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2012年08月

SFCに合格するのに英文解釈は必要か?

受験英語については、よい予備校講師もたくさんいますし、優れた参考書やサイトもあるので、わざわざブログで書く必要はないと思っていました。でも、たった2つのSFC英語に関する記事なのに、意外と見に来る方が多いみたいですので、もう少しSFC英語に関して書きたいと思います。

「入試本番」と「受験勉強」を分けて考えましょう。SFC英語では「入試本番」で英文解釈的な複雑な構文読解はほぼ不要です。

SFC英語の文章は
 ・構文がそこそこ複雑な上に文章も長い。
 ・単語が難しい上に、文法・語法などの問題もそこそこ難しい。
 ・内容読解問題の配点は高い。でも簡単な問題もある。
といった特徴があります。特に最後の特徴から分かるように、簡単な問題もあるため、「全文を読んで内容読解問題は全て解く」だけのスピードが要求される試験です。

同じ難度高・超長文の文章を要求される京大英語ではひたすら「英文和訳」が求められるので、本番でも「英文解釈的読解」が必須です。一方、SFC英語は同じ難度高・超長文でも「全体の内容読解」が求められるので、本番では「英文解釈的読解」は不要です。むしろ、マイナスになりかねません。

「入試本番」では不要でも、「SFC英語合格のための受験勉強」では英文解釈はほとんどの人が必要です。

本番で「英文解釈」が不要だから、SFC英語の受験勉強では「英文解釈」は不要という人もいます。でも、私はこの意見に反対です。そもそもどの大学を受けるにしても、ある一定レベル以上の偏差値を超えるためには、大半の人は「英文解釈」に没頭する時期が必要です。長文問題が全く出ない大学なら別でしょうが。偏差値55~65ぐらいの範囲で伸び悩む受験生は多くの場合、「英文解釈」に没頭した時期がありません。少なくとも良質な英文を毎日20~30行を2カ月は解釈し続ける時間がほしいです。そして、その成果はだいたいさらに3ヶ月後ぐらいにでます。すぐには結果が出ません。

評判がよい参考書であれば、参考書はなんでもいいです。

悩むのがめんどうなので、基礎英文問題精講を勧めることにしているのですが、別にポレポレもありだと思っていますし、駿台伊藤の英文解釈でもいいと思ってます。

ひととおり英文法を完了した人には、「基礎英文問題精講」は大変よい参考書になると思います。

1.ノートに「和訳」します。
 必ず「ノートに書く」ことが重要です。ノートに書くか書かないかで後半の伸びが全然違います。SFC受験生ならば、小論文で文章を書く練習だと思って、ひたすら訳しましょう。

2.「和訳」した内容が「解答」とあっているかどうかを確認します。
 少々の「違い」は気にしないでOKです。特に基礎英文問題精講の和訳は鮮やかですから。少々の違いは気にしなくてもいいです。大事なのは、「3.」でも確認するまとめの部分の訳し上げ方法です。ここがきちんと訳せているかどうかを確認します。

3.各ページにまとめてあるポイントを確認します。
 基本的に英文法にかかる事項がまとめてありますので、英文法のチェックと思って確認します。
 
4.単語を覚えます。
 基礎英文問題精講でわからない単語はすべて覚えてください。基本となる単語が大半ですから。参考書内にまとめてあるものは、そのまま覚えればOKです。どうせ英語と日本語の言葉の範囲は違うのですから、厳密な違いを気にしてもしかたありません。SFCではそこまで細かなニュアンスの違いはほとんど問われませんから。

重要なのは、「最初の5回は必ず苦しい」ということです。SFC英語で苦労している人で、この参考書を楽にこなせる人はほぼいません。だから、苦しくても続けることが重要です。

【対象】猛者用。【プチ書評】「受験英文解釈の問題集で最難関を挙げて」と言われたら、私はこの問題集をおすすめします。SFC英語どころか、京大英語でも必要ないレベルです。ただし、内容のレベルはもちろん高いものの、英語が得意な人が高1・高2の頃から、じっくりとりかかったら、英文解釈について怖い問題はなくなります。大学入学後に英語の専門書を読む肩慣らしにと思って、基礎英文精講、ポレポレ、英標、思考訓練、そしてこの本をやりました。受験勉強と思うと思考訓練の方が良書ですが、純粋な英文解釈をじっくりやりたかったらこの本ですね。

2.問題の構造化:恋愛を学ぶ総合政策的アプローチ

まず、繰り返しましょう。

これだけは、本当に強調しても強調し足りないぐらいです。
SFC小論文はSFCで学ぶ適性があるかどうかを確認する適性テストです。能力テストではありません。適性を満たす行動特性を小論文の形にしてください。SFCで学ぶ適性とは総合政策的アプローチができることです。総合政策的アプローチとは問題解決のための3ステップの思考方法です。①問題の設計②問題の構造化③解決策の検討の3ステップです。この3ステップを身につければSFCで学ぶ適性があることになります。
今回は、総合政策的アプローチの2ステップ目「問題の構造化」の説明です。

