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総合政策学部・2014年

2014年度 総合政策学部小論文の添削をして

みなさま、あけましておめでとうございます。いかがお過ごしですか?

現在、冬期講習の採点中でてんやわんやです。なんとか、明日「君の名は。」をゆっくりと心落ち着けてみたいところです。というところで、逃避行動がてらに1エントリー書いておきます。

総合政策学部 2014年度小論文 得点分布表

冬期講習で解いた総合政策学部2014年度の採点をしたところ、採点結果はこんな感じになりました。見事にふた山に別れました。同じ問題を夏期講習にも実施したので、夏期講習受講者は全般に高めの点数になりました。
今回受講者(人)本番予想(人)
22点以下076
33159
44092
550131
660179
772224
882291
1001294
1111301
1220288
1331257
1442216
1551168
1661123
177184
188057
200063
なお、赤色セルが安全圏で、黄色セルが英語がよければ合格圏というイメージです。

得点分布表 グラフ

graph.png

得点分布からわかるSFC小論文対策

採点した結果ですが、

1:設問通りに書けていない人は点数が低い
2:資料文を読解できていない人は点数が低い
3:問題発見・解決を意識し過ぎる人ほど余分なことを書きがち

という傾向にありました。順に説明しますね。

1:設問通りに書けていない人は点数が低い

 例えば、この問題、問3は「あなたと教科書の関係」を考える問題でした。しかし、内容がいつの間にかすり替わって「新しい授業方法」を提案していた人が複数いました。「設問通りに書かない」=「和訳問題に記号で答える」と同じぐらいの暴挙です。せめて、設問で問われていることぐらいきちんと答えましょう。

2:資料文を読解できていない人は点数が低い

 この問題は、問1は資料文中に「あからさまに答えが書いてある」問題です。読解力があれば、どこが答えになるのかすぐにわかります。しかし、それを読み取れない人が非常に多いです。小論文の前に読解力を鍛えましょう。

3:問題発見・解決を意識し過ぎる人ほど余分なことを書きがち

 確かに、SFC小論文は「問題発見・解決に対する適性を問う問題」です。けれども、闇雲に問題発見・解決の枠組みに照らし合わせて書いても意味がありません。「設問で問われていること」に対して答えることが第一です。そもそも、設問通りに答えられなければ、「論理力」という問題発見・解決に対する適性を示すことができないので減点要素です(もちろん、設問通りに答えていなくても、発想力で加点される可能性はありますが、発想力の加点が論理力に対する加点を上回る保証はないです。また、設問通りに答えても発想力は発揮できるので、両方とも満たすことを狙うべきです。)

設問を適切に読解することにより、問題発見・解決に対するどのような適性を問うているかは、自ずと明らかになります。まずは、しっかりと設問と資料文を読解しましょう。

それでは!

【添削】あい様 総合政策学部・2014年

問3
 私が最も親しみにくかった科目は美術である。美術の授業はほとんどの時間が作品の作成に使われる。したがって、美術の技法を学ぶことは非常に重要であり、授業を楽しむためには必要不可欠だと私は考える。しかしながら、美術の教科書は、作品の紹介にほとんどのページが使われていて、絵の描き方などの技術的な部分は、簡単な説明だけしか書かれていなかった。
私は楽しく学ぶためには、年度の初めに技法を学んで、そこで学んだことを個人の作品作りに生かしていくことが有効だと考える。そのための改善策として、教科書の巻頭に絵や彫刻など、それぞれの製作において使用する技法を説明するページを設ける方法を提案する。ここでは、より理解しやすくするために、イラストや写真を多く使うと、より有効な策になるだろう。
 現在の美術の授業では、生徒の技術は、教師による簡単な説明でしか養われない。もしこの改善策が導入されれば、能動的に技法を学ぶことが可能になり、結果として、美術の授業がより楽しめるものになるだろう。
たぶん、問1と問2をご理解されていないのではないか、と(もしくは表面的な表現の問題か。文章を読んでいるかぎりは、50%vs50%で理解されていない、と思います。)

SFCの問題発見・問題解決でないよくやる「問題発見」「問題解決」のひとつに「問題発見=足りないところ、悪いところ探し」をしてしまうことがあります。これは、SFCの問題発見ではありません。なぜか。簡単です。SFCの問題発見、問題解決は「問題を設定する」「価値観を設定する」「もののみかた」ことからはじまるからです。

「問題発見=足りないところ、悪いところと思って見てしまう」=「価値観を勝手に設定している」ことになります。これは、SFCの問題発見、問題解決ではありません。問1と問2では、「中国と西洋」に対するもののみかたを変えていましたよね。同じように問3でも「美術」に対する「もののみかた」を変えることで、「親しみにくい科目」を「親しみやすい科目」に変えることが重要になります。

さて、この答案で「もののみかた」を変えている、ということがうまく伝わりますか?私には、今の美術という教科書の欠点を克服しようとしているような答案にしか見えません。

もし、いただいた内容なら私ならこう変えちゃいます。
 古い美術教科書...優れた芸術家の作品をみるための教科書
 新しい美術教科書...自分が美しいものを作る技術を養うための教科書
というように教科書に対する「もののみかた」を変えます。これを「先に書いてしまう」のが重要です(これは、どちらかといえばテクニック的にね。本来であれば、もののみかたをしっかり変えていれば、ある程度解決策にもそれが現れてくるのでテクニックに頼る必要はないんですけれどもね。)

では「新しい教科書」はどんな教科書になるか、「美しいもの」を作る技術を見るための教科書を作ればいいんですよね。ここが二番目においしいところです。もし、SFCの研究をしっかり調べている人なら「にんまり」すればいいんです。ここでITや3Dプリンタやパターンランゲージを使うんです。でも、この後ろにある「もののみかた」を変える、という根っこがないと、どれだけがんばってもSFCの先生の話を盛り込んでもムダです。残念ながら、すぐに見抜かれます。

「自分が美しいものを作る技術を養うため」に、例えば「IPadを使った動画教科書で、先輩たち100人が上達していくさま」をみせる教科書にしてもいいかもしれません。もしかしたら、あなたの「手の動き」を模倣する3Dプリンタを使った教科書にしてもいいかもしれません。もし彫刻刀の使い方がおかしいならば、それを矯正するアプリを作ってもいいかもしれません。みんなが彫刻刀の代わりに、そういうアプリが含まれた教科書を振り回す(笑)。美しいものを作る時に気をつけるパターンランゲージを作ってもいいかもしれません。もちろん「教科書」をそのまま「技術行程をしっかりと書く教科書」にしてもいいです。だけど、それじゃつまらないので、たとえば「技術行程をしっかりと書く教科書」=「デッサン技術を上げるために、うまい人の線のひきかたを真似る教科書」(ワークブック形式になってる、とかね)というようにした方がいいかもしれません。正確に言えば「つまらない」というのではなく、「もののみかた」が変わったのだから、「もののみかた」が変わったことの証拠を書かなければいけないんです。

「もののみかた」が変わったら、その「中身に対する対応」は変わって当たり前です。いただいた答案は「○○が足りない。だから、○○を足した教科書を使えば、それが改善する。」という形ですから、「仮にもののみかたが変わっていたとしても」、「中身に対する対応」は変わっていません。つけたしただけ。だから、読み手に伝わりません。

