FC2ブログ

2013年12月

第0回しょうろん模試 解説

ようやく書きました。しょうろん模試のフィードバックです。
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?

第0回しょうろん模試 フィードバック(神宮にあこがれて様)

しょうろん模試にご投稿いただいた答案です。「神宮にあこがれて」さんからです。やきゅうしようよ。
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?

第0回しょうろん模試 フィードバック(矢澤にこ様)

第0回しょうろん模試 矢澤にこ様へのフィードバックです。
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?

第0回しょうろん模試 フィードバック(タロイモ様)

タロイモ様、第0回 しょうろん模試のフィードバックです。
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?

第0回しょうろん模試 フィードバック(るてい様)

しょうろん模試2人目採点。るてい様です。
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?

ご質問:しょうろん模試の〆切について

そこで、質問(お願いのようですが)、しょうろん模試の締切日を1月初旬まで延ばしていただく事は可能でしょうか??お正月まで延ばそうかなといったツイートを見て、時間等の余裕が無いからと諦めていましたが、出来る事ならぜひ挑戦してみたく思っております。明日が慶應模試なので、年明け、少し時間を頂きたいです。よろしくお願いします。
というご質問をいただきました。

特段期限は設けていないので、お好きな時に書いてください。一度には採点できないので横に並べて見ながらやっていくつもりです。よろしくお願いいたします。

【添削】環境情報・2012年(カズキ様)

はじめまして、カズキと申します。忙しい時期で、申し訳ないですが、採点お願いします。
はじめまして。いろはともうします。試験応援しています。

以下が、いただいた小論文です。
1:問一
私が印象的な関わりを持った生活用品は、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンだ。これは、飛行機のエンジン音や電車の走行音など、周りがうるさい状況でもそれを気にせず音楽を楽しめることをコンセプトにつくられた。仕組み自体は簡単で、イヤホンに内蔵されたマイクロフォンが周囲の音をキャッチし、それと逆位相の波をぶつけることで周囲の音を相殺する、というものだ。

私も早速この機能を試してみた。すると、本当に周りの音が聞こえなくなり、音楽に集中することができた。しかし、自分の降りる駅を逃しそうになった。そのため、次の乗車時は機能を解除した。一応周りの音は聞こえるようになったが、それでも正確に聞き取ることはできなかった。よって今度は音量を下げたが、そうすると周りの音がうるさくて音楽を楽しめなくなった。

何故ノイズキャンセリング機能を外しても周囲の音があまり聞こえなくなったかというと、最近のイヤホンはインナーイヤホン密閉型という耳の奥に差し込むタイプなので、ある程度の音は遮断してしまうからだ。つまり、ノイズキャンセリング機能が使える場面は周囲に気を使わなくてもよい場所に限定される。

問二
現状では、周囲に気を使わなくてよいが周りがうるさい場面で音楽を楽しめるノイズキャンセリング機能と、さほど周囲に気を使わない場面である程度音楽を楽しめるノーマル機能の二タイプしかない。もし周りに気を使わなくてはいけない場面になれば、音量を下げるかイヤホンを外すしかない。しかしそれでは音楽を楽しむことはできなくなる。

そこで私がノイズキャンセリング機能付きイヤホンの開発にたずさわるとしたら、周囲に気をつけなければならない場面でも音楽を楽しめる機能を新たに取り付けるだろう。その機能の名は『バックグラウンドミュージック機能』だ。この機能の効果を知るには、喫茶店のような場を想像してをほしい。そこでは、周囲の音は聞こえると同時に、BGMとして流れる音楽を楽しめるはずだ。この機能を使えば、電車内やジョギングの最中でも、まるで喫茶店の中にいるような気分が味わえると同時に、周囲に気を配ることができるようになる。

このバックグラウンドミュージック機能が実効されるには、三つの行程を得る必要がある。まず下界の音をマイクロフォンを使いインテリジェントに解釈すること。次に、解釈した音を立体音響空間上に再配置すること。そして最後に、流したい音楽をその空間上に配合すること、である。以上の行程により、いつどの場所でも、周囲の環境音と調和した音楽を楽しむことができる。

しかし、平均的な消費者がこの機能を欲しがるとは思えない。周りに気を配る場面ではイヤホンを外せばよいと考える人にとっては無駄な機能だ。従って、この機能をインターネット上からダウンロード可能にし、欲しい人のみ販売できるようにすればよい。

総括

よければ7割、わるくても6割ぐらいはつけてもいいんじゃないかな、という点数です。問一は、多少分かりにくい点もあるものの、ほぼきれいに書けています。ざっと8割ぐらい点数をつけてもおかしくありません。問二は、多少大きなミスがあるので問二部分で7割はいかないと思います。

もう少し、読み手に分かりやすく情報を伝える気持ちで書いていただけるともっといいかな、と思います。この問題の設問については、さんざん解説しているので、過去の投稿をみてみてくださいね。ということで、今回は詳解のみです。