問題の設計:前回の復習

SFCの中心理念は「問題解決」です。問題解決で最も重要なことは「価値観の設定」です。この価値観の設定を行うステップを「問題の設計」と呼び、
① 「良い」「悪い」の基準(=価値観)を選択
②現在が「悪い」状態であることを提示
を行います。

「好きな人と付き合いたーい。」ここから続けましょう。

問題の設計ステップの結果、
問題:好きな人がいるのに、その人と付き合えていない。
価値観:好きな人と付き合えないのが悪いこと、好きな人と付き合えるのは良いこと。
と、なりました。じゃぁ、すぐに解決策を考えてみましょう。
問題:好きな人がいるのに、その人と付き合えていない。
価値観:好きな人と付き合えないのが悪いこと、好きな人と付き合えるのは良いこと。
解決策1:告白しよう。
解決策2:声をかけよう。
解決策が頭の中に2つ浮かびました。ありゃ?困った。どっちにしよう。「告白しようかな」でも、教室でもほとんど話しかけないしな…。まずはお友達から、ってことで「声をかけよう」かな。でも、勇気ないなぁ。私なんかが声かけたら迷惑かな。っていうか、私みたいな地味な子じゃなぁ…。「かわいい服を買いに行こう」かなぁ。でも、どんなタイプの服がいいんだろう。かわいい系?お嬢様系?ギャル系?「友達に聞いてみよう」かな。
問題:好きな人がいるのに、その人と付き合えていない。
価値観:好きな人と付き合えないのが悪いこと、好きな人と付き合えるのは良いこと。
解決策1:告白しよう。
解決策2:声をかけよう。
解決策3:かわいい服を買いに行こう
解決策4:友達に聞いてみよう
なんか、解決策増えてるんですけど…。いつになったら、解決策にたどりつくんだろう…。

問題には原因がある、原因にも原因がある

私は好きな人と付き合えてません。ほとんど話したことがないからです。ほとんど話したことがないのは私が自分に自信がないからです。私に自信がないのは自分が地味だからです。自分が地味なのは、地味な服を着てるからです…。地味な服なのは、どういう服がいいか分からないからです。
問題:好きな人がいるのに、その人と付き合えていない。
   ↑
原因1:ほとんど話したことがないから。
   ↑
原因2:自分に自信がないから。
   ↑
原因3:自分が地味だから。
   ↑
原因4:地味な服を着てるから。
   ↑
原因5:どういう服がいいか分からないから。
「解決策1:告白しよう」を実行したとしても、成功しないかもしれません。お互いあんまり知らないのに、なかなか付き合う関係にはなれないですしね。「解決策2:声をかけよう」を実行したとしても、成功しないでしょう。自分に自信がないから…。

原因にちゃんと対応しない解決策は、どれだけ実行してもうまくいかないものです。逆に言えば、表面的な問題だけではなく、その問題の原因は何か、その原因は何か、をどんどん深堀していくことが問題を解決する糸口になります。今回は、シンプルな状況でしたが、原因が複数あってそれぞれ深堀する必要があったり、原因同士が複雑に絡み合ったりしているかもしれません。原因の中でも特にネックとなっている原因。それを見つけて、それに対処すれば、問題解決をしやすくなります。

問題の構造化

問題の原因を探る
 ・原因、「原因」の原因、「原因の原因」の原因、…と深掘りする
 ・原因間の相互関係を考える
→ネックとなる原因を見つけ出して、まずそれを解決する。
このステップは過去問では、頻繁にでません。出題されたことはありますし、環境情報学部に多い「解決策を考えよ」という出題では考慮する必要があります。というより、考慮した方がよい答案になります。ただ、そんなに深く考えなくてもよいかもしれません。

ここは、さくっと最後のステップに行きましょう。

環境情報学部 2012年

2012年環境情報学部小論文を実践してみましょう。当サイトからの出題をつけましたので、その出題もやってみてください。

問題1 あなたがこれまでに、印象的な関わりを持った生活用品を一つ挙げ、それがどのようなものであったか、あなたがそれを通じてどのような体験をしたか、なぜそのような体験が得られたのかを、500字以内で説明してください。その体験は素晴らしいものであっても、がっかりしたものであってもかまいません。必要であれば、解答欄右側の四角の中に図や絵を描いて説明の補助としてください。

※ここでいう生活用品とは、企業あるいは個人によって製作された、あなたにとって実用的なものを指します。アップル社のipod以外のものを挙げてください。ハードウェア、ソフトウェアの別を問いませんが、絵画や彫刻などの芸術作品、および音楽や映像作品、漫画や小説などの著作物は含まれないものとします。

問題2 問題1で挙げた生活用品は、もしかすると秋岡芳夫が指摘していた様々な制限の中から生まれたものかもしれません。あなたが今後、その生活用品の開発にたずさわるとしたら、どのように作るでしょうか。あなたが問題1で説明したものを体験してからも、ものづくりの状況はどんどん変わっています。1~4の資料を見ながら、どんなことができるようになるかを考え、問題1で挙げた生活用品の改良案、またはそれに代わる新しい生活用品を700字以内で提案してください。
必要であれば解答欄右側の四角の中に図や絵を描いて説明の補助としてください。

