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時間がかかり過ぎ><。

悩み過ぎる前に知っておきたい「時間配分」の話とアインシュタイン

SFC小論文の対策をしていて「時間が足りない!」と思ったことはありませんか。「時間」について、難しく考えようとすると、それはそれでとてもおもしろくて「大森時間」とか「ベルグソン時間」とかSFC小論文の資料文(の読まなくてもよさそうな資料文)に出てきてもおかしくはないですよね。(Wikipedia「時間」をご参照ください。)
 そういえば、アインシュタインでいえば、「相対性」を説明するときに使った説明もとても素敵です。これは、お話としておもしろいので、ちょっと引用しておきます。
Put your hand on a hot stove for a minute, and it seems like an hour. Sit with a pretty girl for an hour, and it seems like a minute. That's relativity.
熱いストーブの上に一分間手をのせてみてください。まるで一時間ぐらいに感じられるでしょう。ところがかわいい女の子と一緒に一時間座っていると、一分間ぐらいにしか感じられない。それが相対性というものです。
(邦訳:アインシュタイン150の言葉)


ベルクソンにならうわけでも、アインシュタインにならうわけでもありませんが、「時間」は「相対的」なものですので、アドバイスがうまいアドバイスにならない可能性もあり、一般的に回答してしまうと語弊が生じることを少し危惧していますが、ご参考になるようにいくつか書いてみます。

基本は20分で200文字かけるぐらいの速度で。

文章の要約等の練習をして、20分で200文字の論理的な文章を書けるようにしてください。まずこれが時間配分の第一条件です。これが出来れば時間内にかなりの分量の文章を埋めることができます。1500文字の出題でも、1200文字埋められるので。

設問読解には想定以上の時間をかける。

一概にどれくらいの時間とは言えませんが、最低でも、設問読解に10分はかけたいところです。資料文の読解方法を気にする人は多いですが、設問読解を気にする人は少ないようです。ところがSFCでは設問読解が一番重要になります。
設問読解では、
 ・設問の条件読み取り
 ・資料文読解箇所の特定
 ・文章の構成の決定
までしてしまいます。そうしないと、とてもではないですが時間内に書き終わりません。SFC小論文の文章は「どこを読解するか」を決めてから読まないと文章が多すぎて対処できないのです。そして「どこを読解するか」を決めるためには、文章の構成を決めてしまわないといけません。だから、設問読解には最低でも10分はかけたいです。

資料の読解時間は想定よりも短く。

資料文の読解ですが、全て読むのは不可能です。私は読むのが速いので参考にならないかもしれませんが、だいたい10分〜20分ぐらいで読んでしまいます。「新しい単位」の年は10分ぐらいしか資料文を読んでいません。「教育(デューイ・カント・アーレント)」の年でも20分程度でしょうか。あらかじめ文章の構成を決めてその構成に関係ないものはとにかく極力読まないようにします。
#ちなみに、まともに読んだら二時間はかかると思います。
必要なのは「設問の意図に合ったアウトプット」ですから、それに関係がないところは読まないほうがいいわけです。



最後に。最終的に気にするべきは、「2時間経過後の答案の中身」です。その時間の使い方は各自にゆだねられています。私は資料文は力を入れて読みませんが、「全部読んでも」合格できる答案であればその時間の使い方は正しい時間の使い方です。

「2時間後の自分の答案」を考えてみてください。

ザッピング力向上練習!

この記事をまとめると...
1:資料文をちらっとみて内容を軽く理解できるとSFC小論文には便利
2:1分で資料を斜め読みしてキーワードを拾ってその関連性をメモする
3:「2」の練習を何度も繰り返しましょう。

ザッピング力について

SFC小論文では、多い時には資料が10個近く添付されるため、単純に資料を読む練習をするだけでは足りない人もいます。そこで重要になるのはザッピング力です。

ザッピング(zapping)力
SFC小論文の資料文をちらっとながめて、内容を軽く理解する能力、あるいは、資料にさっと目を通して大意をつかむ能力のこと。
元々は「テレビ視聴において、リモコンでチャンネルを頻繁に切り替えながら視聴する行為(Wikipedia「ザッピング」より)のこと

これを鍛えると、資料文をさっとみただけで、だいたいの意味がつかみやすくなります。時間がないときは、読まなくてもよさそうな資料はザッピングだけして、しっかりは読まないという戦略もあります。

ザッピング力向上トレーニング

ザッピング力向上トレーニング
1:資料を決める(新聞でも可、A4 2-3枚の資料でも可)。
2:1分間で資料全体に眼を通し、キーワードを5つ読み取る。
 キーワード...その資料の中で重要な言葉
3:キーワードをノートに書き、各キーワードの関係性を線でつないで表現する。
4:もう1分間で資料全体に眼を通し、2、3の内容を再確認して修正する。
5:資料全体をしっかり読んで4の内容を確認する。