問題1の詳解

私が印象的な関わりを持った生活用品は、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンだ。ここまで問題なし。これは、飛行機のエンジン音や電車の走行音など、周りがうるさい状況でもそれを気にせず音楽を楽しめることをコンセプトにつくられた。仕組み自体は簡単で、イヤホンに内蔵されたマイクロフォンが周囲の音をキャッチし、それと逆位相の波をぶつけることで周囲の音を相殺する、というものだ。 若干文章が長いものの許容範囲内。私も早速この機能を試してみた。「体験」だと分かるように書けているので一応は問題なし。「私も」と書いてあるので、多少それまでの前半との結びつきが強く読めてしまい、「体験」であることを目立たせられていないのは残念。減点はないですけれどもね。すると、本当に周りの音が聞こえなくなり、音楽に集中することができた。しかし、自分の降りる駅を逃しそうになった。そのため、次の乗車時は機能を解除した。一応周りの音は聞こえるようになったが、それでも正確に聞き取ることはできなかった。よって今度は音量を下げたが、そうすると周りの音がうるさくて音楽を楽しめなくなった。 ここまで、まぁOK。欲をいえば、「電車のアナウンス」や「車掌の声」など「大事な周りの音」とは何かを書いた方が分かりやすい。この部分は文章が細かく切れていてリズムはよいけれども、「重要な情報(アナウンス等)」と「音楽を聴く際のノイズ」を共に「周りの音」と表現しているので、舌足らずになっています。何故ノイズキャンセリング機能を外しても周囲の音があまり聞こえなくなったかというと、最近のイヤホンはインナーイヤホン密閉型という耳の奥に差し込むタイプなので、ある程度の音は遮断してしまうからだ。若干長いですが、かまわないと思います。この「インナーイヤホン密閉型」という情報があまり問2で生かされないので残念。再整理すると、ノイズキャンセリング機能を使用していると周りのノイズが全く聞こえない。したがって、アナウンス等を聞き逃してしまう危険性がある。これを防ぐために音楽の音量を下げて聞くのだが、イヤホンが「インナーイヤホン密閉型」であり周囲の音をかなり遮断してしまうので、かなり音楽の音量を下げなければ周囲の音が聞こえない。こうなると、音量が小さすぎて音楽が楽しめない、というジレンマが起こっているということですよね つまり、ノイズキャンセリング機能が使える場面は周囲に気を使わなくてもよい場所に限定される。ここの「周囲に気を使わなくてもよい」という表現が多少イマイチかもしれません。あと、「つまり」と書いているものの、直前の部分は「理由」なので、本来であれば「つまって」ません。改行でも入れるとよいかもしれませんけれどもね。ちなみに、私ならばこの文章は書きません。無意味なので。

問題2の詳解

現状では、周囲に気を使わなくてよいが周りがうるさい場面で音楽を楽しめるノイズキャンセリング機能と、さほど周囲に気を使わない場面である程度音楽を楽しめるノーマル機能の二タイプしかない。もし周りに気を使わなくてはいけない場面になれば、音量を下げるかイヤホンを外すしかない。しかしそれでは音楽を楽しむことはできなくなる。 ここの繰り返しは本来であれば不要。問1で書いているので、「結論から先に」の精神で次の部分を先に書きたいところ。そこで私がノイズキャンセリング機能付きイヤホンの開発にたずさわるとしたら、周囲に気をつけなければならない場面でも音楽を楽しめる機能を新たに取り付けるだろう。語尾はもっと自信を持ってください。その機能の名は『バックグラウンドミュージック機能』だ。名前をつけるのはとてもいいことです。もっと短い名前だと、さらに扱いやすいですけれどもね。

問2の冒頭から、ここまでのところは、「私が、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンの開発にたずさわるならば、新たに「バッググラウンドミュージック機能」を取り付ける。」ぐらいの感じで、さらっと書いておけば十分です。この機能の効果を知るには、喫茶店のような場を想像してをほしい。そこでは、周囲の音は聞こえると同時に、BGMとして流れる音楽を楽しめるはずだ。この機能を使えば、電車内やジョギングの最中でも、まるで喫茶店の中にいるような気分が味わえると同時に、周囲に気を配ることができるようになる。 このあたりは「よいとっかかり」ではあるものの、書き込み不足感があります。

まずよい部分は発想の根幹もまた「体験」にあるということをしっかり表現できていることです。「体験」のデザインについて、単に「周囲に気を使わなければならない状況でも音楽が聞けるような体験を設計」とするのではなく、「まるで喫茶店のように、周囲の音とBGMの音楽双方に耳を傾けられるような体験を設計」としているところがポイントが高いです。これを書けているだけで20点はプラスしたいところ。