(出典)慶應義塾大学環境情報学部2012年小論文入試問題より抜粋

当サイトからの出題
①問題1について、出題者は総合政策的アプローチの3ステップ(「問題の再設定」「問題の構造化」「解決策の検討」)のうち、どのステップを回答してほしいと思っていますか。求められているステップ名(複数回答可)を答えなさい。
②問題2について、出題者は総合政策的アプローチの3ステップ(「問題の再設定」「問題の構造化」「解決策の検討」)のうち、どのステップを回答してほしいと思っていますか。求められているステップ名(複数回答可)を答えなさい。

当サイトからの出題:回答
①問題1は「問題の再設定」「問題の構造化」「解決策の検討」の全てです。この問題はこの3ステップのうちの1つでも欠けると高得点が期待できない問題と思っていいでしょう。特に「問題の再設定」=「価値観の設定」まで求められているのがポイントです。

出題文を詳解してみます。

あなたがこれまでに、
 "A:印象的な関わりを持った生活用品を一つ挙げ"、それが
 "B:どのようなものであったか"、
 "C:あなたがそれを通じてどのような体験をしたか"、
 "D:なぜそのような体験が得られたのか"
を、500字以内で説明してください。

A~D全般に「解決策の検討」を意識する必要がありますが、それよりもBの部分は「問題の再設定」、Dの部分は「問題の構造化」を答案に盛り込む必要があることに気づくかどうかがポイントです。"生活用品"を解決策と考え、Bの部分でどんな悪い状況をどういう方法を使って解決するか、Cの部分で解決策がもたらした結果を、Dの部分で解決策がなぜCの結果をもたらしたのかを説明します。

②問題2は「解決策の検討」もしくは「問題の再設定」「問題の構造化」「解決策の検討」の全て のいずれかが答えです。出題者の意図としては、後者の「3ステップ全て」で書いてもらうことがねらいです。なぜならば、前者の「解決策の検討」だけで700文字埋めるのは難しいですから。但し、しっかり書けていれば「解決策の検討」のみの答案が不利になることはありません。また、問題1で「がっかりした体験」等を書いた人は「解決策の検討」パターンで、「素晴らしい体験」等を書いた人は「問題の再設定」「問題の構造化」「解決策の検討」の全てパターンで書くほうが楽だと思います。但し、いずれのパターンでも問題1の回答で述べた個人的経験としっかり関連付けることが大切です。

問題解説
2011年環境情報学部の問題が少し懲りすぎたことからの反動からでしょうか、2012年の問題は割と簡単になっています。「生活用品」という「解決策」が主題になっているので、「生活用品」が「(どんな価値観に基づいた)悪い状況から良い状況に変えるのか」ということを書くのがポイントです。つまり、自分で「良い」「悪い」を設定する必要があるため、この年度は「価値観の再設定」が問われていると言えます。この「価値観の再設定」がない答案は8割方足切りを食らったと思う方がよいです。この問題の特徴は問題1だけでなく、問題2でも「価値観の再設定」を行うことができるように作られているため、そのどちらか(特に問題2)で「価値観の再設定」ができれば合格点でしょう。その意味でいえば「がっかりした経験」を問1に持ってくると、問2では問1で失敗した「生活用品」を改良することで問題解決をするという論理構成が主流となり、「価値観の再設定」は「問1」でしっかり書く必要があります。一方で、「素晴らしい経験」を問1に持ってくると、「価値観の再設定」は「問2」でも行えますので、答案としては有利な答案になります。

(例)
「MP3プレイヤーは小さくて軽くてよい。どこでも音楽が聞ける。」→「もっと小さく軽くしたら、『どこでも音楽が聞ける』のではなく『聞きたい音楽を聞きながら、どこでも作業ができる』ようになった。」という小論文は、「どこでも音楽が聞ける」「聞きたい音楽を聞きながら、どこでも作業ができる」という二つの価値観を提示できるため、SFC小論文としては有利です。一方で、「音楽プレイヤーはCD・テープ・MD等の媒体の大きさより小さくならなかった。」→「もっと小さく軽くしたら、どこでも音楽が聞ける」というのは、価値観が1つしか提示できずにもったいないです。


夏休み終盤…状況チェック

・200文字の文章を「いくつ」書きましたか?

・200文字の文章を「何分程度」で書けますか?

・現代文の勉強をしましたか?

・SFCの過去問を1問は見ましたか?

・英語は、偏差値50を超えるぐらいできていますか?