それよりも「中身に対する対応そのもの」を変えてしまいましょう。ここは、ほんのちょっとの頭の切り替えです。

パソコンの電源が切れるので一旦はこのあたりで。

【添削】総合政策・2014年(遠藤様)

2014 総合政策
問1
資料1では西洋の衝撃と中国の反応という枠組みに依存し、西洋の衝撃による、中国の反応が示されている。資料2では、「衝撃・反応」アプローチの問題点について示されていて、後半には西洋と中国の見解についてあるべき姿が描かれている。次に資料1では中国は受けとる側、西洋は与える側とはっきり区別されていて、西洋が常に中国より優れた技術等をもっていたことを前提に話が進められている。資料2では、「衝撃・反応」アプローチでは何が重要であるかをあらかじめ決めてかかっていて、西洋に関係がない事象、希薄な関係しか持たない事象を検討する際に水を差すことになる、と批判している。最後に、資料1では、西洋は技術その他の進歩の母国であり、近代化は内からされ、中国の近代化の衝撃を与えたとされているが、資料2では「衝撃・反応」の概念を維持しようとするなら、もっと精緻な枠組みに変え、適切な理解に達することができる様にすべき、とされている。

問2
資料3ではイギリス商人が大量のアヘンを売り込み、大量の銀を手に入れた結果、中国が打撃を受けたことが示されている。一方、資料4ではアヘンの吸収の習慣が広まり、清から銀が流出したため経済全般にわたる問題になったとされていて、あくまで中国の視点から出来事が捉えられている。
次に、不平等条約に関する記述では資料3ではイギリスが認めさせていた、とあるが、資料4では清が広州の公行の廃止を認め、その他の開港や、賠償金支払い、香港の割譲を認めた、とありここでも資料4は中国が主語になっている。太平天国に関する記述では資料3ではイギリスとのアヘン戦争との敗北により太平天国が起こったように読み取れるが、資料4では、清での経済成長の純化、社会不満などから社会不満が起こったように読みとれる。また、乱後も対照的で、資料3では清が大幅な譲歩を余儀なくされ、国内体制の全面的な改革をせまられた、とあるのに対し、資料4では、地方の郷神も含めて、既存の儒教にもとづく価値観は維持されており、結果的に軍事や技術は西洋式になったが、精神面では儒教的伝統が重視された、とある。資料4では清の自発性が強調されていることがわかる。また、資料4では東アジアに関する記述が充実している。
このような違いが生まれたのは、資料3の「西伝の衝撃」と「中国の反応」という枠組みで中国の近代化を捉えるのに対し、資料4では、この枠組みを意識せず、中国の近代化を主体的にとらえている点が上記のような同じ出来事に対して異なる記述が生まれる要因であろう

問3
私が最も親しみにくかった科目は現代文である。そしてその現代文の教科書では基本的には小説、論説文、など「文」しかない。他の科目の教科書では解法、考え方も一緒に載せられている。原文しか載っていないと、教える教師によって、見方や作品の捉え方が違ってしまう。現に、私が受けた、戦争を提材にした文章を扱った授業では、先生の安全保障案に関する私的な批判にこじつけられ、作品自体の作者が読者に問いかけていることは未明のまま、詳しく授業をされないまま終わってしまった。
作品ごとに「どう読むか」、というあいまいな特徴がある現代文だからこそ、ある程度読み方やヒントを指示してくれるページも必要なのではないか。そこで、私は現代文の教科書に注目すべき点や、問題を解くための読み方、テーマとなっているものの背景知識を作品と一緒に記載することを提案する。こうすることで、ある程度の読み方がわかり、現代文を実際に解く際、勘やセンスに頼ることがなくなり、一人ひとりの正確な読解力、作品に対する理解を可能にするのではないか。
2014年総合政策学部の問題は、問1と問2が資料の読み取りに近く、問3が自分で問題解決を提示する問題ですね。
問1:資料1と資料2を比較したうえで、二つの学説の違いを400字でまとめてください。
という問題に対して、お答えいただいています。

質問はこうですよね

結局「学説」という観点から、この2つの資料はどこが違うの?

それに対する答案が
問1
資料1では西洋の衝撃と中国の反応という枠組みに依存し、西洋の衝撃による、中国の反応が示されている。資料2では、「衝撃・反応」アプローチの問題点について示されていて、後半には西洋と中国の見解についてあるべき姿が描かれている。
ここまで読んでも、結局どこが違うのか、全然わかんない><。

こういう読み取りの場合のキラーフレーズはこれです。

ワンワードで言うと?(=一言で言えば?)

もう少し言い換えると、

結局なんなん?

です。

この問1って、一言で言えば

二つの学説間では、西洋と中国間の影響の捉え方が異なる。

ですよね。読み取りをする場合には、必ず「ワンワードで言う」訓練をしてみてください。そうすると、「本当に読み取るべきことが分かるので。」

さて「ワンワード」が出来上がりました。次に何をするか?「ワンワード」を「論理的に展開して小論文を作る」んです。

小論文を書く際の論理展開は、基本的に2×2パターンを意識していれば十分です。

イイカエ
・つまり、こういうことやねん。(前の内容をまとめて短く言い換える)
・ええか?きちんと説明するとこういうことやねん。(前の内容を細かく説明する(ので長く言い換える))
理由
・〜やからやねん。(前の内容の理由を書く)
・ほな、こーなるやん?(前の内容から導かれる結果を書く)

これを組み替えていきます。

例えば、

二つの学説間では、西洋と中国間の影響の捉え方が異なる。資料1では、西洋と中国の関係性は、西洋が中国に一方的に影響を与える「西洋の衝撃・中国の反応」にある、と主張する。一方で、資料2では、西洋と中国はお互いに影響を与え合うと主張している。また、中国には中国独自の諸変化や西洋から以外の影響もある、と主張する。

ここまで「イイカエ」ですよね。1文目

二つの学説間では、西洋と中国間の影響の捉え方が違う。

を資料1と資料2の観点から「細かく説明」するんです。ええか?きちんと説明するとこういうことやねん。

資料1では、西洋と中国の関係性は、西洋が中国に一方的に影響を与える「西洋の衝撃・中国の反応」にある、と主張する。一方で、資料2では、西洋と中国はお互いに影響を与え合うと主張している。また、中国には中国独自の諸変化や西洋から以外の影響もある、と主張する。


では、この次は何を書くべきか。例えば、資料2には、資料1との違いが「第一〜第三」まで書かれているので、遠藤さんの答案に近いやりかたで、ここに着目しましょうか。

こうした捉え方は、次のような違いを産む。

これは上の4パターンのうち、どれですか?ほな、こーなるやん?(前の内容から導かれる結果を書く)ですよね。じゃあ、どうなるの?