一方、文章自体は分かりづらいです。「周囲の音」が「ノイズ」と「重要な情報(アナウンスなど)」の区別なく書かれていることは先述の通り。その他、「周囲に気を使わない」「周囲に気をつけなければならない」「周囲に気を配ること」と同じことが問2の前半部分で少しづつ違った言い回しで書かれているので分かりにくいです。さらに「この機能を使えば、電車内やジョギングの最中でも、まるで喫茶店の中にいるような気分が味わえると同時に、周囲に気を配ることができるようになる。」の文章について、「まるで喫茶店の中にいる時と同じように、音楽を聴きながら周囲に気を配ることができるようになる。」などと書いた方がいいと思います。「喫茶店の中にいる気分が味わえる」ことが大事なのではなく、音楽が聴けることが重要なのですから。
 またかろうじて読み取れはしますが、「ここまでの部分を『体験の設計』、以降の部分を『バックグラウンドミュージック機能自身の設計』である」と分かるようにワーディングをしっかりするともっといいと思います。例えば、「『バックグラウンドミュージック機能』はユーザーに次のような体験を提供する。」「そのためには、『バックグラウンドミュージック機能』は次の3つの機能を必要とする。」などとすると分かりやすいでしょう。 このバックグラウンドミュージック機能が実効されるには、三つの行程を得る必要がある。まず下界の音をマイクロフォンを使いインテリジェントに解釈すること。外界ですよね?ま、タイポですので気にしません。それよりも「インテリジェントに解釈」の意味が不明。ここはもう少し具体的に書くべき。次に、解釈した音を立体音響空間上に再配置すること。ぎりぎり許容範囲内。マイクロフォンで集めた外部の音を、イヤホンを外した時と同じように立体的に聞こえるようにする、ということですよね。言葉足らずだと思います。そして最後に、流したい音楽をその空間上に配合すること、である。これも、外界の音を邪魔することなく、音楽が楽しめるように音を配合すること、ぐらいの感じですよね。以上の行程により、いつどの場所でも、周囲の環境音と調和した音楽を楽しむことができる。 ここはこれぐらいでOKです。空欄があれば、「喫茶店のように」のような表現を入れるといいかもしれません。

一点抜けているとすれば、「どうしてこんなにまだるっこしいことをしなければいけないか」という説明でしょう。ノイズをキャンセルして音楽を純粋に楽しむために、インナーイヤホン密閉型という仕組みを採用しているので、音量を少々下げたぐらいでは周囲の音を聞くことが出来ない。だから、わざわざ周囲の音を拾って、その音をイヤホンから流してあげる、というモードが必要、ということを強調しないと問1とのつながりが見えてきません。 しかし、平均的な消費者がこの機能を欲しがるとは思えない。周りに気を配る場面ではイヤホンを外せばよいと考える人にとっては無駄な機能だ。従って、この機能をインターネット上からダウンロード可能にし、欲しい人のみ販売できるようにすればよい。これがあるだけで点数を30点ぐらい下げたくなる箇所です。これを書いてしまったら、特に資料3と資料4に対して、きちんと理解しているのかどうかがあやふやに見えてしまいます。この部分は不要です。たった一人の体験や個人に合わせた体験を設計することが「デザイン」なのですから、平凡な消費者について想いを巡らす必要はこの問題に関しては全くないです。この部分は致命的な蛇足です。 この部分を消して、「インナーイヤホン密閉型」の性質により、どうしても「バックグラウンドミュージック機能」の開発が必要なんです、を主張するべきでしょう。
2.90分(複数回挑戦しているので、資料を読む時間が減ったため)

3.三点ほどつまずいていることがあります。。一つ、なんとなくズレている気がする。二つ、文章をうまく繋げれられないor書けない。三つ、アイデアが出てきづらいor出てきてもズレているか平凡。
私はずれていないと思いますよ。自分の「電車内での体験」をきっかけにして、「喫茶店を模した体験」を設定したイヤホンを設計。十分です。文章は、若干蛇足部分があるのと表記のゆれが気になります。もう一度見直してみてください。三つ目は、これはSFC入試なので「平凡ではない発想」が重要なのではありません。出題者の意図に沿っていることをアピールできるアイデアであれば、平凡でもいいのです。今回のこれはばっちりあてはまっていると思いますよ。
4.65程度(駿台)

5.英語のみで受けます。両学部10年ほど受けましたが、ほとんどの年で最低点+30ほど取れています。ただこれからどう英語の勉強するか悩んでいます。

6、SFC一本で受ける現役です。80時間程度
英語力を落とさないようにしてひたすら小論文の過去問実践をしてみてください。時間を計って解いた後に、もう一度自分の書いたものを見直して書き直してみてください。言い回しの推敲はもっとした方がいいと思います。自信を持って、過去問をばりばり解いていってください。

ざーっと書いてしまいましたが、こんな感じです。では。

しょうろん 2013年末の御挨拶

(大晦日はおでかけしてしまいますので、これが今年最後のエントリーになるかもしれません。もちろん、いただくご質問によっては何か書くかもしれません。)

もう12月も終わりですね。もっとも代ゼミの慶應模試が待っていますので「終わり」という雰囲気ではないかもしれませんが、まぁ、このエントリーはけじめみたいなものです。

                    *

「しょうろん」は趣味でやっているブログです。

ブロマガやAmazon アソシエイトで、ちょこっと対価をいただいたりもしていますが、それでも趣味でやっているブログであることにかわりはありません。だから、このブログを使って起業をする気は全くありません。(就職活動とか失敗したらするかも? 笑)その点は、他のSFC生がやっている塾とは少し毛色が違うかもしれません。でも、自分がもう少しコミットするために、ブロマガとFC2ポイントを使った収益化は視野には入れています。

ウェブ上ではブログのコメント欄とTwitter以外で他の方と関わる気もないです。Twitterも最初にアカウントを作成した時以外は、自分から積極的にフォローしたりしていません。フォローをいただいた場合には、広告アカウントでなさそうであればフォロー返しはしていますが。広告という意味では、知恵袋さんに投稿したり、受験生を積極的にフォローした方がいいんだと思うんですけどね。(いろはの中の人に講演や授業させてみようという奇特な方がいらっしゃったらご連絡ください。足許は予定が埋まっちゃってますが、半年スパンぐらいの長い目で見て...。「ご飯か本」と「交通費」ぐらいで参上しますよ 笑。)