総合政策学部 2007年

総合政策学部2007年の小論文は極めてやさしいです。
 ・資料1の文語文が慣れていないとドキッとする。
 ・「格差社会or少子化のテーマ選び」が存在する。
ものの、この小論文が問うているのは、
 ・「価値観の設定」ができますか。
 ・「解決策の検討」ができますか。
の2点のみです。

問1は「価値観の設定」について確認されています。
問1:まず「少子化」(A)、あるいは「格差社会」(B)、どちらかのテーマを選択し、選択したテーマの記号(AあるいはB)を、解答欄冒頭に与えられたカッコ内に記しなさい。
次に選択したテーマを論ずる3つの文章の内容を分析し、当該テーマを論ずる際の「議論の本位」は何か、また「議論の本位」を定めたうえで(あるいは定めるために)、検討すべき主たる「議論の箇条」は何か、あなたの考えを1000字以内で記しなさい。
きちんとこのブログを読んでいる方には、もはや解説は不要でしょう。

「議論の本位」という「価値観の設定」を尋ねられており、それを実践できるかが問われているだけです。分五体を読み解く力があればよいですが、知らない場合はドキっとするという欠点がありますが。
問2は「解決策の検討」フェーズです。
問2:問1で考察した「議論の本位」と「議論の箇条」を踏まえ、選択したテーマを論ずる
3つの文章のうち、どの文章の主張にあなたは賛成するか、(あるいはいずれの主張にも
賛成しないか)、その理由を含め、500字以内で記しなさい。

解決策の検討ですね。各文章が主張する「解決策」の検討を行えばいいだけです。問1との整合性が問われます。


【対象】古典なので読まなくてもいい。【プチ書評】古典。マルサス自体も経済学者ですが、経済学特にマクロ経済学の視点に立つときに「人口」を考えることは重要です。あるいは政治学とか。国を治めたい為政者は、まず国民の調査をしました。国内では豊臣秀吉がぱっと思い浮かびます。人口はこれからも増え続けるし、着目すべきテーマです。

環境情報学部 2010年

「環境情報学部」でも「総合政策学部」でも、「総合政策アプローチ」が重要となるのは変わりありません。2010年の出題テーマは「電子図書館」です。

既に、この当時キンドルが発売されアメリカでは一定の成功を収めていますし、Iphoneが新たな情報端末として期待されていた頃でもあります。その後の発展については言うまでもありません。このような時代背景をしっかり理解しなければSFC小論文を解くことはできません………と、いった解説を読みたい方は別サイトや予備校に通いましょう。

さて、Iphone等の情報端末の持つ「本質的な意味」には定まった評価がありません。「持ち運べる」「軽い」「大容量」等長所をいくつもあげることは簡単ですが、それが「何を意味するのか」は今もってはっきりとした解釈がありません。それに解を出せれば、あなたはSFCの教授にだってなれるでしょう。そういう難しいものについて、いわゆる「暗記型」の学習や「読書型」の学習には限界があります。

そこで登場するのが、「総合政策的アプローチ」です。このアプローチを使えば「問題」に対して適切にアプローチすることができます。ところがこのアプローチは、単に手順を暗記しただけではだめで、ある程度使いこなせないと意味がないわけです。特に一番重要な「価値観の選択」はこびりついた癖があると、それを修正するだけでも一苦労します。そういう人はいくら優秀でもSFCには向かないわけです。

そういったところを踏まえた上で、環境情報学部 2010年の問題を見ていきましょう。

「電子図書館」は総合政策的アプローチでいうと何?「解決策」です。

問題の解説をする前に「電子図書館」についてこれだけは考えておきたいです。「電子図書館」は、総合政策的アプローチでいうと何ですか?問題ですか?原因ですか?解決策ですか?意外と悩まないで答えは出ますよね。「解決策」です。

「解決策」が問題のテーマになっているときは注意が必要です。SFCの中で一番重要視される「価値観の選択」について必ず問われる出題になっているからです。しかも、分かりづらい形のことが多い。

では、順番に見ていきましょう。

さっそく変則的な出題です。「3.解決策の検討」から入ります。
問題1 資料Aは三つの部分、A-1、A-2、A-3からなっています。A-1に書かれている電子的な図書館がもし実現するとしたとき、A-2とA-3に基づいて、将来の電子的な図書館が日本語に与える影響を考察して500字以内で論じなさい。(環境情報学部 2010年小論文)
「電子図書館」という解決策がすでに実現した世界を考えています。つまり、総合政策的アプローチでいうと、「3.解決策の検討」のステップに他ならない。100%の断言できないものの、「電子図書館」は「日本語に関する問題」を解決する解決策ではなさそうです。電子図書館は英語でもフランス語でも重要になります。だから、特段「日本語」に限る必要はない。そうすると「実行可能性」「実効可能性」「副作用」のうちでいえば、「副作用」でしかありません。

この問題は「副作用」を聞いているわけです。この「副作用」は、「問題3」に影響します。なぜならば、この副作用を解決しないかぎり、「問題3」は「解決策」に一定の弱点があることになるからです。「問題1」で書いた内容は「問題3」で必ず触れる必要があります。ここに注意。

