からずに講師募集なんかできないのでは?その結果をもとに、映像会社協力をもと、映像授業を録画する。映像会社が手弁当で、いや、自分たちで費用を支払ってまで参加するメリットは?なぜ後半で映像デザインを学ぶ学生がいるメリットに触れながらも映像デザインを学ぶ学生が映像を作成しないの?最終的にスマートフォンやタブレット端末で映像を見られるようにする。なぜ?これらを一年以内で行う。なぜ? SFCの優位性は、映像デザイン分野の協力が得られることだ。 上のどこにも「映像デザイン分野の協力」について触れてないんですが。(4)
私が学生に望む勉強は二つある。
あり。一つは映像授業だからこそできるメリットについて。文章を終わらせてください。SFCは認知科学の観点からIT化がもたらす「より良い学び」を研究するところがある。ところがある、とはそういう分野がある、という意味でしょうか。対面授業とは違った良さを学んでもらいたい。ここもいまいち。違ったよさってなんですか?もう一つは映像授業そのものについて。文章を終わらせてください。映像を編集する過程で、「わかりやすい映像とは何か」「そのためにはどういった編集をすればよいか」ということを学んで欲しい。これはありかな。以上二つである。なくてもいいです。

アイデアとしては、そこそこおもしろいんですよね。これ。例えば、(SFCの)学生が自分が教えられる内容を、1分映像にして、スキマ時間に見られるようにして配信するなんて企画は需要あると思いますよ。Twitterで名言を読むみたいなものですから。ただ結局「何を解決したいのか」が明確ではないんですよね。「これをやったらおもしろいんじゃない?」ぐらいの感覚しかないので。映像デザインや教育学との関係を持ってきたのはよいと思います。けれども「なぜ映像でないといけないのか」などはもう少しきちんと説明すべきです。

この問題のポイントは、「この学生は問題発見・解決力があるか」を確認するための問題であるということなんですよね。つまりは「総合政策的アプローチ」ができるかどうかを確認する。「何が問題である」と考えて、「何を以て解決するのか」。この答案は、「解決策」は一応まがりなりにも(満足はできませんが)書けています。けれども、なぜ「一から学べる基礎講座」をしなければいけないのか、がきちんと書けていない。何が問題意識なの?という時に、みんな勉強したくてもできないから、って書いてますけれども、みんな勉強してますよ。学生も社会人も。そんな中で、時間が本当にない人に対して提供するのであれば、例えば「コーヒー一杯」とか「タバコ一本」とか「トイレ」とか「信号の待ち時間」に可能な解決策を提供すべきです。学ぶモチベーションが低い人たちを「引き上げたい」のであれば、「わくわくさせるコンテンツ」「興味を持てるコンテンツ」「楽しいコンテンツ」を作るべきです。そういうことを考えずに、ただ単に「学生に映像を流させよう」では、「何を解決できるのか」がさっぱり分かりません。それでは「問題発見力」があるとは見てもらえません。

おわりに
前回の採点を見ていて気づいたんですが、地方分権は一つの解決手段であって、それをもとに日本像をつくるのはプロセスが逆だな、と思いました。
ですからまた一から考えてみることにします。
これはプロセスとしては正しいです。けれども1点だけ覚えてほしいことがあります。それは、あくまであなたが受けるのは入試なので、その正当なプロセスを踏まなくともよいということです。「地方分権」というアイデアを使って、設問の条件を満たして、問題発見・解決力を示すことができるのであれば、プロセスの順番は気にしない方がよいでしょう。合格すればよいのですから。さて、今回の案ですが、ほぼ「受験サプリ」というコンテンツと似てると気づくと思いますが、これには理由があります。
というのは、私がSFCにいる間成し遂げようと思ったこの「手軽に映像授業が受けられる」というアイデアを、この「受験サプリ」は見事に体言させてしまいました。
しかもかなりのクオリティで。ですから、私はこのコンテンツのCMを初めて見たときに、頭を強く殴られたような衝撃を受けました。
でもアイデアを捨てきれず、どうにか他に生かせないかと思って、今回のプロジェクトを立案しました。
そういうわけでアイデアが似てるんですね。けして真似したわけではありません。
では採点お願いします。
これってツールとしてのアイデアは似ていても、対象や問題意識が違ったら全然違うものになると思いますよ。だから、特に似ているとは思いませんでした。むしろ、「こんなアイデアがやりたい」ということだけで、その「アイデアをやりたい」理由がしっかりしていないのではないでしょうか?

