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2015年11月

ブロマガについて

最近、ブロマガをご購入いただく方が増えています。ありがとうございます。

2つお願いがあります。

・必ずブログを見て、相性を確認してください。
・一か月分ずつ買ってください

ブロマガだからといって特別なことを書いているわけでもありません。「ブロマガの中に真実が書いてあって、それを読めば合格できる」というのではなくて「ブログで書いてあることをもう少し丁寧に実践的に書いている」というだけです。

気になる方は、ブロマガを見てみて下さいね。それでは。

#とはいえ、気合いは入っています(笑)

2016年度 採点方法について

はじめに

Twitterを見ていると、採点方法の変更についてのツイートが流れていました。今回、このエントリーでは、「採点方法の変更」について整理したいと思います。なお、書く際には「事実」と「推測」をできるだけ分けて書きますので、早とちりしないでくださいね。

事実:入学試験要項の記載内容の変更について

毎年、入学試験要項には、「●試験に関する諸注意」として「採点方法について」という項目が記載されています。(2016年度は、慶應義塾大学2016(平成28)年度入学試験要項のp11,p12)この記載内容が2015年度(昨年度)から変更されています。
採点方法について
選択した受験教科の得点と,小論文の採点結果を組み合わせて最終判定を行います。

慶應義塾大学2016(平成28)年度入学試験要項、慶應義塾大学2015(平成27)年度入学試験要項
採点方法について
小論文は選択した受験教科(「数学」あるいは「外国語」あるいは「数学および外国語」)の得点が一定の基準に達した受験生について採点します。小論文が一定の水準に達した受験生に対して、受験教科の得点と、小論文の採点結果を組み合わせて最終判定を行います。

慶應義塾大学2014(平成26)年度入学試験要項、慶應義塾大学2013(平成25)年度入学試験要項
つまり、「受験教科」と「小論文」が一定の水準に達した=足切りに関する内容が消されています。だから、2015年度以降は、採点をする場合、「足切りを必ず課す」とは書かれていません。

事実:得点状況の開示方法が変化した

2015年度から、得点状況の開示方法が変更となりました。2014年度までは「基準点」を開示していたのですが、2015年度は「平均点」を開示することとしています。
(注 1)試験科目の平均点は、選択した試験科目によって異なっている場合もありますが、これは3 種の試験科目の難易度の違いを表すものではありません。
(注 2)選択した試験科目の得点と「小論文」の採点結果を組み合わせて、最終判定を行いました。
※2016 年度については「数学または情報」の配点を200 点とします。「外国語」、「数学および外国語」、「小論文」の配点に変更はありません。
2015年度 一般入学試験 得点状況
(注 1)1次選考の基準点は、選択した試験科目によって異なっている場合もありますが、これは 3種の試験科目の難易度の違いを表すものではありません。
(注 2)「小論文」は、選択した試験科目(「数学」あるいは「外国語」あるいは「数学および外国語」)の得点が 1次選考基準点に達した受験生について、採点しました。次に、小論文が一定の水準に達した受験生に対して、選択した受験科目の得点と小論文の採点結果を組み合わせて、最終判定を行いました。
※ 2015年度の配点については変更ありません。
2014年度 一般入試得点状況

推測:2016年度のSFC入試採点方法について

2016年度入試 採点方法
・足切りは行われない
・「学科」と「小論文」の合計点で合否決定
・但し、あまりにも学科重視の結果になった場合、採点方法を変更(実質「小論文」での足切り実施など)

これは私の「推測」です。以下、この推測の理由を書きます。

事実の解釈:入試要項の解釈

入試要項には
選択した受験教科の得点と,小論文の採点結果を組み合わせて最終判定を行います。
としか書かれていないので、事実として書かれているのは、

・学科と小論文は両方とも採点される
・合否は、その採点結果を「組み合わせ」て決定される

というだけです。2014年度までは、学科の点数が基準点以下であれば、「小論文は採点すらされない。」仕組みだったので、その点は確実に変更されています。つまり学科の点数に関わらず、小論文は採点してもらえます。

但し、合否はあくまで「採点結果の組み合わせで決まる」と書かれているので、「小論文を採点したあとに、学科と小論文の基準点を超えた人の中から、上位○人を合格させる」というやりかた(=実質足切りあり)となる可能性もあります。

事実(但し、噂なので信憑性は低い)