けれども、趣味でやっていても、目指すのは一番頼りになるSFC小論文対策ツールです。今の時点で、そんじょそこらの予備校のコンテンツに負けている気もしていないですし、(情報の蓄積では負けているんですが)これからも、そんなつもりはありません。予備校でも塾でも個別指導でもないのに、でーんと合格実績を書いて、「SFC小論文の合格実績No1」(変な言い回し)とか言ってみたいと思っています。「SFC小論文対策なら『しょうろん』を見てみてよ!!」と言われたいと思っています。「SFC小論文対策は『総合政策的アプローチ』が一番!!」とも言われたいと思っています。最終的に、予備校や塾や個別指導を脅かしたいぐらいの勢いです。

                    *

と、いいつつも、最近Twitterを見ていると、昨年もこのブログを参考にしてたんですけれども、残念ながら・・・という方がお一人ではなく複数いらっしゃって、「私がうまく書けていなかった部分もきっとたくさんあるんだろうなぁ」と少しだけへこんだりもします。そして、歯がゆく思っていたりもします。だから、これからも、もうちょっと精進しようとも思っています。でも、受験は、「本番試験の時間がスタートしたら自分一人の戦い」なんですけどね。(沿道で応援している人がたくさんいるのも忘れちゃいけません。)

来年は、ブロマガを月刊化して1年かけてじっくり小論文を勉強してもらえる感じにしようと思っています。価格設定は月額1,000FC2ポイントから変えるつもりはありません。自分で勉強したい受験生が自分のお小遣いで意思決定できる価格というのが目標なので。そして、あとは参考書を使った「英語勉強法」みたいなことを1-2年生向けにできたらいいな、と思っています。詳細は未定ですけれどもね。

もっとも、そのためには、今年の受験生の皆様に、このブログを使って勉強して、しっかりと合格していただく必要がございます。そうじゃないと、合格体験記をたくさんのせてる某サイトさんとかに勝てないですしね 笑。ということで、当面の目標はこのブログの利用者の皆様全員の合格です。皆様の合格に期待&合格をお祈りしていますので、引き続きお引き立て&ご精進をよろしくお願いいたします。

                    *

いささかフランクな書き方になりましたが、これにて年末の御挨拶に代えさせていただきます。いろは。

【添削】総合政策・2012年(あすれ様)その2

【添削】総合政策・2012年(あすれ様)その1の続きです。長くなりますが、ご参考になると思うので、お話の流れを順に掲載していきましょう。まずご投稿いただいた小論文が
問題1 各資料に共通する論点は、個人、国家、企業などの規模はそれぞれ異なるが、基本的には他者への立ち回り方だといえる。また、グローバル化が段階的に進み、それに応じて弱者の影響力が拡大していることも共通点である。

どの資料もグローバル化を段階的に分けて論じているが、段階化の最終段階で述べていることはそれぞれ異なる。資料1では個人の影響力が重視されている。一方で、資料2では企業対企業のグローバルの輪、資料3では各国の国家資本主義の運用法、資料4では2国間のつながり、資料5では世界各地での民主化など、個人よりも団体が重視されている。

資料2~5の記述にもあるように、グローバリゼーションにおいては国家の果たす役割が非常に大きいのは間違いないといえる。グローバリゼーションが進み、国家間の経済的つながりが強くなれば、資料3にあるような経済危機に陥ったときに、世界全体が深刻な被害をこうむってしまうのだから、経済的なつながりをコントロールし、自国の経済を守るのもまた国家なのである。

よって私が重視するのは資料3のような国家資本主義の運用の仕方である。グローバル化を単に拒むのではなく、グローバル化において得られる恩恵と世界的な経済危機から受ける被害とを比較考慮したうえで、どの程度まで他国との経済的な関係を持つかを国家が主体となって見極めていく必要がある。世界各国がそのように取り組むことができれば、グローバル化による、世界全体への深刻な経済危機は食い止めることができるはずだ。
です。そして、これに対して私は問題1について、現代文を解くつもりで、
問題1
(1)各資料に共通する論点
(2)立場の異なる論点
(3)あなたが重要と考える論点
(4)グローバリゼーションが世界の政治・経済にもたらす変化
について記載があるはずですが、それぞれあなたの文章中のどこで読み取れますか?
問題2
また、設問文中に、太字で強調したように「論点などを挙げつつ」〜「論じている」ので「(1)〜(3)論点」と「(4)政治・経済にもたらしている変化」には、「論点」と「論じた結果」の関係があるように書かれているはずですが、その関係は文章中のどこから読み取れますか?
を解いてください、とお返事しました。それに対するあすれ様の解答が
問題1、(1)最初の段落すべて
    (2)第二段落目すべて
    (3)第三、第四段落
    (4)第三段落 第二文

「論点」の意味をはき違えていたと思います。
これは論点ではなくて、資料の主張の中心から外れた
単なる共通点探しになっていたように思います。
また、(4)は論じるというよりは単なる引用にとどまっていたようにも思えます。

問題2、
問題1があっていると仮定して書かせていただきます。

(1)に関しては論の展開にまったく関係のない独立した部分になっている。
(2)に関しては(3)をかすめている程度。ほぼ独立。
(4)本文からの引用。論じていない。