書く内容は「日本語の乱れ」転じて「日本文化の喪失」ぐらいのネタでいいと思います。本番でそれ以上を求めるのは酷でしょう。

出題文に要注意!!「長所と短所」「まとめる」
問題2 資料Bにも三つの部分、B-1、B-2、B-3があります。それらの資料に基づき、印刷した書物と電子テキストを比べて、電子テキストの長所と短所を300字以内でまとめなさい。(環境情報学部 2010年小論文)
「資料を読んでまとめる」現代文みたいな問題です。この問題は怖いです。字数が短いからこそ、みんな「さらっと流してしまう」。「長所」「短所」は言いかえると「良いこと」「悪いこと」ですよね?ということは、この問題こそ、「価値観の設定」の部分です。おまけに「まとめる」とあることから、受験生の意見は聞いてません。文章に書いてある中から、「電子テキストが本質的に解決したい問題は何か」を読み解いてそれが「長所」。逆に「電子図書館」があったらダメなことは「短所」。ここで「電子図書館」(「電子テキスト」)という解決策についての「価値観」が問われます。

皆さんが…
ただ現代文の問題である以上、みんな高得点をとれます。勝負どころは問題3です。

問題3 資料Aと資料Bの内容を総合して考察し、皆さんが大学に入学して学習・研究を進める立場に立った時に、印刷された書籍の図書館と比べて、電子テキストなどを収めた将来の電子的な図書館はどのような意味を持ち、どのように使うのが望ましいかを700字以内で論じなさい。(環境情報学部 2010年小論文)

この問題は「電子図書館」の実現は「決定」しています。だからこの「解決策」をどう生かすのか、が重要です。「電子図書館が必要な理由」は問2でまとめました。だから、問2と合わせて、なおかつ「自分の価値観」を入れて、「どのように使うか」というマイプラン(但し日本語への影響問題に対する対策は必要)を立てればそれでOKです。

この年は、意外と難しかったと思います。それだけに、文章まとめがうまい人が受かってしまったんだと思います。


【対象】メディアという用語に興味がある方、精読に興味がある方【プチ書評】難解で有名なマクルーハンはメディア論を語るに欠かせない人なのでぜひとも大学で学びたい人の一人です。SFC小論文対策に、マクルーハンはやりすぎな気もするけれども。ただ第一章のマクルーハンの小節を精読する部分は、「読み方の一つ」として受験勉強に経験してみると少し読み方が変わると思います。

総合政策学部 2009年

さて、まず総合政策学部2009年の過去問からスタートします。
 ・かんたんな図を描かせるなど、出題形式がSFCらしい出題であること
 ・出題のバランスがとれている年度の問題であること
から、この問題を選びました。

さっそく設問を見ていきましょう。

問1
 1)あなたが横軸と縦軸のそれぞれの極にふさわしいと考える名称を、解答用紙の①-④に記入してください。
 2)自民党と民主党が掲げている政策をもとに、1)であなたが作った解答用紙の座標空間に、それぞれの政党の位置を、政党名とともに★印で示してください。
 3)そのような2つの軸を選んで座標空間を作った理由を、200字以内でまとめてください。

問2 
次の1)-4)の項目を考慮して、自民党と民主党のマニフェストを1200字以内で評価してください。
 1)目指すべき社会の姿
 2)目指すべき社会を実現するための具体的政策
 3)政策の実現性を支える根拠やデータ
 4)言及されていない重要政策

2009年総合政策学部 小論文より抜粋

はじめに、設問全体のテーマが「解決策」かどうかを確認する。
SFC小論文で必勝するコツは、テーマが「解決策」に関する問題かどうかを確認することです。これが出来れば、設問分析の大半は終わりです。テーマが「解決策」なら、確率100%で「問題の再設定」に関する出題になります。なぜならば、SFC小論文は適性テストだからです。SFCが小論文を通じて知りたいことは、「総合政策的アプローチ」をできる素地があるかどうか、ということだけです。SFCは、「問題の再設定」をその中心理念としているのだから当然です。

SFCらしい出題としてとりあげられる問題です。
 1.普段からニュースに慣れ親しんで、我が国の政治状況を整理しておく。
 2.それを出題形式に合わせて書く。
ぐらいが、よく知られたこの問題の対策方法でしょう。

でも、私はこの問題をこう教えます。
SFCは手を変え品を変えおんなじことをひたすら受験生に聞いてきます。ここは各政党の「価値観」を問う問題です。つまり「何をいいと思っていて、何を悪いと思っているか」。これさえ書ければ最低限はクリアです。総合政策的アプローチの根本である「価値観の設定」ができる適性があるか?と聞かれているわけです。だから、「価値観の設定」ができることを小論文の答案に示せばいいだけです。

SFC小論文は適性テストです。総合政策的アプローチの中で、この問題をつかって自分の適性をアピールするには、「価値観」をここでアピールした方がいいわけです。

問2は「総合政策的アプローチ」の総合問題です。


2009年総合政策学部 小論文より抜粋

1)は「問題の設定」 2)4)は「問題の構造化」と「解決策の検討」、3)は「解決策の検討」が問われています。

1)は問1の答えを使って解くのが一番やりやすいでしょう。自民党は「問1 縦軸」「問1 横軸」な社会を目指しているが、民主党は「問1 縦軸反対」「問2 横軸反対」な社会を目指している、ということを書けばOKです。