このトレーニングを100資料文ぐらいやってみてください。ザッピング力はかなり向上します。直感では20資料ぐらいで成長感覚を感じられると思います。新聞などの場合、記事の長さが短ければ1分ではなく、15秒や30秒程度でもかまいません。「こんな時間では絶対に全部読み終わるのは不可能」という時間を設定して、キーワードや資料を読み取ることがポイントです。

このトレーニングをして身に付く力
・すばやく大意をつかむ力(=ザッピング力)
・筆者の論理構成を読み解く論理力
・内容をワンワードで読み取る要約力

トレーニング方法2

トレーニング方法2
1:資料を決める(新聞でも可、A4 2-3枚の資料でも可)。
2:1分間で資料全体に眼を通し、キーワードを5つ読み取りる。
3:キーワードをノートに書きます。
4:もう1分間で資料全体に眼を通し、2、3の内容を再確認して修正する
5:資料全体をしっかり読んで4の内容を確認する。

キーワード間の関係性を考えないバージョンです。最初のうちはこれだけでも構いません。キーワードについては、

キーワードの特性
1:タイトルや小見出しに出てくる
2:何度か繰り返し用いられる
3:筆者によって定義される
4:太字やアンダーラインで強調されうる

という特性があり、そういった言葉をさっと見つける練習です。これも「こんな時間では絶対に資料全部を読み取るのは無理」という時間を設定して練習してください。

終わりに

SFC小論文の資料は「全部まともに理解するためには、大学院生でもないと不可能」という資料が時々出てきます。SFCに合格するために、難しい資料を理解する力をみがくのは本末転倒(まだ大学生にもなっていないのに、大学院生並みの能力を目指す)です。

したがって、できるだけ「大意」をつかむ練習をした方がいいと思います。些末な細かい部分はのぞき、資料全体で書いた人間が何をいいたいか、だけをさっと読み取る練習です。いろは塾で教えているかぎりにおいて、多くの人が出来ていないことですので、自分でぜひ練習していただければ、と思います。

それでは。

「過去問を解くのに6時間かかる…」への処方箋

ご留意事項
なお、学習当初は10時間かかってもいいので、及第点レベルの答案を6個ぐらいは書きあげるべきだと思っています。


ご質問いただいたのですが、一気にお答えできないので短時間でお答えできそうなものから…。
一年分の小論文を解くのに6時間ほどかかってしまうのですが、時間を短縮するためにはどのような練習をすれば良いのでしょうか?(環境5年分、総策3年分解いてこの状況です…)
まず「20分間で200文字書けるか」。これがスタートです。例えば、新聞記事や教科書・SFC過去問・現代文の問題などの要約をします。「これが20分間で200文字でできるか。」を確認しましょう。

これができないなら、そもそも文章を書く速度が遅いです。読んだ文章を元に「要約」「感想」などを書く練習をすると速くなります。

これがほぼできるのに小論文となると6時間かかる場合は、「読解力」か「文章の構成力」がないことになります。SFC小論文の場合、資料文はメリハリをつけて読まなきゃいけません。資料文を読む時間が長くかかっているのなら読み方を変えましょう。必要なところ以外は読む必要はありません。
書くのに時間がかかる場合はたいていの場合、構成力がないことが多いです。SFC小論文の場合、出題文を良く読めばたいていの場合は「構成」のヒントは隠れています、それにしたがって書きましょう。

少し例を出しましょう。


2、問2には「企画案を作成せよ」とあるのですが、どのような形式で書いたらいいのですか?企画案は書いた事がないので困っています。小論文と同じ形式で良いのでしょうか?
ご質問いただいた方の質問のうちのひとつです。環境情報学部2009年の問題2に対するご質問です。

ちなみに出題文にはこう書いてあります。
企画案には次の事項を含めてください。(1)短めのタイトル、(2)企画したコンテンツの意図、(3)あなたの企画案を誰に読んでもらうつもりで書いたか(4)企画の具体的な内容。
(慶應義塾大学 環境情報学部2009年環境情報学部より抜粋)
もちろん、例えば企画書に「5W2H」を書いた方がよい、とか「ヒト・モノ・カネ+情報」という概念を知っていた方がやりやすいなんてテクニックはあります。極端な例を出せば、「3行」の企画書が最高の企画書だ、みたいな本もありますし、おもしろい話だと思います。けれども、いくら「5W2H」が書いていようと、その企画をそのまま出せば200億もうかる内容の3行企画案であったとしても、SFCがこの問題で求める「企画書の要件」を外してしまえば、その分減点は免れません。

そして、SFCが求める書式で600文字書こうとすると、そんなに盛りだくさんな内容は書けません。だから、他の内容はいれられません。

まずは、出題文をよく読んでみてください。