(4)のグローバリゼーションが世界の政治・経済にもたらす変化についての質問であったはずなのに、論点がずれている。
です。

私としては、もうここで「問題1の解説なんていらないよね?」と言いたいところです。おそらく、あすれ様ぐらいの理解度であれば、ご自分でこの類の設問を逆に作成して自分の小論文を見直すことは簡単なはずです。そして、それを自分でやってみるのが一番の近道です。そうした方法論を学んで自分でやってみてください。というわけで、以下、詳解です。

問題1の詳解

あなたがつきあう男性(女性)を見極める際の論点を挙げつつ、どのような男性がよいかを論じてください。

と、いう設問の場合、「私がつきあう男性(女性)を見極める際には、容姿・性格・年齢を重視します。容姿については・・・・、性格については・・・・、年齢については・・・・・・。」等となるはずです。この場合、前者ではなく、後者に焦点があたっていますよね。この設問も同じです。後者に焦点があたっていることは意識しておいてください。各資料に共通する論点は、個人、国家、企業などの規模はそれぞれ異なるが、基本的には他者への立ち回り方だといえる。また、グローバル化が段階的に進み、それに応じて弱者の影響力が拡大していることも共通点である。文章としては特段、違和感なし。但し、「グローバリゼーションが世界の政治・経済にもたらす変化」と関連づけて書くことを意識した内容でなければ、単に「設問は読んでないけど、読解はしたよ」だけをアピールしたことになります。意味ないですよね。もうお分かりだと思うので、以降は書きませんが。もし、私ならば、これはあくまで論点を挙げるだけなので、どちらか一つの共通点に絞りたいところです。どの資料もグローバル化を段階的に分けて論じているが、段階化の最終段階で述べていることはそれぞれ異なる。これは読みづらいところ。上で、「各資料に共通する論点は、」と書いているのだから、ここでは「一方、立場の異なる論点は、」で書き出した方が遥かに親切です。次の段落の書き出しも「資料2~5の記述にもあるように、」となっているので、何を述べたいのかが分からないので、軽く読んでるとこの時点で、「どこからどこまでが立場の論点なの?」と見失ってしまいます。資料1では個人の影響力が重視されている。一方で、資料2では企業対企業のグローバルの輪、資料3では各国の国家資本主義の運用法、資料4では2国間のつながり、資料5では世界各地での民主化など、個人よりも団体が重視されている。これは簡潔さのレベルもこの程度でいい気もします。あるいは全ての資料に言及しなくともよいので、相違点を明確にする、という書き方もあり、です。単体で見れば成立しています。資料2~5の記述にもあるように、グローバリゼーションにおいては国家の果たす役割が非常に大きいのは間違いないといえる。ここが一番分かりにくいです。次の段落の「よって私が重視するのは資料3のような国家資本主義の運用の仕方である。」まで読まないと「何を論じたいのか」が分かりません。「また、私が重要と考える論点は、グロバーバリゼーションにおける国家の役割である。」ぐらいでしょう。あるいは「また、私が重要と考える論点は、グロバーバリゼーションにおける国家の関与の度合いややりかたである。」とかね。あまりにも資料3に偏った書き方をすると、論点を述べているように見えません。それに、あなたが「どれがいい」と考えているかは、問題2で存分にアピールすればよいことですから。問題1では、それについて何も尋ねられていません。グローバリゼーションが進み、国家間の経済的つながりが強くなれば、資料3にあるような経済危機に陥ったときに、世界全体が深刻な被害をこうむってしまうのだから、経済的なつながりをコントロールし、自国の経済を守るのもまた国家なのである。文章が長いです。ここで「私が重要だと思う論点」について「なぜ重要だと思うか」を論じる方法は正攻法(もちろん、「私が重要だと思う論点」が重要だと思う理由を書かずに内容を詳述する論法もあり。優劣は付けられません。)です。だから、論理構成としてはありだとは思いますが、それにしても長いです。焦点をあてるべきは、「(4)グローバリゼーションが世界の政治・経済にもたらす変化」です。よって私が重視するのは資料3のような国家資本主義の運用の仕方である。前述の通り。グローバル化を単に拒むのではなく、グローバル化において得られる恩恵と世界的な経済危機から受ける被害とを比較考慮したうえで、どの程度まで他国との経済的な関係を持つかを国家が主体となって見極めていく必要がある。同じく長いです。論点を述べたのか、(4)を述べたのかが分かりづらいです。世界各国がそのように取り組むことができれば、グローバル化による、世界全体への深刻な経済危機は食い止めることができるはずだ。こういう内容を論じてほしい、とは書いていないので、これは書くだけ無駄な部分です。あくまで「(4)グローバリゼーションが世界の政治・経済にもたらす変化」を述べることと、そのための論点を提示することしか求められていないのに、ここまで論じるのは「やりすぎ」。現代文でも「言い過ぎ」の選択肢になりそうな内容です。