いったい、入学したら、どんな問題意識で、どんな問題を解決したいのでしょうか。それがはっきりしていないとこの手の問題をしっかり書くのは難しいですよ。

それでは。

【添削】環境情報・2007年(とんがり様)

問一
プロジェクト名;分野横断型政策立案プロジェクト
研究機関;一年間
研究費用;未定
研究費用申込先;内閣府、企業
このプロジェクトは、行政と企業と非営利団体の代表者、そして学生が話し合い、優れた政策を立案するという内容だ。またその目的は、様々な価値観が交じり合うことで優れたアイデアを生む、というものである。
このプロジェクトの背景は、今後日本で重要となるのは優れたアイデアであるというものだ。例えば少子高齢化問題。生産人口が減っていくため所得税などの税収が減る。一方で高齢者の数は増え社会保障の需要は高まる。つまり、財源がない中行政サービスを行っていかなくてはいけない。更に日本はいち早くこの問題を向かえてしまったために、お手本となる国がない。したがって、優れたアイデアを生むことが日本の課題となるのだ。
さて、その優れたアイデアが生まれる場をつくることが、このプロジェクトの目的だ。具体的には、政策立案のプロである行政、豊かな人材が揃う企業、問題を深く把握している非営利組織、そしてクリエイティブな発想ができる大学(SFC)という四つのセクターの代表者を一箇所に集め、議論してもらう。議論の形は一つに留まらず、時に酒やおつまみを交えながら気楽に行う。また時に大学生の意見を中心に聞くなどし、意見が一つのセクターに偏るのを避ける。
またこのプロジェクトのもう一つの目的は、行政が加わることで、優れたアイデアを全国に展開できるようにすることだ。
最後にプロジェクトをSFCで行う優位性とは、SFCには多種多様な人材がいるため、クリエイティブな発想が生まれ易いことだ。

問二
このプロジェクトは名前の通り分野横断型なので、総合政策学部と連携して行う。したがって、どの学部に所属しているかを問わず、学生に望む勉強を述べる。それは二つある。一つ、自分の興味のある分野の勉強だ。なぜなら、例えば街づくりを深く学んだ学生は、その分野の視点から新しい発想を提案してほしいからだ。もう一つは世の中についてだ。新聞などを読み、今どんなことが問題になっていて、そこで自分の強みが発揮できないか、日頃から探ってみて欲しいためだ。