2)は問1で述べた理想像に向けた具体策を課題文に合わせて書けばOKです。だから、マニフェストと比較して漏れがあってもOKです。むしろ「理想社会」を実現できる「具体策」でなければならないのだから、「なぜ今は理想社会が実現していないのか」という「問題の構造化」を行い、そしてそれに合わせて「解決策」を提示する部分です。同じ「高齢化問題」でも、「市場未発達」を原因と考えるのか、「社会構造」を原因と考えるのか、により、「政策」は変わるわけですよね。そういう話を書けばいいわけです。

3)は「解決策の検討」。この「解決策」は実現できるの?ということがマニフェストで説明されているかどうかを確認すればOKです。書かれていないため、実現性に疑問が残る、等。

4)は「問題の構造化」と「解決策の検討」です。1)で述べた理想社会は、2)の政策だけで本当に達成できるの?という「効果の可能性」の検討がメインになります。

SFCの小論文は必ず「総合政策的アプローチ」に分解できます。

以上で述べたように、SFC小論文は「総合政策的アプローチ」の3ステップに必ず落とし込めます。それができることがSFCで学ぶ適性を示すことになります。

もし、SFCが本当に「日本の政策」を知っている受験生を合格させたい場合、受験科目に「政治経済」を入れた方が効率的に能力チェックできます。幅広い知識を知っていることが重要なのであれば、「センター入試」を採用してもいいでしょう。ICUみたいな入試方式をとるほうがいいかもしれません。ところがそうはなっていない。なぜならば、SFCが求めているものはそれではないからです。求めているのはたったひとつ、総合政策的アプローチだけです。

2.問題の構造化:3ページで理解する総合政策的アプローチ

各ステップに入る前に:再び「信念の復習」

SFC小論文に合格するために重要な「信念」
・「SFC小論文」は、「SFCで活躍できる適性があるかどうかを確認する適性テスト」です。
・「SFC小論文」は、大学の出題に合わせて「適性がある」ことを示せばOKです。
・「SFCで活躍できる適性」とは「SFC固有の問題解決に対する取り組み方になじめるか」という適性です。
・「総合政策的アプローチ」は、「SFC特有の問題解決に対する取り組み方」を、「小論文用にまとめたフレームワーク」です。

比較的、「問題の構造化」は分かりやすいステップなので、この信念はなじみやすいと思います。引き続き、心構えとして心の中で、もしくは、声に出して繰り返しましょう。

問題の構造化

2.問題の構造化
③1.で設定した問題が生じている要因を分析する。
【出題頻度】この部分のみ単独で出題されることはありません。

このステップは比較的分かりやすいので、説明は不要でしょう。注意すべきことは2点あります。

「解決策の検討:⑤実効可能性の検討」との関係

「問題の構造化」は「解決策の検討:⑤実効可能性の検討」のためにある、と言っても過言ではありません。例をあげてみましょう。

例1:
(問題)SFCに合格できない。
(理由)部活が忙しくて勉強をしている時間がない。
(解決策)塾に通って英語を重点的にがんばろう。

例2:
(問題)SFCに合格できない。
(原因)英語の点数が非常に低い。
(解決策)スキマ時間を有効に活用しよう。

この2つの例は、(解決策)をわざと入れ替えてあります。これだけで、「(解決策)は(原因)に直接関わりがあるものでないと効果がない」ことが分かると思います。つまり、⑤を検討することと、③を検討することは対の関係にあります。ここは要注意です。

問題の「構造化」

本来、このステップは「問題の原因」と書いてもよいくらいのステップです。けれども、わざとここでは「問題の構造化」としています。過去問の出題に合わせているからです。「ある原因から問題が生じている」から「原因を調べよう」というのは、王道ではあります。けれども、普通「理由はこれだ!」と単発で出てくるものではありません。複数の原因が複雑に絡み合っています。
 ある時は、「風が吹けば桶屋が儲かる式」に「原因」が芋づる式になっている場合もあれば、いわゆる「悪循環」が生じていてある要因が他方の要因を強めた結果、その要因がまた元の要因を強化している「負のスパイラル」が生じる場合もあります(「恥ずかしいから英語を使わない」→「英語を使わないから英語が上達しない」→「上達しないから恥ずかしい」など。)この「複雑な原因間の関係」を問われることがあるので、このステップを問題の構造化と呼んでいます。

SFC小論文の過去問から

資料文から

・総合政策学部 2010 資料文1
SFC理念を詳しく知るためにはこの資料をまずは読んでください。ここに「問題の構造化」についてよく記載されています。

設問

・総合政策学部 2012年 問1
これがまさしく「構造化」の「設問」となっています。他の年度では、⑤の形で③が出題されることがほとんどですので、気にし過ぎる必要はありません。

英語 偏差値55を超える勉強法

SFCのみならず、中~難関大向けの偏差値55を目指す英語の勉強法です。

まず身につけるべきは「文法・語法力」。「単語」の勉強はそのあと。

手っ取り早く英語の偏差値を上げる方法は「単語」を覚えることです。単語を覚えれば、文法問題も、読解問題も、その人の持っている地力で解けてしまう問題がけっこうあるからです。逆にいうと「単語」の勉強から英語をスタートすると、必ず伸び悩みます。自分の地力=普段から意識していない力で問題を解いているため、単語をある程度覚えてから後は、何を勉強していいか分からなくなるからです。受験勉強前半だけを考えると、「単語」の勉強に注力した方が偏差値を上げるスピードが速くなります。けれども、受験勉強後半で伸び悩んでしまいます。