問題2の詳解

選択資料3

自由主義の弱点が、資料3のような世界経済のメルトダウンによって明らかになった現在、国家資本主義の運用が注目されるようになっている。

このような傾向から私が予想する次なるグローバル化の波は、国家が中心となって自国の経済のグローバル化をコントロールするという第五の波である。この波の到来によって、自由市場経済の弱点であった世界経済の深刻なメルトダウンは克服することができるようになるだろう。しかし、自由市場経済の強みであった長期的な経済成長という強みを失ってしまうことも考えられる。自由主義経済の強みをいかしつつ、世界経済の深刻な危機を避けるためには、国家による綿密なコントロールが必要になってくる。国家が世界経済のメルトダウンによって生じる被害と、自由主義経済がもたらす利益を計算したうえで、他国との経済のグローバル化をうまくコントロールしていく必要がある。そうすることができれば、ローリスク・ローリターンではあるが、深刻な経済危機に陥らずに、着実な経済成長を遂げることができるだろう。危険を冒して大幅な経済成長を望むよりも、確実に、着実に、経済を成長させていくことがこれからの国家には求められる。
こちらは割とまともだと思います。問題1との関連付けをしっかりしたい問題なので、このままでは問題1とのつながりに関する部分では点数が入りませんが、内容は設問通りに書けていると思います。以下、詳解。自由主義の弱点が、資料3のような世界経済のメルトダウンによって明らかになった現在、国家資本主義の運用が注目されるようになっている。 ここは導入部分。例えば「問1で述べたように、国家の役割を中心に論じている資料3について論じる」等と書くとつながりが分かりやすくてよい。もちろん、いきなり「次なる波」を書いても可。このような傾向から私が予想する次なるグローバル化の波は、国家が中心となって自国の経済のグローバル化をコントロールするという第五の波である。まとめとして成立しているものの、多少弱い気もします。なぜかといえば、第4の波との差別化が分かりづらいからです。この波の到来によって、自由市場経済の弱点であった世界経済の深刻なメルトダウンは克服することができるようになるだろう。しかし、自由市場経済の強みであった長期的な経済成長という強みを失ってしまうことも考えられる。自由主義経済の強みをいかしつつ、世界経済の深刻な危機を避けるためには、国家による綿密なコントロールが必要になってくる。国家が世界経済のメルトダウンによって生じる被害と、自由主義経済がもたらす利益を計算したうえで、他国との経済のグローバル化をうまくコントロールしていく必要がある。ここまで読めばなんとなく言いたいことは分かるのですが。問題1がきちんと書けていれば、この程度でもいいような気もしますが。
この問題を念頭に置きながら、中国やロシアほか多くの国で国家資本主義が実際にどう運用されているかを理解することが非常に重要である。その強みと弱みを知り、今後わたしたちの暮らしにどのような変化をおよぼしそうかを見極めるために。
とある通り、第5の波を「国家資本主義」的に書くのは方向性として正しい。上の文章から、あすれ様が提案しているのは、いわば「国家グローバル資本主義」(「国家資本主義」が「国家が経済活動を主導することによって推進される資本主義のこと。」であるなら「国家が他国とのグローバル経済活動を主導することによって推進される資本主義のこと。」を「国家グローバル資本主義」と呼ぼう、という話。)とでもいうべきもの。そして、変化としてはありそうなものの、なぜ「他国との経済のグローバル化をコントロールすること」が重要なのかが論じきれていないので(=なぜ、そこに着目することが、国家資本主義の「強み」であるのか)中途半端に感じてしまうのです。そうすることができれば、ローリスク・ローリターンではあるが、深刻な経済危機に陥らずに、着実な経済成長を遂げることができるだろう。こんなものかなぁ、と思うものの、なぜローリスク・ローリターンとなるのかは論じられていません。危険を冒して大幅な経済成長を望むよりも、確実に、着実に、経済を成長させていくことがこれからの国家には求められる。この最後のまとめは、「グローバル」の観点を入れないと単なる「国家資本主義」礼讃になってしまいますのでイマイチ。

総括

問題1がもう少しうまくまとめられていれば合格点に達する気もします。逆に言えば、このままでは足切りにひっかからないかもしれません。

問題2は指摘した部分で「論じきれていない」部分はあるものの、「言及できていない」わけではないので、周囲の状況によっては十分合格点の範囲内の答案だと思います。問題2についても、共通点や相違点との関係づけを密接にするともっとよいとは思いますが、今回のように問題1で自分で設定した「重要と思われる論点=国家の役割」に着目するのでも十分です。全てを関連づけるのはなかなか難しいので。「国家の役割」を入れている時点で「政治」について言及できているので、「政治」は明文化されていなくても、この場合はよいかなぁ、とは思うものの、あすれ様の頭の中にでは、問題1・問題2とも「政治・経済」にもれなく答えるべき、という意識があったかどうかは半信半疑です。

次は、いったん2011年総合政策学部のように、設問文が分かりやすい問題で、「設問文」に対応した答案を書くことを心がけてみてはいかがでしょうか。書き終わったあとに、私がしたような現代文的な質問を自分で設定して今一度考えてみてくださいね。またこの答案をもう一度書き直すことも力になると思いますよ。

では、また。

小論文勉強の仕方ご質問【灰色様】へのご回答

一ヶ月前から、この記事を参考に勉強を進めている者です。2011年の環境情報学部の問題を、3度解き終えるところまで「とりあえず」進めましたが、問題点が山積みになってしまったので、質問させてください。

まず、私の事について書きます。
浪人一年目で、予備校に通っています。恥ずかしながら、現役時代は、誰も勉強しない高校で、ほとんど勉強せずに過ごしました。読書もほとんどしませんでした。SFCは、第一志望というよりも、目標校です。成績については、数学は過去問で六割強程度で、国語は代ゼミの記述模試で偏差値が64でした。ただ、古典が非常に苦手で、三割を切っていたので、現代文の偏差値はもう少し高いと思います。
他にも、必要な情報が有るのであれば、またコメントさせていただきます。