まず第一に、資料1の学説では、西洋以外の国や地域について対象外としてしまいがちである。次に、資料1の学説では、当然あるべき、中国から西洋への影響を無視する結果となる。第三に、資料1の学説では、西洋が中国に影響を与える、という図式で分析をするので、自然に思想的・文化的・心理的な側面を重視して分析を行うこととなる。逆に言えば、資料1の学説では、社会的・政治的・経済的な側面を軽視することとなる。

こうなりますよね。これは、「次のような違い」を細かく説明したもの(ええか?きちんと説明するとこういうことやねん。)と、思ってもいいですし、ほな、こーなるやん?の続きだと思ってもいいです。(厳密に言えば、前者が正しいです。)

読み取り型の問題は、このようにポイントを見つけ出して、そのポイントを論理的に補強するように書いていきましょう。本番は、時間も短いですので、この程度書けてれば十分です。

遠藤さんの答案は、
次に資料1では中国は受けとる側、西洋は与える側とはっきり区別されていて、西洋が常に中国より優れた技術等をもっていたことを前提に話が進められている。資料2では、「衝撃・反応」アプローチでは何が重要であるかをあらかじめ決めてかかっていて、西洋に関係がない事象、希薄な関係しか持たない事象を検討する際に水を差すことになる、と批判している。最後に、資料1では、西洋は技術その他の進歩の母国であり、近代化は内からされ、中国の近代化の衝撃を与えたとされているが、資料2では「衝撃・反応」の概念を維持しようとするなら、もっと精緻な枠組みに変え、適切な理解に達することができる様にすべき、とされている。
「次に」「最後に」と接続されているけれども、これが「何を示しているのか」が読み取りづらく、どういう「学説の違い」かが分かりにくくなっています。

問2は、ちょっと自分で書き換えてみてくださいね。

問3

続いて、問3。これは、SFCの問題発見・解決の観点から解きたい問題です。

普通の問題解決:悪い事の原因を探して(=問題発見)、その原因に対して対策する(=問題解決)
SFCの問題解決:まず「何が悪い事か」価値観を設定(=問題発見)して、その価値観の実現に向けて問題解決策を決定

ですよね。さて、書いていただいた答案はこうです。
問3:これまでの学習のなかで、あなたが一番親しみにくかった科目は何ですか。一つあげて下さい。そして、その科目の教科書について、どの様な点を、どの様に改善すればもっと楽しく学べるようになるか、改良点を挙げて説明して下さい(500字)
2014年 慶應義塾大学総合政策学部小論文より抜粋
という問題なので、

・これまでの学習のなかで、あなたが一番親しみにくかった科目
・もっと楽しく学ぶこと
・その科目の教科書について、どの様な点を、
・どの様に改善するか

の4点は答案に確実に書きたいところ。

さてご投稿いただいた答案は、
問3
私が最も親しみにくかった科目は現代文である。そしてその現代文の教科書では基本的には小説、論説文、など「文」しかない。他の科目の教科書では解法、考え方も一緒に載せられている。原文しか載っていないと、教える教師によって、見方や作品の捉え方が違ってしまう。現に、私が受けた、戦争を提材にした文章を扱った授業では、先生の安全保障案に関する私的な批判にこじつけられ、作品自体の作者が読者に問いかけていることは未明のまま、詳しく授業をされないまま終わってしまった。
作品ごとに「どう読むか」、というあいまいな特徴がある現代文だからこそ、ある程度読み方やヒントを指示してくれるページも必要なのではないか。そこで、私は現代文の教科書に注目すべき点や、問題を解くための読み方、テーマとなっているものの背景知識を作品と一緒に記載することを提案する。こうすることで、ある程度の読み方がわかり、現代文を実際に解く際、勘やセンスに頼ることがなくなり、一人ひとりの正確な読解力、作品に対する理解を可能にするのではないか。
と書いてあります。

「あなたが一番親しみにくかった科目」は「現代文」であるところは読み取れます。ところが「どういう教科書がいい教科書か(=楽しいか)」ということが書かれていません。がんばって最後まで読み取れば、「勘やセンスに頼ることがなくなり、一人ひとりの正確な読解力、作品に対する理解を可能にする」と書いてあるのですが、これは「もっと楽しく学べるようになるか」という設問の趣旨を無視しています。

SFCの先生は「もっと楽しく学べるようになるか」を書いてほしいのに、答案は「もっと正確な読解力や理解力を身につける」と書いているのです。つまり、設問で書いてほしいこととずれているんですよね。ちなみに「その科目の教科書について、どの様な点を」「どの様に改善するか」は一応書かれています。

ところがです。SFCの小論文は、「問題発見・解決」に対する適性を示す試験であり、SFCの問題発見・解決に対する適性を示すべきなのに、肝心の「問題発見」がきちんと答案に反映されていないのです。

だから、

苦手な教科=現代文
楽しく学ぶ=現代文が○○な教科ならもっと楽しく学べる
そのためにはこの点を=作品本文のみならずそれに関する知識を
どのようにする=もっと充実させる

のように書かれなければなりません。

この問題も、遠藤さんにとっては解説を加えるよりも、書き直しをした方が実力がつくと思うので、参考にして書き直しをしてみてください。

ちなみに

苦手な教科=現代文
楽しく学ぶ=現代文が○○な教科ならもっと楽しく学べる
そのためにはこの点を=作品本文のみならずそれに関する知識を
どのようにする=もっと充実させる

について「小論文を書く際の論理展開は、基本的に2×2パターンを意識していれば十分です。」の観点から考えると、「現代文」をどんな「楽しく学ぶ」科目とするか、ということで「楽しく学べる」は詳細説明です。「そのためにはこの点を」は、ほな、こーなるやん?の部分ですよね。ちょっと言い方を変えれば、ほな、この点はこーするやん?ですよね。だから、この部分は「理由」ですよね。最後に、「どのようにする」は当然「詳しく説明する」です。

小論文の論理は基本的にこの4パターンを使いこなせれば、かなりの問題に対応できます。

それでは〜♪

2014年 総合政策学部の小論文から「SFC小論文」を概観する

さて、当ブログにおけるSFC小論文の解き方をご説明したいと思います。これを読んで、「この人のSFC小論文の解き方をもう少し知りたい」と思った方は、当ブログの他のページに進んでみてください。

まず、2014年の問1と問2は、各予備校様がきちんとおまとめになっているので、深くは解説しません。

問1:学説の違い
資料1 「西洋の衝撃・中国の反応アプローチ」という「枠組み」
資料2 「相互の衝撃・反応アプローチ」という「枠組み」

そして、問2では

問2:「教科書の違い」は「学説」という枠組みの違い
資料3 古い教科書 ・・・「西洋の衝撃・中国の反応アプローチ」という枠組みに基づく
資料4 新しい教科書・・・「相互の衝撃・反応アプローチ」という枠組みに基づく
そして両者の違いは枠組みの違いから生じる

といった感じですね。

さて、では問3を見てみましょう。
問3:これまでの学習のなかで、あなたが一番親しみにくかった科目は何ですか。一つあげて下さい。そして、その科目の教科書について、どの様な点を、どの様に改善すればもっと楽しく学べるようになるか、改良点を挙げて説明して下さい(500字)2014年 慶應義塾大学総合政策学部小論文より抜粋
という問題ですね。