Twitterでの噂
2014年(2014年夏に実施)のオープンキャンパスで、村井先生が「今度からは小論文を全部採点して、学科と小論文の合計点のみで判断する」といっていた、という噂があります。全体の質問コーナーではなく、後から質問をしに列に並んでた受験生の前で話していたそうです。本当かどうかはわかりません。「小論文を全員分見る」という目的で最低点を変更した、とのことです。

この事実を信じるとすれば、「足切り廃止」は、「小論文をしっかり見る」ための変更だ、ということです。私は、これは「あり得る事実」だと考えました。よって、私はこれをある程度信じます。

推測の理由

上で述べた理由「=小論文を重視する」ためであれば、「足切り廃止」は十分にありえます。だから基本線は

2016年度入試 採点方法
・足切りは行われない
・「学科」と「小論文」の合計点で合否決定

で間違いないと思っています。但し、「入試要項」の書き方が曖昧なので、仮に、足切り廃止の結果、当初想定していたような結果にならない=小論文重視の結果にならない場合は、「採点方法」を変更するでしょう。それが

・但し、あまりにも学科重視の結果になった場合、採点方法を変更(実質「小論文」での足切り実施など)

と判断した理由です。

「組み合わせた方法」であれば、どういう採点方法でもいいのです。あの入試要項から読み取れるのは、

・「学科」「小論文」共に満点は200点
・組み合わせて採点

だとすると、学科と小論文の重みを変更する(「小論文」の点数を2倍重視する)という組み合わせ方はできません。それだと配点を代えることになってしまうので。2015年度入試の結果をみると、「小論文の点数は学科に比べて甘めにつける(学科に比べて高めにつける)」という傾向もありません。

だから、調整するとしたら、やりかたは、採点が終わった後に、小論文で足切り点を設ける、というのが大学としてはやりやすい方法だと思います。

疑問:結局どうしたらいいのか?

結局どうしたらいいの?
学科の合格最低点は5点〜10点分ぐらい上がってもおかしくない、と思って対策

「足切りはなくなった」という推測は分かったけれども、「結局それがどうしたの?」と言われると、大して主張すべきことはないのです。あえていえば、「学科の合格最低点は5点〜10点分ぐらいは上がってもおかしくはない。」ぐらいです。これまで足切りにあっていた「学科は超高得点、小論文はボーダーぎりぎり」の人たちが合格してしまうので。

だから、その影響が「どれぐらいか」というのは計るのは難しいですが、目安ではだいたい5点〜10点ぐらいでしょう。だから、赤本の基準点や合格最低点を参考にする場合には、それに5点〜10点上乗せして考える方がいいと思っています。

それでは〜♪

【添削】環境情報学部・2012年(しろたんさま、再投稿)

「前回から時間かけたのに、え?この程度のレベル?内容これなの?猫かわいい、と、失恋して傷ついた自分を描写したいがための文章?」としか言えないレベルです。

添削をする前に、ねとらぼの記事をご紹介します。「カインズホーム、掃除向けマジックハンドを「コタツから出なくてもリモコンが取れる」と紹介変えたら売上2倍に」という記事です。まずは、読んでみてください。(タイトルから想像できますが 笑)。

資料文の中で「ケリーはただ叫びたかった」と同じで、「(購入者は)ただコタツから出なくてもリモコンをとりたかった」のです。もちろん、もとの「掃除向けマジックハンド」は「洗濯機と壁のすき間に落ちた服をつかむ」ニーズを満たす洗濯小物として消費者のニーズをとらえようとしたんだと思います。けれども、そのニーズよりも、「ただコタツから出なくてもリモコンをとりたかった」という体験を満たすツールとして考えた方がこの商品は多くの人に受け入れられたのです。間に入った人は問題解決のひとつとして「ある体験」を計画して「名前」の形で提示しただけです。(もちろんね、売れた理由は、価格帯だとか、他にもいろいろあると思いますよ。)

この小論文を読んでしろたんさまがいったい何の体験をしたかったのかが、全く読み取れません。
理由は大きく二つあります。

・問題1と問題2の内容があまりにも離れ過ぎている。
・問題2の内容について体験のデザインが全くといっていいほどできていない。

前半の部分が「猫愛」と「振られたかわいそうな自分」を語ることに使われ過ぎていて、結局何の体験を説明したいのかがわかりません。「体験」の内容は何でもかまいませんが、一方でこの年の小論文という「ひとかたまり」で一つの「言いたいテーマ」を語るべきなので、その内容もその「言いたいテーマ」を支える内容を書くべきです。SFCの先生は、「あぁ、この人、振られたんだ。かわいそうに。」と思って合格させてくれるわけではありませんよ。