詳解

プロジェクト名;分野横断型政策立案プロジェクト もう少し具体性のあるタイトルがほしいです。ダメではないですが。研究機関;一年間後半で期間の理由がほしいです。 研究費用;未定これは完全にダメ。金額が分からなくとも「何に使うか」という用途などは書くべき。 研究費用申込先;内閣府、企業 これも曖昧過ぎます。「企業」なら、どういう企業か、を書くべき。このプロジェクトは、行政と企業と非営利団体の代表者、そして学生が話し合い、優れた政策を立案するという内容だ。その達成結果はどうやって測りますか?またその目的は、様々な価値観が交じり合うことで優れたアイデアを生む、というものである。「優れたアイデア」とは何でしょう。優れたアイデア、とは何かが分からない以上、「みんな集まればいいことあるよ」や「三人よれば文殊の知恵」の域を出ません。 このプロジェクトの背景は、今後日本で重要となるのは優れたアイデアであるというものだ。同上。例えば少子高齢化問題。生産人口が減っていくため所得税などの税収が減る。一方で高齢者の数は増え社会保障の需要は高まる。つまり、財源がない中行政サービスを行っていかなくてはいけない。論理的には悪くはないです。更に日本はいち早くこの問題を向かえてしまったために、お手本となる国がない。これは何の理由でしょうか?したがって、優れたアイデアを生むことが日本の課題となるのだ。 優れたアイデアってなんですか?さて、その優れたアイデアが生まれる場をつくることが、このプロジェクトの目的だ。具体的には、政策立案のプロである行政、豊かな人材が揃う企業、問題を深く把握している非営利組織、そしてクリエイティブな発想ができる大学(SFC)という四つのセクターの代表者を一箇所に集め、議論してもらう。どれだけ細かく書いても要は「いろんな人で集まろうよ」というようにしか見えません。あとは、「何を達成したいのか」が全く持って分からないんですよね。みんなが集まったから「優れたアイデアが出る」という保障がどこにあるのでしょう。議論の形は一つに留まらず、時に酒やおつまみを交えながら気楽に行う。これも例示が不十分。何が言いたいのかが分かりません。また時に大学生の意見を中心に聞くなどし、意見が一つのセクターに偏るのを避ける。 これもイマイチ。意見が一つのセクターに偏ることの何がいけないのか?一つのセクターに偏ったら優れたアイデアが出ないのか?が明確に分かりません。それは「優れたアイデア」とは何かを提示していないからです。

もし、優れたアイデアは「みんなで集まらなければ出ない」ということが証明できるならまだしも。またこのプロジェクトのもう一つの目的は、行政が加わることで、優れたアイデアを全国に展開できるようにすることだ。 まだ、ありなような気もしますが、全国展開する必要ってどこにありますか?最後にプロジェクトをSFCで行う優位性とは、SFCには多種多様な人材がいるため、クリエイティブな発想が生まれ易いことだ。 SFC内だけで人を集めるか、他大も含めて人を集めるかどっちが多種多様でしょうか。問二
このプロジェクトは名前の通り分野横断型なので、総合政策学部と連携して行う。したがって、どの学部に所属しているかを問わず、学生に望む勉強を述べる。それは二つある。
ここまでは、まぁいいです。一つ、自分の興味のある分野の勉強だ。減点はされないとは思いますが、文は完成させて書いてくださいね。「一つは、自分の興味のある〜」とすべきです。なぜなら、例えば街づくりを深く学んだ学生は、その分野の視点から新しい発想を提案してほしいからだ。これは違うと思いますよ。2010年総合政策学部の資料文1を読み直してください。もう一つは世の中についてだ。新聞などを読み、今どんなことが問題になっていて、そこで自分の強みが発揮できないか、日頃から探ってみて欲しいためだ。これもイマイチです。なぜならば、SFCにおける問題発見は、問題を所与のものとしません。新聞に乗っているから「問題」とは考えないからです。問題は、自分たちで物差しを設定してからはじめて立ち現れてくるものだから、です。「物差し」を選ぶのは自分です。あと、この問と他の問いの関連性があまり見えません。

この問題って結局「問題発見・解決力のある学生か」というのを試すためだけの問題です。それなのに「優れたアイデア」なんてものは問題発見でも、解決力でも何でもありません。「何が優れているのか」を決めて、そしてどうすればその「優れたアイデア」を決定することが重要です。
いやー、びっくりしますよね。教授の立場になってプロジェクトを立案しろなんて。。。
しかも資料はパンフレットに載ってるヤツだし。。。
内容は完全に総合政策っぽいっすよね。
この答案で「総合政策っぽい」と言われても困っちゃうんですけれどもね。ポイントにかすりもしていないので。あくまで表面的に「総合政策学部っぽさ」を出して並べただけに過ぎません。SFCの先生がみたら一瞬でばれちゃいますよ。