問3の整理
「一番親しみにくかった科目」の教科書を「改善」することで、もっと楽しく学べるようにする。
  古い(現在の)教科書 → 新しい教科書:楽しく学ぶ

という感じですね。これと「問1」と「問2」を重ね合わせると何か共通点が見えてきます。

問3:「教科書の違い」は「枠組み」の違い
古い教科書 ・・・「親しみづらさを生み出す枠組み」に基づく
新しい教科書・・・「楽しく学べるような枠組み」に基づく

問1と問2から考えると、こういう図式が見えてきます。つまり、問3を言い換えると、
問3:これまでの学習のなかで、あなたが一番親しみにくかった科目は何ですか。一つあげて下さい。そして、その科目の教科書について、「どのような枠組みに基づいているから親しみづらいかを明確にし、その枠組みをどのように変えれば楽しく学べるかを示した上で、」どの様な点を、どの様に改善すればもっと楽しく学べるようになるか、改良点を挙げて説明して下さい(500字)2014年 慶應義塾大学総合政策学部小論文より抜粋、赤字部分は当ブログにて追加
といった感じですよね。こうすると、問1〜問3までは一本の線でつながります。

あとは、あなたの思いつくアイデア次第です。前回は保健で例をあげたので今回は体育にしてみましょうか。「あなたが一番親しみにくかった科目は何ですか。」なので、「親しみにくい理由」は何でもかまわないのです。

例1:体育の教科書
古い教科書...正しいトレーニングのスポーツのやりかたを解説する(枠組み)
 (実際に体を動かさないと理解できないことが多いので親しみにくい)
新しい教科書...体育の先生では再現できない優れたスポーツ選手の動きを学ぶ(枠組み)
 (普段の実技よりも遥か高いレベルで各競技を学ぶことができて楽しい)

と、枠組みを変更する。この点から考え、従来の文字や絵といった2次元の情報しか伝えられない教科書を電子書籍に変え、過去のオリンピック・ワールドカップ・プロ野球などの名場面の動画を各競技毎に整理し編集して見られる教科書に変える。

といった感じでしょうか。もう一つぐらい例をあげてみましょう。家庭科にしてみましょう。

例2:家庭科の教科書
古い教科書...一般の家庭で食べる料理の作り方を教える(枠組み)
 (料理が得意な、私にとっては既に知っている料理ばかりであり、かえって親しみづらくつまらない)
新しい教科書...郷土(例えば湘南台)に根ざした郷土料理を学び伝える(枠組み)
 (自分の住む地域の知らなかったよい料理を知る機会となり、料理の腕も上がり、楽しめる。)

と、枠組みを変更する。教科書にのせる料理を全国一律の料理から各地域の郷土料理に変える。また郷土料理にちなんだ衣住の話も教科書にのせ、より自分の住む郷土の衣食住を知る機会を増やす

といった感じでしょうか。

NG答案例

NG例1:化学の例
古い教科書...教科書の薬品の色や実験手順が分かりにくい。
新しい教科書...電子教科書で薬品をカラーにしたり、実験を動画を見ながらできるようにする。分からない点は教科書SNSで先生に質問できるようにする。

なぜ、NGなのかは分かりますよね。「枠組」について、全く触れていないからです。SFCは「ITに強いので、とにかくIT技術」と書いておけばいいや、というタイプの答案です。「でも、SFCの理念って『問題発見・解決』ですよね。この答案だと、「教科書の薬品の色や実験手順が分かりにくい。」ときちんと問題を発見していますよね。『問題発見・解決』ができているんだから、SFCの理念に沿っているじゃないですか?」という質問をよくうかがいます。これは、あとでご説明します。もう一ついきます。

NG例1:現代文の例
古い教科書...小説や評論文の解釈が一通りでつまらない。
新しい教科書...同じ小説や評論文でも多くの観点から解釈できる教科書にしよう。単に読解だけでなく作者の人物像や背景など多角的な点から総合的に学ぶ教科書にしよう。

これも、なぜNGなのかは分かりますよね。「枠組」について、全く触れていないからです。一見、「多角的」や「総合的」という言葉が使われているので、SFCらしいよい答案に見えるかもしれません。

根本的な確認

小論文に、ただ単に「IT技術で解決」と書いたり、「問題発見・解決」と書いたり、「多角的・総合的」と書いてあるだけで、その受験生が本当にSFCの理念が分かっていると判断していいのでしょうか?SFCに合った生徒だと判断してよいのでしょうか。そんな単純な入試で、大学は私たちを計っているのでしょうか。

SFCにおける総合政策学や問題発見・解決とは?

過去のSFC入試に書いてあることを引用してみます。
「ある枠組み(価値基準・規範)の中で考えたサブシステムにおける定量/定性的な最適解は、別の枠組みで考えると最適にはならないことを認識し、枠組みの設定こそが重要であり、そのために絶えず物事に対しズームをきかせながらとらえ俯瞰するといった、全体のパースペクティブを意識的に持たねばならない」と指摘します。これこそが、総合政策学のアプローチの主要な部分といえます。
「2011年 総合政策学部過去問」より引用
これを少しだけ言い換えてみましょう。

「ある枠組み(アプローチ)の中で考えたサブシステムにおける定量/定性的な最適解である教科書は、別の枠組み(アプローチ)で考えると最適な教科書にはならないことを認識し、枠組みの設定による教科書の改善こそが重要であり、そのために絶えず物事に対しズームをきかせながらとらえ俯瞰するといった、全体のパースペクティブを意識的に持たねばならない」と指摘します。これこそが、総合政策学のアプローチの主要な部分といえます。

これこそ、問3に見えてきませんか?

SFCは、「小論文」という形式を通じて、受験生が「本当に枠組みを柔軟に設定できるか」を設問により確認している、と考えた方がしっくり来ませんか?文章中に「問題発見・解決」や「総合的」と書くのは誰にでもできます。けれども、そうした言葉からでは、「本当に枠組みを柔軟に設定できるか」は分かりません。だからこそ、それを計るのが「問3」と言えるでしょう。

同じ事を念のため、2010年の総合政策学部の資料文1からも確認してみましょう。
先生:(中略)「問題発見」というのは、未知の問題を新たに見つけるというよりは、一般的に定義されている問題を批判的に検討すると言う方が適切かもしれない。「発見」という言葉は誤解を招きやすいし、やや言葉足らずな側面もあるので、まだ大学の同僚には説明していないけれども、「問題設定」と言った方がむしろ良いかも知れない。
学生:「問題発見」を「問題設定」に言い換えると何が変わるのでしょうか。
先生:いくつか意味があるのだけれども、最初の違いは目的を意識することだと思う。つまり、誰のためにどういう価値観で問題を定義するのか、という議論があることだ。
とあります。

「あれ?一般的な『悪いところや欠点をみつけること』が問題発見ではないの?」

違います。上で挙げた体育の例を見てみましょう。

例1:体育の教科書
古い教科書...正しいトレーニングやスポーツのやりかたを解説する目的
新しい教科書...体育の先生では再現できない優れたスポーツ選手の動きを学ぶ目的

言葉を「枠組み」→「目的」に変えました。この答案って上で述べたSFCの先生の「問題設定」=「問題発見」ができている答案に見えませんか?