2つ目は体験の提示が出来ていないこと(ある意味では出来ているんですけど)。

「このアプリを用いることで、いま現在の猫の様子がわかるので、安心することができる。」と書いてあるので、一応「体験のデザイン」が出来ているように見えます。でも、この小論文を読んでいるとただ単に防犯カメラ機能をつけたスマホの使い道を探しただけにも見えますし、書いてある内容から「この人、本当に猫好きなの?」と思ってしまう記述もあったり(なぜ「飼い主が安心するためだけに、「エサ」を置くの?健康に悪いんじゃないの?だって、カメラにうつらなかったらエサを振りかざして猫ちゃん呼ぶんでしょ?そういう子供の育て方がよくないのと同じように猫にも優しくないんじゃないかしら。)、「いや、それだけ猫ちゃん好きなら、手元で状況を確認したら、しばらく見蕩れて勉強に集中できないんじゃないの?」とか思ってしまいます。

例えば、私ならこんな感じで考えます。(問題1の文脈を無視)
「猫ちゃんについて安心したい!!」→普段同じ部屋にいるとき、「猫ちゃんがてきとーにそのへんをかけまわっているときや、猫ちゃんが寝ているときは気にならない。」「でも、猫ちゃんが何かにぶつかって大きな音がした時とか、普段と違う鳴き声でニャギャニャギャないているときにはすごく気になる」→私は『ただ、自分が部屋にいないときにでも、大きな音がしたらそれをキャッチして猫ちゃんの状況を確かめたいんだ』→「自分が留守中に何か大きな音がした場合には、スマホにすぐにメールを送ってくれて、大きな音がした後の数分間(あるいは猫ちゃんが画面にうつるまで)の動画もその後から送ってくれる」

とかね。

元の文章だと前半の「癒される」と「安心」がかけ離れていて、何の体験をしたいのかがわからなくなってしまいます。

文章自体は、そこまで変なところはないので、及第点だと思います。ただSFC小論文は「SFCの問題発見・解決」に対する適性を示すものなので、「体験のデザイン」のように、「何が価値観であるか」が明示されている問題に対してこのレベルの答案しか書けないようでは合格はおぼつかないと思いますよ。検索ワードで遊んでる暇があったら勉強して下さい。それでは。
環境情報学部・2012年(再投稿)

問題1
 私の印象に残っている生活用品は、スマホの写真アプリである。
 これは、撮影した写真や動画を保存して、閲覧・編集できるアプリである。私の場合、このアプリのおかげで、家で飼っている猫の写真や動画を保存し、見て楽しむことができるようになった。
 私はかつてこのような体験をしたことがある。そのころ私は、好きな人にふられていて、ものすごく落ち込んでいた。とてもつらかったので、「うちの猫の動画でも見て、落ち着こう」と思い立った。私はスマホを取り出し、写真アプリをひらいて、猫の動画を再生した。そこには、私の足元に駆け寄ってきて「ニャー」と鳴いたり、小さな身体をすりすりさせて甘えてきたり、ころころ転がるボールを夢中になって追いかけたり、私の膝の上で気持ち良さそうにお昼寝をしている猫のすがたが写し出されていた。私は、まるで猫が目の前にいて、私を慰めてくれるように感じた。私はそのすがたを見てとても癒され、元気になれたのだった。
 これは、私が普段から猫の動画を撮りためていたために、できた体験なのだと考えられる。そのため、猫がいまここにいなくても、その姿に癒されることができたのである。

問題2
 私が提案する生活用品は、LIVE機能付きカメラアプリである。
 これは、LIVE機能を用いて、遠隔地の今現在の様子を見ることができるアプリである。付属のカメラがついており、スマホとネット回線を通してつながっている。このカメラを部屋の隅に置いておくだけで、部屋を留守にしているあいだでも、手元のスマホから、猫の様子をリアルタイムで見ることができるようになる。
 このアプリを用いることで、いま現在の猫の様子がわかるので、安心することができる。そもそも猫の飼い主は、いつどこにいても、猫の様子を気にかけているものである。しかし実際には、仕事や学校で外出しなければならないし、なかなか猫と一緒にはいられない。飼い主にとっては、部屋を離れるというのは不安だし、仕事や勉強にも集中できない。そこで、このLIVE機能付きカメラアプリが役に立つ。スマホを取り出すだけで猫の様子がわかるので、安心することができ、仕事や勉強にも集中することができる。時には、猫がまるで自分の手の内にいて、自分に話しかけているような錯覚を覚えるだろう。それは飼い主にとてつもない喜びを与えてくれる。
 欠点としては、カメラを設置したからといって、必ずしも猫がカメラに映り込むわけではないということが挙げられる。しかし、カメラに猫じゃらしを取り付けたり、目の前にエサを置いたりすれば、猫が寄ってきて、カメラに映り込むだろうと考える。このような生活用品を私は提案する。
#ついでにいうと、このひと、検索サイトから「いろは やさしくない SFC」とか「しょうろんババア」「いろは 子供っぽい SFC」「しょうろんいろは 貧乳」とか相応に気持ち悪い検索ワードでアクセスしてくるので、なんというか、端的にいうと、気持ち悪い。飼ってる猫に好きな人とか振られた人の名前とかつけそう。