だから、まずは英文法・語法をやってしまいましょう。

受験勉強は、
 ・じっくり時間をかけなければならないものを先にやる忍耐力
 ・直前でいいものは直前に自信をもってやる勇気
が必要です。

「英文法」は身につけるのに、それなりに時間がかかります。一番時間がかかるのは「英文解釈」ですが、英文法を身につけずに「英文解釈」はできないので、「英文法」を優先で。英単語を単語帳などでたくさん覚えるのはぐっと我慢して、単語の暗記は英文法の参考書に出てきたものをしっかり覚えることだけに注力しましょう。

肝心の英文法・語法の勉強法 … 基本は「解きまくり」です。

英文法の問題集を1冊選んで、その問題集をとにかく解きまくります。英文法の問題集は、
 ・記号 + 穴埋め 主体
 ・文法項目ごとにまとまっていて、それなりにまとまっているもの
 ・解説がある程度詳しいもの
であれば、なんでもいいです。強いて、オススメをあげるとすれば旺文社の基礎英文法問題精講か桐原のNext Stage 英文法・語法問題(いわゆるネクステですね)あたりでしょうか。難易度が中級ですので、さすがに偏差値30~40程度の方にはオススメしませんが…。

ネクステであれば、文法の範囲500問程度を5周します。このとき、「記号を覚えちゃった」「答えの場所を覚えちゃった」はあんまり気にしなくていいです。英文法の問題は言ってみれば、「言葉の規則」の問題ですから基本は「丸暗記」が当たり前なんです。全部の記号を覚えることも、答えの場所を覚えることもできないわけですから、とにかく解きまくる方法で知識をつけていけばいいんです。少々のロスは気にしなくていいです。

5周して5回目の正答率が4割以下の場合…、今やってる問題集のレベルがあってないので、レベルを下げましょう。5周やって4割超えてればその問題集はあなたにあっています。5周やって8割を超える人はその問題集が簡単すぎます。ネクステで8割超えるなら、英文法はやらなくていいです。6周目からは、問題を解くときに頭の中で一言付け足します。「第3文型だから(b)」「仮定法過去完了だから(c)」等と。これは「解けてる問題」を中心にやっていくといいと思います。500問の文法問題に対し、全部これをやると時間がかかるので。これで正答率が8~9割を超えるぐらいまでやっていきます。そこまで来たら文法の範囲は終了です。ネクステは「語法」の範囲も同じように勉強してみてください。

文法解説書を読んでみる

このレベルになれば、文法解説書を読めるようになります。フォレストチャート式シリーズ 基礎からの新総合英語あたりでしょうか。この中で、「助動詞」「準動詞」「時制」「代名詞」「冠詞」の章を1つか2つ選んで熟読します。少しは理解しやすくなっていると思います。間違っても「前置詞」は読まないように…。時間にして10時間~15時間ぐらいで十分です。英文解釈をやるときに、このあたりの文法事項を深く知っている方が効率がいいんです。ただ、全部読んでる時間はないので、厳選して読むといいと思います。

英文解釈を40英文やる。

英文解釈は「やる派」と「やらない派」がいます。SFC受験する人に関してはやったほうがいいと思っています。文法が一通り終わったら手をつけましょう。使う参考書は基礎英文問題精講。1章の構文編を最低5周。ひたすら訳しましょう。単語は覚えてないものがないぐらいまで覚えましょう。というか、このレベルの英単語がダメならSFCは受かりません。解説の文法事項も理解しましょう。訳したものが正解かどうかは、解説の内容を意識できてたら、まるにするぐらいで十分です。「英文を読むための英文法」があることを理解してください。

英文解釈は、「偏差値55~60に達するまでの英文解釈」と「偏差値60を超えてからの英文解釈」があります。偏差値60までの英文解釈の良書は非常に少ないと思っています。あと勧めるとすれば、西きょうじの英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式。でも、「英文の質が高いこと」と「偏差値60を超えてからの英文解釈」にも使えることから、無難に「基礎英文問題精講」をお勧めします。英文解釈本は、ネットでも評価が分かれているので見ると焦ると思います。ただ、高偏差値用には意見が分かれるけれども、低偏差値向けの選択肢は「基礎英文問題精講」か「基本はここだ」の二択です。ネット上で紹介されている難関大向け英文解釈の本は難しすぎます。あんなの解けません。
(と、いいつつ「思考訓練の場としての英文解釈」→「英文解釈考」派なんですが。それに、原先生の「標準英文問題精講」は英文が格調高くてドキドキします。でも、大学受験でこのレベルの英文はいらないです。)