例2:家庭科の教科書
古い教科書...一般の家庭で食べる料理の作り方を教える目的
新しい教科書...郷土(例えば湘南台)に根ざした郷土料理を学び伝える目的

こちらも同様ですよね。こういった価値観・目的・枠組みを柔軟に設定できる=SFCの問題発見・問題解決ができる素質のある学生をSFCは求めているので、問3のような出題があると当ブログでは考えています。

内容が「多角的」や「総合的」でなくともかまいません。家庭科の例は、一般のはばひろい料理がある教科書から、狭い範囲の郷土料理という教科書に変える一見「多角的」「総合的」とは真逆の問題設定をしています。けれども、これはSFCの求める問題発見です。そうした視点を持つ学生に高い点数がつく。SFC小論文は、そうした試験に見えてきませんか?

終わりに

もちろん、問1や問2にも配点はあるはずですので、こういった観点が満たせていないだけで即ダメな答案ではないと思います。けれども、SFCの理念を考えると、どう考えても、問3はこういった「適性」を確認する試験にしか見えないのです。(そして、例年のごとく形を変えて繰り返されます。)おそらくは配点もかなり高いでしょう。そう考えれば、高偏差値でも小論文で落とされる人が多いことも納得できます。高偏差値であっても、単なる「欠点探し」をする方も多いでしょうし。

皆様が、書いたテーマや内容ではなく、こういった視点を持った答案かどうか、一度ご確認いただいてはいかがでしょうか。

独自性や発想力について

SFCの先生はたった2時間で独自性のある答案や、創造力豊かな答案が出来ないことは分かっているので、本番での独自性や創造力への点数はあっても単なる加点であって、合格に本質的なものではないと思いますよ。資料文の丸写しや要約をしてはいけない設問で、それをすると創造性や独自性がないと見なされるかもしれませんけれどもね。

総合政策学部2014年小論文解説(はじめましての方向け)

現役女子大生いろはのブログとお遊び企画で名前を変えていたしょうろんですが、実際は「慶應SFC小論文合格対策ブログ ~しょうろん~」です。試験が終わったので、ちょっとしたお遊びでした。【2スレ目】2/19 総合政策学部の380番様から「どういうこと」という質問?がありますので、軽く答えさせていただきます。

まず、2014年の問1と問2は、各予備校様がきちんとおまとめになっているので、深くは解説しません。

問1:学説の違い
資料1 「西洋の衝撃・中国の反応アプローチ」という「枠組み」
資料2 「相互の衝撃・反応アプローチ」という「枠組み」

そして、問2では

問2:「教科書の違い」は「学説」という枠組みの違い
資料3 古い教科書 ・・・「西洋の衝撃・中国の反応アプローチ」という枠組みに基づく
資料4 新しい教科書・・・「相互の衝撃・反応アプローチ」という枠組みに基づく
そして両者の違いは枠組みの違いから生じる

といった感じですね。

さて、では問3を見てみましょう。
問3:これまでの学習のなかで、あなたが一番親しみにくかった科目は何ですか。一つあげて下さい。そして、その科目の教科書について、どの様な点を、どの様に改善すればもっと楽しく学べるようになるか、改良点を挙げて説明して下さい(500字)2014年 慶應義塾大学総合政策学部小論文より抜粋
という問題ですね。

問3の整理
「一番親しみにくかった科目」の教科書を「改善」することで、もっと楽しく学べるようにする。
  古い(現在の)教科書 → 新しい教科書:楽しく学ぶ

という感じですね。これと「問1」と「問2」を重ね合わせると何か共通点が見えてきます。

問3:「教科書の違い」は「枠組み」の違い
古い教科書 ・・・「親しみづらさを生み出す枠組み」に基づく
新しい教科書・・・「楽しく学べるような枠組み」に基づく

問1と問2から考えると、こういう図式が見えてきます。つまり、問3を言い換えると、
問3:これまでの学習のなかで、あなたが一番親しみにくかった科目は何ですか。一つあげて下さい。そして、その科目の教科書について、「どのような枠組みに基づいているから親しみづらいかを明確にし、その枠組みをどのように変えれば楽しく学べるかを示した上で、」どの様な点を、どの様に改善すればもっと楽しく学べるようになるか、改良点を挙げて説明して下さい(500字)2014年 慶應義塾大学総合政策学部小論文より抜粋、赤字部分は当ブログにて追加
といった感じですよね。こうすると、問1〜問3までは一本の線でつながります。

あとは、あなたの思いつくアイデア次第です。前回は保健で例をあげたので今回は体育にしてみましょうか。「あなたが一番親しみにくかった科目は何ですか。」なので、「親しみにくい理由」は何でもかまわないのです。

例1:体育の教科書
古い教科書...正しいトレーニングのスポーツのやりかたを解説する(枠組み)
 (実際に体を動かさないと理解できないことが多いので親しみにくい)
新しい教科書...体育の先生では再現できない優れたスポーツ選手の動きを学ぶ(枠組み)
 (普段の実技よりも遥か高いレベルで各競技を学ぶことができて楽しい)

と、枠組みを変更する。この点から考え、従来の文字や絵といった2次元の情報しか伝えられない教科書を電子書籍に変え、過去のオリンピック・ワールドカップ・プロ野球などの名場面の動画を各競技毎に整理し編集して見られる教科書に変える。

といった感じでしょうか。もう一つぐらい例をあげてみましょう。家庭科にしてみましょう。

例2:家庭科の教科書
古い教科書...一般の家庭で食べる料理の作り方を教える(枠組み)
 (料理が得意な、私にとっては既に知っている料理ばかりであり、かえって親しみづらくつまらない)
新しい教科書...郷土(例えば湘南台)に根ざした郷土料理を学び伝える(枠組み)
 (自分の住む地域の知らなかったよい料理を知る機会となり、料理の腕も上がり、楽しめる。)

と、枠組みを変更する。教科書にのせる料理を全国一律の料理から各地域の郷土料理に変える。また郷土料理にちなんだ衣住の話も教科書にのせ、より自分の住む郷土の衣食住を知る機会を増やす

といった感じでしょうか。

NG答案例

NG例1:化学の例
古い教科書...教科書の薬品の色や実験手順が分かりにくい。
新しい教科書...電子教科書で薬品をカラーにしたり、実験を動画を見ながらできるようにする。分からない点は教科書SNSで先生に質問できるようにする。

なぜ、NGなのかは分かりますよね。「枠組」について、全く触れていないからです。SFCは「ITに強いので、とにかくIT技術」と書いておけばいいや、というタイプの答案です。「でも、SFCの理念って『問題発見・解決』ですよね。この答案だと、「教科書の薬品の色や実験手順が分かりにくい。」ときちんと問題を発見していますよね。『問題発見・解決』ができているんだから、SFCの理念に沿っているじゃないですか?」という質問をよくうかがいます。これは、あとでご説明します。もう一ついきます。

NG例1:現代文の例
古い教科書...小説や評論文の解釈が一通りでつまらない。
新しい教科書...同じ小説や評論文でも多くの観点から解釈できる教科書にしよう。単に読解だけでなく作者の人物像や背景など多角的な点から総合的に学ぶ教科書にしよう。

これも、なぜNGなのかは分かりますよね。「枠組」について、全く触れていないからです。一見、「多角的」や「総合的」という言葉が使われているので、SFCらしいよい答案に見えるかもしれません。

根本的な確認

小論文に、ただ単に「IT技術で解決」と書いたり、「問題発見・解決」と書いたり、「多角的・総合的」と書いてあるだけで、その受験生が本当にSFCの理念が分かっていると判断していいのでしょうか?SFCに合った生徒だと判断してよいのでしょうか。そんな単純な入試で、大学は私たちを計っているのでしょうか。

SFCにおける総合政策学や問題発見・解決とは?