まず、この手の問題を解くためには、とんがり様自身が「解決したい問題」を何か一つでも持っていることが重要です。そうでなければ、この手の問題はほぼ解けません。その「問題」自身が「総合政策」っぽかろうが、「環境情報」っぽかろうが何でも構わないですが、「解決したい問題」を持つことが重要です。

そして、その「解決したい問題」について、なぜ問題なのか、もう一度自分に問い直す事が重要。何があなたにとって問題なのか、という価値観をはっきりさせることです。もし、本気で合格したければ、まずは当ブログを用いた「総合政策的アプローチ」の学びかた:オススメ編にでもしたがって「総合政策的アプローチ」を理解してください。それがスタートです。

それでは。

環境情報学部2007

環境情報学部・2007年小論文

環境情報学部の教授になったつもりで、SFCで展開する新しい研究プロジェクトを提案してください。
資料1はSFCホームページから抜粋したもので、SFCの理念と現在どのような研究プロジェクトが行われているかの一部を例として紹介しています。提案するプロジェクトは、すでにSFCに存在するプロジェクトの一部を分担するようなもの、あるいはまったく新規のものでもよいですし、分野横断型のものや総合政策学部と連携したもの、あるいは他機関と連携して行うものでもかまいません。また理論的な基礎研究でも実践的な応用研究でもどちらでもかまいませんし、一人で行う研究でも、大人数のグループで行う研究でもかまいません。
(1)研究プロジェクトのタイトル。研究内容が推測できるような具体的な文言で35字以内
(2)研究期間(年)、研究費総額(円)および研究費申請先(SFC内部資金、○○企業、○○省、など)
(3)プロジェクトの説明。背景・目的、手法・プロジェクトメンバーの人数・年次計画、期待される効果などについて、自由になるべく具体的に記載してください。枠内からはみ出さなければ原稿用紙の一部を図・イラストなどのために割いてもかまいません。提案するプロジェクトをSFCで実施することの意義・優位性を明確にしてください。
(4)このプロジェクトに環境情報学部生を参加させる場合、教授であるあなたはその学生にSFCでどんな勉強をすることを勧めますか(資料2)。それはなぜですか。
(SFCに入学した場合、本小論文に記載されたことになんら縛られることなく、自由に研究テーマを決めることができます。)
慶應義塾大学環境情報学部2007年小論文入試

当ブログからの出題

この問題でポイントとなることは、1.問題 2.原因 3.解決策 のうちどれですか(複数回答可)