さて、問題点の方を書かせてください。大きく分けて、3つ出てしまいました。順に書きます。

1:総合政策的アプローチを設問に対応させられない
実際の問題の設問が、総合政策的アプローチのどの段階を聞いているのかということが分かりません。「2011年・2012年 過去問総評と資料文・問題構成について」を読んでも、あまり理解できません。

2:資料や本が理解できない
総合政策的アプローチを学んでいる段階で読んだ三年度分の資料の内、2010年の総合政策学部の物はほぼ理解できましたが、それ以外の二つについて、かなり未理解部分が多いです。それから、本についてなのですが、「わたしが情報について語るなら」を10時間で三割ほど読んだ末、挫折しました。

3:小論文が書ききれない
上で、「三度解き終えた」と書きましたが、正確には、三度以上挫折しました。というのも、小論文の構成をしたり、それを文章にする間に、自分の考えの矛盾点や穴がどんどん見つかってしまい、修正を繰り返す打ちに、考えの根本まで揺らぎはじめてしまうのです。

このように、問題が山積みで途方に暮れています。予測できる原因と、解決策を教えて下さい。よろしくお願いします。

最後に、書こうか悩みましたが書かせてください。実は、持病に対する薬の副作用で、脳のいろんな機能が若干低下しているようです。検査の結果、医者から、難関大学を目指すのを止められた経験があります。当然、そんなことに甘えるつもりはありませんが、いろはさんの指導経験上、私の現状が明らかに異質なのであれば、お伝えください。
とても、難しいお話ですよね。散発的にお答えするのであれば、

・まず本命校に向かって進んでください。
・そして、なぜSFCに興味があるのかも考えてみてください。どうして早慶上智の他学部ではダメなのか。
・それでも、SFCにも興味があるなら受けてみてください。受ける意味が全くないような成績ではないと思います。

その上で、

「検査の結果、医者から、難関大学を目指すのを止められた経験があります。」とおっしゃっている以上、私ができるアドバイスはとても少ないです。

ということをご理解ください。「甘え」とか「甘えではない」という考えに落ち込むこと自体、あまり意味のないものですよ。

もし、お答えできるとすれば、3つ目からですね。

3:小論文が書ききれない


まず時間内に小論文を書ききるように努力ください。ご質問いただいている内容は、きちんと書けているので、これレベルの文章レベルでかまいませんので設問に合わせて2時間以内に書ききるように練習してください。

 ポイントは「矛盾点を派手に目立たせないようにする答案」を目指すことです。無矛盾の答案なんて書くことできません。書くべきは「試験に合格するために、必要なレベルの無矛盾さ」です。例えば、設問に合わせて書けていない、というのはそうした必要なレベルの無矛盾に達していないと言えるでしょう。だから、深入りはしないで適当なところで思考をとめてください。学者をやってるんじゃないんです。受験生をやっているんです。「適当なところ」が分からなければ、矛盾があっても気にしないでいったん2時間で答案を書き終えてください。
 総合政策的アプローチもそうですが、フレームワーク的なアプローチは常に「矛盾」と隣り合わせです。例えば、恋愛のフレームワークとして「世界には男女の別しかなく、女は男を愛し、男は女は愛するもの」というものを採用したとします。このフレームワークは、世の中のゲイ・レズ・バイの存在を無視しているので正確ではなく、矛盾もはらんでいる。でも、それを認めた上でもフレームワークとしては十分なものです。世の中の恋愛問題の80%の見通しをよくしてくれるでしょう。そこに存在する「矛盾」が、このフレームワークの価値をいささかも減じることはありません。
 矛盾や穴があることがダメなことであり、修正を要するものである。というのは無理解とも言えるのではないでしょうか。
 例えば、ニュートン力学は「理論の正しさ」としては、「アインシュタインの相対性理論」に及ばないということは誰の目にも明らかです。けれども、一方で世の中の多くのものがまだまだニュートン力学に支えられていて、そしてそれで不都合がないことが多いのも確かです。ニュートン力学に存在する理論的矛盾は、その矛盾の存在とは別に確かにその考え方が世の中の役に立つものです。それを「間違い」というのであれば、高校の教科書はニュートン力学を全て破り捨てて、物理学を構築しなければいけません。

 「考え過ぎ」ない方がいいです。ここで「考え過ぎ」というのは、あなたの頭の働きの具体的な中身のことを指しているのではなく、「試験時間を超えて考えることは、その思考内容がどれだけ素晴らしかろうがだめであろうが、合格を目的とした時に、おしなべて考え過ぎ」と行っているのです。矛盾があるのは当たり前なので、矛盾がある答案を作成してください。そして、誰かに見て頂いてください。案外、その矛盾に気づかない人は多いと思いますよ。

そして、ここまで来たら、次のご質問にこたえられます。

2:資料や本が理解できない

ここには、2つのポイントがあります。1つ目は、「理解」できないものは、「理解」しないでください。それが合格への早道です。その上で、「理解しているものをもう一度理解する」ことをしてみてください。そして、「理解していない資料」にもう一度、アタックしてみてください。それでも「理解」できなければ、もっといろいろな資料にあたってみてください。関係がなさそうな資料でもかまいません。そうしてしばらくたったうちにもう一度読めば「理解」できるかもしれません。