過去のSFC入試に書いてあることを引用してみます。
「ある枠組み(価値基準・規範)の中で考えたサブシステムにおける定量/定性的な最適解は、別の枠組みで考えると最適にはならないことを認識し、枠組みの設定こそが重要であり、そのために絶えず物事に対しズームをきかせながらとらえ俯瞰するといった、全体のパースペクティブを意識的に持たねばならない」と指摘します。これこそが、総合政策学のアプローチの主要な部分といえます。
「2011年 総合政策学部過去問」より引用
これを少しだけ言い換えてみましょう。

「ある枠組み(アプローチ)の中で考えたサブシステムにおける定量/定性的な最適解である教科書は、別の枠組み(アプローチ)で考えると最適な教科書にはならないことを認識し、枠組みの設定による教科書の改善こそが重要であり、そのために絶えず物事に対しズームをきかせながらとらえ俯瞰するといった、全体のパースペクティブを意識的に持たねばならない」と指摘します。これこそが、総合政策学のアプローチの主要な部分といえます。

これこそ、問3に見えてきませんか?

SFCは、「小論文」という形式を通じて、受験生が「本当に枠組みを柔軟に設定できるか」を設問により確認している、と考えた方がしっくり来ませんか?文章中に「問題発見・解決」や「総合的」と書くのは誰にでもできます。けれども、そうした言葉からでは、「本当に枠組みを柔軟に設定できるか」は分かりません。だからこそ、それを計るのが「問3」と言えるでしょう。

同じ事を念のため、2010年の総合政策学部の資料文1からも確認してみましょう。
先生:(中略)「問題発見」というのは、未知の問題を新たに見つけるというよりは、一般的に定義されている問題を批判的に検討すると言う方が適切かもしれない。「発見」という言葉は誤解を招きやすいし、やや言葉足らずな側面もあるので、まだ大学の同僚には説明していないけれども、「問題設定」と言った方がむしろ良いかも知れない。
学生:「問題発見」を「問題設定」に言い換えると何が変わるのでしょうか。
先生:いくつか意味があるのだけれども、最初の違いは目的を意識することだと思う。つまり、誰のためにどういう価値観で問題を定義するのか、という議論があることだ。
とあります。

「あれ?一般的な『悪いところや欠点をみつけること』が問題発見ではないの?」

違います。上で挙げた体育の例を見てみましょう。

例1:体育の教科書
古い教科書...正しいトレーニングやスポーツのやりかたを解説する目的
新しい教科書...体育の先生では再現できない優れたスポーツ選手の動きを学ぶ目的

言葉を「枠組み」→「目的」に変えました。この答案って上で述べたSFCの先生の「問題設定」=「問題発見」ができている答案に見えませんか?

例2:家庭科の教科書
古い教科書...一般の家庭で食べる料理の作り方を教える目的
新しい教科書...郷土(例えば湘南台)に根ざした郷土料理を学び伝える目的

こちらも同様ですよね。こういった価値観・目的・枠組みを柔軟に設定できる=SFCの問題発見・問題解決ができる素質のある学生をSFCは求めているので、問3のような出題があると当ブログでは考えています。

内容が「多角的」や「総合的」でなくともかまいません。家庭科の例は、一般のはばひろい料理がある教科書から、狭い範囲の郷土料理という教科書に変える一見「多角的」「総合的」とは真逆の問題設定をしています。けれども、これはSFCの求める問題発見です。そうした視点を持つ学生に高い点数がつく。SFC小論文は、そうした試験に見えてきませんか?

終わりに

もちろん、問1や問2にも配点はあるはずですので、こういった観点が満たせていないだけで即ダメな答案ではないと思います。けれども、SFCの理念を考えると、どう考えても、問3はこういった「適性」を確認する試験にしか見えないのです。(そして、例年のごとく形を変えて繰り返されます。)おそらくは配点もかなり高いでしょう。そう考えれば、高偏差値でも小論文で落とされる人が多いことも納得できます。高偏差値であっても、単なる「欠点探し」をする方も多いでしょうし。

皆様が、書いたテーマや内容ではなく、こういった視点を持った答案かどうか、一度ご確認いただいてはいかがでしょうか。(例えば、上述のスレ内で政経の答案が上がっていましたが、「政経」という科目の「目的」には触れられているように見えますよね。あの答案がよいかどうかはともかく答案を見る視点が変わると思います。)

発表まで、あと1日ですよね。皆様の合格をお祈りしています。それでは。

独自性や発想力について

SFCの先生はたった2時間で独自性のある答案や、創造力豊かな答案が出来ないことは分かっているので、本番での独自性や創造力への点数はあっても単なる加点であって、合格に本質的なものではないと思いますよ。資料文の丸写しや要約をしてはいけない設問で、それをすると創造性や独自性がないと見なされるかもしれませんけれどもね。

2014年 総合政策学部小論文設問解説(速報&確報)

資料文を読んだ後の確報を追記しました。

2014年総合政策学部 設問

問1:資料1と資料2を比較したうえで、二つの学説の違いを400字でまとめてください。

問2:資料3と資料4では、中国社会の変化と中国をとりまく東アジアの国際関係の変化についての説明の仕方が異なっています。まず、どのような違いがあるのかを説明し、その後に、なぜそのような違いが生まれたのかを問1の解答をふまえて解説してください(800字)

問3:これまでの学習のなかで、あなたが一番親しみにくかった科目は何ですか。一つあげて下さい。そして、その科目の教科書について、どの様な点を、どの様に改善すればもっと楽しく学べるようになるか、改良点を挙げて説明して下さい(500字)2014年 慶應義塾大学総合政策学部小論文より抜粋
※独自に入手したものですが、内容の正誤は確認しておりません。予めご了承ください。

「論点」がないと「違い」が定まらない。

質問:「安倍晋三」と「小泉純一郎」の違いを400字でまとめてください。

という質問に対してどのように答えますか?普通の人は、政策の違いや任期の違いなどを述べるかもしれません。この時、あなたの頭の中には、「総理大臣」としての二人の知識が頭の中に自動的に思い浮かぶはずです。

ところが、

画数と字数が違うため、二人の運勢が異なる

もし、私が「姓名判断」をする占い師ならこう答えるはずです。この時、「政策」の違いや「任期」の違いを述べた人と、「画数と字数」を述べた人とどちらが正しいですか?どちらが正しいとは言えませんよね。それは、両者の間に問題意識の違いがあるからです。

SFCの小論文を「現代文」だと理解している方は、しばしば資料をまんべんなくまとめがちになります(もちろん資料文の構成にもよりますが。)つまり、こうした問題意識やそれに伴う「論点」がはっきりしないまま、つまりはあなたが「占い師」なのか「普通の人」なのかをはっきりしないまま、設問にとりかかります。これがよくありません。