長文問題を解きましょう。

これに関しては、難しすぎないものを1冊解けば充分です。やっておきたい英語長文300とか良書です。解いて答え合わせ。覚えてない単語はちょこちょこ覚えていきましょう。3周ぐらいでしょうか。長文問題は、最後のまとめです。各問題でコンスタントに6割を超えない場合、「文法」か「解釈」か「単語」に問題があります。「単語」に問題があってもそれはしかたがないです。ゆっくり覚えていきましょう。1周したあとに平均7割を超えたら、この問題集は終了です。

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ここまでやって、偏差値55~60超えなかったら…、ネットで教えるのは限界です…。まわりの人に聞きましょう(笑)。

SFC英語を理解するために外してはいけない5つのポイント:達成度編

英語は各人のレベルに合わせて勉強しないとかえって非効率になるのでそこは注意してください。

偏差値 最低55~60以上、過去問自己採点4割以上がSFC対策をはじめるスタートラインです。

「簡単」「難関」といろいろ説がありますが、「SFC英語」は腐っても「慶應レベルの英語」ですので、地力がないと話になりません。地力がない状態で過去問に挑戦するのは無駄以外の何物でもないです。SFCの英語入試向けに特別な対策が有効となる最低ラインはだいたい
 ・偏差値 最低55~60以上
 ・過去問自己採点4割以上
ぐらいです。これ以下の地力の場合、SFC対策をやるよりは、普通の入試対策をやったほうが効率的です。センターレベル模試なら偏差値60はとりたいところですし、記述なら偏差値50台後半ぐらいからなら勝負になると思います。過去問自己採点4割は、多少運を含んでいてもOKです。

SFC英語対策の基本は過去問。過去5年分の過去問を全問題8~9割とれるようになるまで繰り返すこと

SFC対策は何をすべきか。基本は過去問です。というより、これしかありません。最新版の赤本を買うと過去5年分の問題が手に入ります。環境情報学部と総合政策学部で計10年分20題。これを、
 ・各問題 60分以内
 ・8割~9割の正答率
 ・各問題は回答の理由をいえる(記号の場所だけで答えを覚えない)
になるまで繰り返すと、英語に関しては充分だと思います。

SFC対策用に、文法・語法問題集は基本の問題集を1冊か2冊やりこみましょう。

SFC英語の文法・語法問題は「誰もがとれる問題は落とさない」方針で勉強すべきです。理由は配点が低いから。文法・語法 2点-読解6点 説と文法・語法3点-読解4点説がありますが、いずれにせよ配点はそこまで高くない。また、文法・語法の市販問題集は、SFC用に作られてるわけではないので、3冊・4冊と文法・語法問題集を増やしてもSFC用の実力がつくわけではありません。2冊やりこめば充分です。あとは過去問で単語・語法を増やしていった方がSFC用にははるかに効率がよいです。

参考書で行けば、「桐原書店の問題集1冊」と「基礎英文法問題精講の書き換え問題飛ばし」で十分だと思います。好みはいろいろあると思いますが、about 2,000問ぐらいやりこめば充分です。「Z会の英文法・語法のトレーニング」もありですし…。東進の「英文法レベル別問題集」もいいんですが、一冊当たりの問題数が少ないので個人的には好きではありません。

SFC対策には、時間があれば英文解釈系の問題集に手を出した方が無難です。

偏差値50台後半には、文法力・単語力があれば、よほど読解力がない人でなければ届きます。但し、偏差値60の壁は、文法力・単語力だけでは越えられません。読解力がある人であれば、このまま長文問題を30問ぐらい解けば偏差値60の壁を越えられるんですが、実際はなかなかそうはいかないようです。そこで重要になるのは英文解釈。市販の参考書で言えば「基礎英文問題精講」「英文解釈教室」「ビジュアル英文解釈」「透視図」「ポレポレ」「基本はここだ」「チャート式シリーズ 構文中心新英文解釈」ぐらいでしょうか。ワンランクあげると、原の「英標」とか佐々木の「英文解釈考」とか多田の「思考訓練の場…」あたりがあるんでしょうが…個人的にはオーバーワークというか…それだけやるなら他のことに時間を使った方がいいかと…。

いずれにせよポイントは「文章を読むための文法力」を身につけないと「過去問の勉強」が有効にならないことです。現役生ならば、夏休みにやりたいところですが…。進学校でもないかぎりこの辺の問題集に手を出せる人ってあんまりいないんですよね。

SFC対策には、単語集は自作ノートがオススメです。

「英文解釈の勉強をする」という前提でSFC合格のためには単語集はいらないと思っています。受験で出てくる英単語は、
 1.文法・語法問題で問われる英単語
 2.長文で文章の意味をとるのに必須の英単語
 3.他人と差をつけるための英単語
の3種類に大別されます。1.は文法・語法問題集で勉強すればいいし、2.はSFC過去問・英文解釈の勉強の中で覚えればいいと思います。で、3.を知らなかったら合格しないかというとそんなことはない。だから、単語集は必要ないと思っています。SFC過去問から知らない単語を書きだす(赤本コピーでもいいですが)だけで、ほとんどカバーできます。

ただし、「電車通学の空き時間を有効に使いたい」とか「基本の単語を頭に流し込みたい」等の場合には有効だとは思うんですが「SFC対策」としてではないんですよね。