 私は「理解」とは「感覚」だと思っています。自分が、同じ本を読んでも「理解」の内容やレベルは違います。
 私にとって「子どものための哲学対話」なんかはいい例ですね。とても小さな子どもの頃に、あの本を読んで世の中の不思議を理解したよ!!ぐらいの気持ちでいました。もちろん、今ならその理解の感覚を「一笑に付すこと」は簡単です。さらに言えば、その後あの本を読むたびに、理解の内容はどんどん変わっていくのです。だからもし今日この時間からあの本を読めば、3年前に読んだ「理解」とは異なる理解を私はするでしょう。そして、それは当たり前のことなのです。そして、子どもの頃の「理解」も、3年前の「理解」も、今読んだ場合の「理解」も同じように「理解」として大事なものです。

 その「理解」を得るためには、「分かった」という感覚が必要です。「分かった」という感覚がなければ「理解」したと思えませんから。だから、「理解」=『感覚」だと思うのです。おそらく灰色様は、「未理解」に焦点をあてすぎていると思います。新しい文章を読んで全く何も分からない、ということも往々にしてありますが、それぐらいの成績をとっていれば、あのレベルの資料が全く何も分からない、ということはないでしょう。大事なのは「理解できた部分」をいかに「分かった」という感覚につなげていって、そして自分の小論文につなげていくか、です。いいんです。自分を変えることができれば、それは学習の効果なんです。全てを理解する必要がある、と思うのはただの妄想です。誰かにそんな間違った学習の仕方を教え込まれてしまっているんです(笑)。少し、激しく書きましたが、それぐらいの心づもりでいた方がいいと思いますよ。

続いての2つ目の方がもう少し深刻です。単純に「興味を持てない場合」です。「わたしが情報について語るなら」は子どもにでも分かるように書かれています。だから、これを「理解できない」のは深刻です。もっともお書きになっている成績でそういう事態は想定しにくい、とも思っています。一方で、「理解できない」という「感覚」を持つこともあるでしょう。それが、「興味を持てない場合」です。「わたしが情報について語るなら」の書いている内容に興味を全く持てないのであれば、「情報」とつく学問の全てを今は学習する準備ができていないだけです。だから、気にせず読むのを止めてください。本番試験でも、特に、環境情報学部の資料が読み取れない可能性もあります。けれども、興味が持てない以上、それは無理強いすべきものではありません。単純に合わない学部選択をしているだけです。

さて、最後に1番最初の質問に戻ってきました。

1:総合政策的アプローチを設問に対応させられない

たぶん、これは「総合政策的アプローチ」を「おもしろい」と思っていないか、「納得していない」かのどちらかだと思います。これは上で述べたように解決するのは難しいでしょう。そして、だからこそ、「総合政策的アプローチ」が身についていないということです。

例えば、「気になる男性(女性)」が目の前にいたとすると頭の中に「彼(彼女)には彼女(彼氏)がいるかな」なんて頭の中に浮かんだ経験はありませんか?それは自分の気持ちを「恋愛」的にとらえて相手との関係を「つきあう」という枠組みで考えているからこそ出てくる疑問です。雑誌でちょっとしたイケメン(かわいい女の子)を見た場合に、「彼(彼女)には彼女(彼氏)がいるかな」なんて考えませんよね(どんな女性(男性)が彼(彼女)とつきあえるんだろう、と思うかもしれませんが)。それは、頭の中で対象を見た時に「つきあう」という枠組みで考えていないからです。高校生にでもなれば、頭の中に「つきあう」枠組みというのがきちんとあって、それで考えられるようになっているんです。それが「つきあう」というフレームワークが頭の中にあるからです。

では、「総合政策的アプローチ」を使って考えるにはどうしたらよいか。その方法の一つとして、「総当たり」という方法があります。簡単です。その年度のテーマをとにかく「問題」か「原因(構造)」か「解決策」かのどれかに位置づけて、設問や資料文をとらえた場合に、どれが一番無矛盾に近いか、ということを考えるんです。そして、「無矛盾に一番近い」のが、うまく「当てはめた」ということになるんです。「総当たり」にしても3パターンしかないですから、思考実験としてはとても簡単です。世の中のものにあてはめてもかまいません。そうして、できるだけ矛盾が少ないという感覚に着目するうちに「分かった」感覚が増えてきます。たとえ、矛盾が見えたとしても。あとは、その「分かった感覚」を大事にしていけば、「理解」につながっていくはずです。

まとめ

再度繰り返します。

「検査の結果、医者から、難関大学を目指すのを止められた経験があります。」とおっしゃっている以上、私ができるアドバイスはとても少ないです。

その上で、

・まず本命校に向かって進んでください。
・そして、なぜSFCに興味があるのかも考えてみてください。どうして早慶上智の他学部ではダメなのか。
・それでも、SFCにも興味があるなら受けてみてください。受ける意味が全くないような成績ではないと思います。

というご提案をさせてください。その時に、上で書いたご回答を参考にしてみてください。

最後に、「異質」か「異質でないか」なんて合格にはいささかの意味もありませんよ。その人の文章を見て思ったことを書いているだけですから。