SFC小論文は「問題発見・解決アプローチ」を確認する試験です。だから「論点」は常に「問題発見・解決アプローチ」を意識すべき。

このブログの基本方針を書きます。

SFC小論文とは
「SFCで学ぶために必要な適性」があるかどうかを確認する試験
・「SFCで学ぶために必要な適性」とは「問題発見・解決へのアプローチ姿勢」を意味する
・「問題発見・解決へのアプローチ姿勢」を学ぶことがSFC合格への最短ルートです。

でしたよね。つまり、SFC小論文は「問題発見・解決をする人」の立場として答えなければなりません。「適性試験」ですから。こうした「適性」を発揮するためのアプローチ方法を、「総合政策的アプローチ」と当ブログでは呼んでいます。つまりは当ブログの勝手な造語です。「政策を総合的に考えるアプローチ」ではなく、「SFC小論文で合格点をとることを目的に、SFCにおける問題発見・解決へのアプローチ姿勢への適性を示すアプローチ」です。決して、歴史学的アプローチや経済学的アプローチのようなものではありません。目的もある意味非常に矮小です。

問1のプチ解説

さて「SFCの問題発見・解決アプローチでは、まずこうした両者の問題意識を作り出す差異に必ず着目します。したがって、そうした「問題意識」を産む「価値観」こそがSFCの入試で最も問われることの多い質問です。この価値観は「自分で設定する場合」もあれば、「資料文から読み取る場合」もあります。

2014年総合政策学部の問1はそうした「資料1」と「資料2」の「問題意識=価値観」の違いを説明することが求められています。

ただし、こうした判断は、

判断根拠
1:問2の設問を先に読む
2:SFCの問題発見・解決アプローチを事前に理解する
(3:資料文があまりにもあからさまである)

のうち、いずれかで行われます。3の場合は、現代文的アプローチでも対策可能ですね。あるいは、1を先にすれば、現代文的アプローチである程度よい点数がとれるかもしれません。ただ、資料文次第では検討はずれの部分をまとめる可能性もあります。そこに注意しましょう。

だから、まずは設問全体を眺める意識が重要です。この設問だけを見ている人は、しばしばまとめるときに論点を見失います。

問2:設問文と問題発見・解決アプローチから「方針」を決定し、問1の内容も決定する

問2:資料3と資料4では、中国社会の変化と中国をとりまく東アジアの国際関係の変化についての説明の仕方が異なっています。まず、どのような違いがあるのかを説明し、その後に、なぜそのような違いが生まれたのかを問1の解答をふまえて解説してください(800字)
が問2ですが、SFCにおける問題発見・解決アプローチを理解していれば、これを理解するのは簡単です。「説明の仕方」の相違は、その後ろにある「価値観」の相違にあるからです。これはSFCの問題発見の基本方針であり中心的な内容です。

「価値観が異なれば、ものの見方が変わる」というのはこれまで、何度も何度も過去問の資料文に出てきています。2007年の資料文1〜3は直前に読みたい資料でしたが、お読みになられましたか?「城壁」は「攻め側」か「守る側」かの立場により「問題」にも「解決策」にもなりえます。その「価値観・枠組みの取り方」が「問題」を生むのです。そして、その「価値観・枠組み」をどう設定するか、が極めて重要になります。
「ある枠組み(価値基準・規範)の中で考えたサブシステムにおける定量/定性的な最適解は、別の枠組みで考えると最適にはならないことを認識し、枠組みの設定こそが重要であり、そのために絶えず物事に対しズームをきかせながらとらえ俯瞰するといった、全体のパースペクティブを意識的に持たねばならない」と指摘します。これこそが、総合政策学のアプローチの主要な部分といえます。
2011年 総合政策学部過去問より引用
とも述べられていますよね。

こうした「SFCの問題発見・解決」に関する背景知識を理解していれば、

問1:学説を「価値観の相違」を論点としてまとめることで、つまりは異なる資料文から異なる「価値観・枠組み」を読み取りそれを中心にまとめることで、SFCの問題発見・解決に対するアプローチ姿勢への適性があることを示す問である。
問2:問1の内容をふまえた上で、「価値観の相違」を再度読み取り、その違いとその違いを生む要因を説明することで、SFCの問題発見・解決に対するアプローチ姿勢への適性があることを示す問である。
(ここの「ふまえかた」は資料文がないのでこの段階では書く事ができません。)

と簡単に分かります。こうした設問は過去何度も出ているので判断も容易ですよね。

逆にこうした理念を理解していないと、この手の問題は非常に解きづらくなります。

よくある凡ミス「問題発見・解決アプローチ」

次に、字面的に「問題発見・解決」を捉えている人の場合を次に説明しましょう。

当ブログでは、2012年環境情報学部の問題(生活用品)のデザインをまず最初に解いていただいて、実力を試すことをオススメしていました。また当ブログでは、この問題をたくさん添削しています。その時のよくある誤解答はこんな感じです。

問1:生活用品Aに着目する。Aはこんな生活用品である。私は、Aについてこんな経験をした。なぜこうした経験をしたかというと、Aはこんな性質があるからである。

問2:生活用品Aには○○な欠点がある。だから、○○する方法で(おもしろいことによくあるのが「IT技術で、SNSで」などです)生活用品Aを改良する。

という内容です。そして、赤字部分の「欠点を発見すること」=「問題発見」と思い込み、それを「IT技術やSFCでよくやっていること(3Dプリンタ!!)」で解決すること=「問題解決」と勘違いして答案をすすめていきます。ひどい人であると、「ここが「独自性」や「発想力」をアピールする部分だ!!」と思い込み、「突飛なアイデア・奇をてらったアイデア・奇抜なアイデア」を書いてみたりします。

こうした方は、たぶんただパンフレットを眺めているだけの方だと思います。けれども、こうした問題発見・解決アプローチを書いて、「SFCを理解した」と思っている人が非常に多いです。実際には、この問題発見・解決アプローチについては、2010年総合政策学部の資料文1や2011年総合政策学部の資料文6において、しっかりと説明されているため、本来ならば誤解のしようのない部分のはずです。

さて、この「生活用品のデザイン」の問題はどう解くのか、は簡単です。この問題では「問題解決」の方法、あるいは「問題発見」の方法ともいえるのですが、が資料文中にしっかり定められていました。
(資料文4)
デザインは、単に製品の外観を整えることではなく、ユーザーが必要としている体験を計画し、技術開発に方向性を与え、製品を通じたサービスのあり方全般を考える手段となった。
慶應義塾大学 環境情報学部2012資料文より抜粋
したがって、この問題では「デザイン」は「ユーザーが必要としている体験を計画し、技術開発に方向性を与え、サービスのあり方全般を考えること」でした。だから、いくら「欠点探し」をしても「資料文」に合わないのです。

SFCの問題発見・解決アプローチを理解していれば、「問題発見」=「欠点探し」ではなく「問題ととなる事実に対して、価値観を設定する」だと分かるので、この「設問」では「ユーザーが必要としている体験」が「よいこと」となるので、これを設定することが「問題発見」になる、ということが分かります。