当ブログからの解答

解答は「1.問題」「3.解決策」です。
この年の問題は、この年に受けていたら「どう書くか」がかなり難しいでしょう(2008年の小論文も同様)。ただし、2013年度の今はもうその後の問題が蓄積されているので難しい問題ではありません。SFC小論文の傾向が変わったわけではないということが自信を持って言えるからです。この問題の怖いところは「あなたはどの分野にどのように興味がありますか」という「志望理由」を求められているように見えることです。ところが、この問題は「志望理由」を求めていません。求めているのは「総合政策的アプローチ」です。この問題が「志望理由」を問う問題であった場合、その後も同様な問題が続くはずです。ところが、2年間でこの傾向は終わってしまいました。それに加えて、この問題には奇妙な注釈がついていることがポイントです。もしこの問題が「志望理由」を問う問題ならば、
(SFCに入学した場合、本小論文に記載されたことになんら縛られることなく、自由に研究テーマを決めることができます。)
というくだりはわざわざ記載しません。わざわざ記載してあるからには、これには意味があります。
つまり、この年の問題も、2008年の問題も「総合政策的アプローチ」に対する適性を確認する問題です。「志望理由」は尋ねられていません。「総合政策的アプローチ」にさえしたがえばいいのですから。でも、この問題は少しだけねじれがあって分かりづらい部分があります。
詳解していきます。第1文に
環境情報学部の教授になったつもりで、SFCで展開する新しい研究プロジェクトを提案してください。
とあります。これは「問題を解決する主体」として「環境情報学部の教授」になったつもりで「解決策」の案を書いてください、ということです。つまり、「総合政策的アプローチ」でいうと「解決策の検討」の部分にあたります。
 総合政策的アプローチの基本として、主題が「解決策」である場合、「問題の再設定」を問われることが多い、という基本があります。だから、この問題でも「問題の再設定」が問われているはずです。「問題の再設定」とは、価値観に立ち戻って考えること、つまり関係する主体にとっての「よいこと」「わるいこと」を考えることです。この問題の場合、「主体」は明示されています。「環境情報学部の教授」です。「環境情報学部の教授」にとって重要なことは?と問われると、それは「SFCの中心理念」に沿っていることです。「SFCの中心理念」は「問題解決」です。つまり「新しい研究プロジェクト」として「問題解決」を中心においたプロジェクトを提案する問題です。そうなると、自然と一番この小論文で力を入れるべき場所が分かります。(3)のプロジェクトの背景・目的です。この部分が何らかの「問題を解決すること」と書かれていることが最低条件です。あとは、(2)は「実行可能生」が問われていますし、(4)は、効果可能性が問われているので、「解決策の検討」だと思って答案を書けばよいだけです。こう考えると、
また理論的な基礎研究でも実践的な応用研究でもどちらでもかまいませんし、
と触れられているような一見SFCらしからぬ「理論的な基礎的研究」であっても、「エイズを治す新薬開発のために、免疫細胞の代謝作用について研究する」など、背景・目的に「問題解決」があれば答案としては問題ないということが分かります。

したがって、この問題は「問題」と「解決策」を問われている問題になります。

受験勉強としてのSFC研究は必要か。


多くの予備校講師が2007年、2008年の出題等から「受験勉強としてSFCを研究する必要がある」と言っているようです。しかしながら、個人的には「反対」です。もちろん、大学選びの際に、SFC研究は多いにやった方がいいですし、それなしに入学すると入学後に苦労します。また、SFC研究をやっていると今後同じような問題が出たときに資料文を読み込む必要がないというメリットがあります。AO入試を志望している人にも必要です。だから、全部が全部不要だとは言い切れません。けれども、「受験勉強」としてSFCを研究するには、SFCの先生の守備範囲はあまりにも広すぎるし、また高校生が理解するにはあまりにも難しすぎます。短絡的に「この先生は『心理学』の先生ね。」レベルの理解しかしないのであれば、SFC研究などしないほうがましです。

必要なのは「過去問研究」です。過去問で「SFCのプロジェクト一覧」が出たけれども、今の「プロジェクト一覧」はどんな感じだろう、ぐらいのレベルの調査で十分です。また、同じ系統の問題が出たときに書くべき「テーマ」を考えておくのも試験勉強としては「あり」です。一つだけでも、テーマを考えておけば、その分、試験本番でのビビリも減ります。ただ、忘れてはいけないのは、どんなにいいテーマであっても、「SFCの中心理念」に沿っていなければ意味がない、ということです。メディアでも、バイオでも、スポーツでもなんでもいいですが、それはSFC中心理念に沿わないと意味がありません。そのことは忘れずにいてください。

教授ってどんな感じでお金集めに奮闘してるの?という本です。



【対象】気晴らししたい人。大学の中身を知りたい人。【プチ書評】大学の内情って本当に分かりづらいんですよね。修士課程や博士課程になると見えてくるものもあるのでしょうが、学部生のうちはなかなか…。ましてや、受験生なんて…。ということで、大学の研究室運営にまで踏み込んで書いた本をご紹介しておきます。エッセイ形式なので、勉強に疲れたときに1エッセイぐらいの感覚でどうぞ。