「問3」の解き方について

問3:これまでの学習のなかで、あなたが一番親しみにくかった科目は何ですか。一つあげて下さい。そして、その科目の教科書について、どの様な点を、どの様に改善すればもっと楽しく学べるようになるか、改良点を挙げて説明して下さい(500字)2014年 慶應義塾大学総合政策学部小論文より抜粋
まさか、○○という科目は、△△という欠点があるからつまらない。だから、△△という欠点を□□と改善すればもっと楽しく学べるようになるなんていう、SFCの考え方とは全く違う「問題発見」を行って、「問題解決」を行っていませんよね?よく、SFCは高偏差値でも落ちるし、低偏差値でも受かる、と言われますが、私の考えはこうです。「こういうSFCの考え方と異なる問題発見・解決を行った人の小論文の点数は極めて低くなり、SFCの考え方にあった問題発見・解決を行った人の小論文の点数が高くなる」というだけのことです。

問1と問2では、「各(歴史)学について価値観(枠組み)の設定」次第で内容が変わることを示しました。ということは、問3もこうした

「価値観(枠組み)の設定」を中心に論じることで、SFCの問題発見・解決に対するアプローチ姿勢への適性があることを示す問

であると考えた方がよさそうです。実際に、そうしたアプローチ方法こそが、SFCの問題発見・解決に対するアプローチです。(お昼休みに、総合政策学部2010年資料文1を読んでみてください)

だから、問3は「既存の教科書」を現在の形に足らしめている「価値観・枠組み」は何かを考え、その「価値観・枠組み」を「もっと楽しく学べるような」ものに変え、その「価値観・枠組み」の変更に応じて変わる教科書の内容について論じるべきです。少なくとも、そうしなければ、問3が問1と問2の後に来ている意味がありませんし、SFCで行っている問題発見・解決とずれたものになってしまいます。(まさか何の必要性もなしに単に「ITでインタラクティブな教科書にかえる」って書いた方はいらっしゃらないですよね?3Dプリンタで立体教科書なんて書いてないですよね?SNS教科書なんか作ってませんよね?)

そうしたことを考えると、例えば

「従来の保健科目:日本人として大人になっても知っておくべき健康や身体の知識を学ぶ目的」だから親しみにくくつまらない。「新しい保健科目:10代の若者がいま知っておくべき健康や身体の知識を学ぶ目的」にしよう。そうすれば、「成人病」も「若年性の成人病をきっかけとして成人病全体を学ぶ教科書」に変わるし、「美容やダイエットの正しく健康な知識を身につける教科書」に変わるし、「性教育を、若いうちに実技を含め(避妊の仕方などを指しています。勘違いしないように。)しっかりと指導する教科書」に変わり、興味を持って楽しく学ぶことができます。

という類いの小論文になります。(もちろん、本番では小論文風に書く必要がありますよ)。

そうすれば、SFCで行っている「問題発見・解決へのアプローチ姿勢」を示す目的がしっかり達成できます。

どうすればそのような答案を書けるか

これは、何度もブログ内で書いていますが、

1:SFCにおける問題発見・解決アプローチ=総合政策的アプローチをよく知ること
2:設問を「1」のアプローチを通じて、しっかりと読み解くこと
3:アピールすべき「適性」を設問に答えることで、しっかりとアピールすること(現代文的に読み解かない)

です。

もうすぐ環境情報学部の小論文試験ですね(今、11:42なのでかなりあせってこの文章を書いています)。昨日の総合政策学部小論文について、この記事を読んで思うところがあれば治してくださいね。

それでは。がんばってください。

2/23追記

資料文を読んだ結果、今年の問1は現代文的な読み取りでも十分通用すると思います。したがって、問2も問1が読み取れたら、うまく行くと思います。問3は変更ありません。

問3については各予備校様の意見が別れていておもしろかったです。河合塾の潔さは好きですが、さすがに設問の関係性を無視するのはやりすぎでしょう。あと、東進の無理矢理資料文3・4を楽しさに結びつける見方も好き。差がつかないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、予備校様の解答も様々です。意外に差がついていると思いますよ。

《超適当解答速報》なお、資料文は入手できてません。/後半を見てください。

総合政策学部の試験中にも関わらずご来訪いただきありがとうございます。

常時平均60アクセス、170ユニークユーザー、1,400ページビューと、
個人ブログとしては恐ろしい状況になっていました。

内容としては、1年間の集大成にしたつもりです。
もし、よろしければ感想をいただけると幸いです。

あ、明日もやりますよ。明日も。何かご希望があればコメントください。

それに加えて、

もしよろしければ総合政策学部の小論文の感想をご投稿ください。
今日で試験が終わる方のみで結構です。
明日がある方は明日に邁進してください。

私はプロではないので、どこかの新聞社や予備校が過去問を公開するのを待って、
それに合わせて解説をつけるしかないのですが、
せっかくだから実際に受けた方の手応えなどを教えていただけると助かります。

それでは。

追加:超適当解答速報


資料文を読んでないので何とも言えないのですが、ネット上にアップされている問題文の画像を見た段階ではこんな感じで考えています。(資料文ってネット上でまだ見られないんですよね)

超適当解答速報
問1 はいったん飛ばして問2ね。

問2に書いてあるように、世界史などの教科は「枠組み」を指定することによってその見方が変わる。(これを見たときに私がイメージしたのは、日本史だけど司馬史観と網野史観の違いね。お互いの歴史観の違いを説明するためによく使われます。)

問2はそういう「枠組み」を読み取って書く問題。
それは総合政策的アプローチでいうところの「価値観の設定」にあたる。
つまり、問題発見・解決アプローチのうち「問題の再設定」を問う極めて基本的な問題。

そう考えれば、恐らくは問1も枠組みの違う資料を持ってきているので、
その「枠組み」についてまとめればOK。
問1も問2も同じ事をしつこく聞いている。
「問題発見」はSFCの理念でももっとも重要(学問の枠組みにとらわれない問題発見解決)だから、
これぐらいしつこく聞く事もあるよね。
2005年の国旗や国歌の問題に近い。

最後の問3は既存の学校の科目について「枠組み」をかえれば違う形になるでしょう、
ということで解決策の検討を「枠組み」を変えて答案用紙に書く問題。

以下の例はさすがにネタの例ですが、こういう感じのでいいんじゃないかな。
 従来の保健は「身体の健康や成長に必要なことを学ぶ科目」
 親しみやすい保健は「10代の身体や性について身を守る方法を学ぶ科目」
従来の保健は、全ての年齢を意識してるけれども、20年後や30年後のことを
いま学んでも切迫感がないから、全てを「10代のうちに身を守る」に切り替えるのね。
(もちろん、まぁそういう性教育もしっかりとするわけです 笑)。
そうすると「枠組みを切り替えて(価値観を再設定して)解決策を作る能力」がアピールできるよね。

こうすると、
 ・総合政策的アプローチ
だけできれいに書けるし、
 ・設問間の関係も明確
ですよね。

明日もこんな感じで問題をみていってみてください。

また資料文でたら解説をまじめに書きます。では。
(資料文を見たら、大幅に解説をかえるかもしれません。念のため。)