残り80日のSFC小論文対策(第2志望の方)について

管理人以外非表示でご投稿いただいたので、一部ぼかして引用します。
第二志望はSFC。

そろそろSFCの小論文もやってみようと思って15年度の過去問を一回見てみたところこれは手が出ないと感じました。(とくに環境)
どうしたらいいかわからなかったのですが、
このブログのエントリーを拝見させてもらったところ、他のサイトなどよりもより具体的で実践的な内容ばかりで読んでみて、SFC小論文として必要なことというのが少しですがわかってきました。

そこでなんですが、残り80日程度どういったことをしていけばSFC合格に近づくでしょうか?
個人的には過去問とのギャップを感じます。
(文章にならない感があります)
学科の点数は、十分な水準だと思ったので引用からは外してあります。

第2志望ということで、第1志望との志望度合いの差にもよりますが、「何を対策するか」について書いてみたいと思います。

設問に対して適切に解答をする

SFC小論文対策講座の中には、これを徹底することで合格率を上げているところもあります。

SFCの小論文は、基本的には「親切に誘導がなされている」ので、設問に書かれていることにしっかり答えれば、ある程度、採点する先生方が知りたい内容が記載されるようになっています。変に気取って「SFCっぽい小論文を書こう」と思わずに問われていることに素直に解答しましょう。

この場合の練習はとてもかんたんです。

1:設問から「問われている内容」を読み取る
2:書いた小論文が「1」で「問われている内容」と一致するかを確認する

この場合、謙虚に設問に書いてあることを読み取って下さい。

SFC対策の本には、グローバルだとかITだとか問題解決だとかうだうだ書いていますが、そういう見えないものを見ようとしなくていいです。設問だけに集中して「これを書け」と書いてあるものを書く練習をしてください。

SFC流の問題発見・解決について理解する

上で書いた「設問の内容」は、SFCの問題発見・解決に対する適性があるかどうかを確認するため、だけに作られています。だから、SFCの問題発見・解決を理解しましょう。

基本的にはここに書いてある内容を理解すれば十分です。短期合格している人も、この中身を理解した(覚えただけではないです)ので合格した、と言っている人が多いですので、これを理解しましょう。これを理解してから、各年の設問を見ると、SFCが何を問いたいのかが理解しやすくなります。

論理的に書く練習をする

これはSFCに限らずです。「論理的」に書く練習をしっかりしましょう。

論理的に書く、とは「言いたいことを伝えるために、前後の関係性を意識して書く」ということです。だから、文章を書きっぱなしにするのではなくて、「書いた文章」が「前後のか形成を意識して書かれているかどうか」を必ず確認してください。それが、「論理的に書く練習をする」ということです。

論理的に書く練習をする(主文)。これはSFCに限らずです(情報のつけたし)。「論理的」に書く練習をしっかりしましょう。(主文の繰り返しによる強調)

論理的に書く、とは「言いたいことを伝えるために、前後の関係性を意識して書く」ということです。(前の内容を詳しく説明するための定義=イイカエ)だから、文章を書きっぱなしにするのではなくて、「書いた文章」が「前後のか形成を意識して書かれているかどうか」を必ず確認してください。(「書きっぱなし」と「確認する」を比較した上で、「論理的に書く練習=確認をする」だということを強調するためのイイカエ)それが、「論理的に書く練習をする」ということです。(まとめのためのイイカエ)

ブログ文体ですので、いい加減なところもありますが、こんな感じで自分が書いた内容が論理的かどうかを確認して行きます。「論理的」に書かれている場合は、基本的に「イイカエ」か「理由(原因結果)」を積み重ねた内容になっています。(上の例では、「イイカエ」を駆使して主張しています。)

こんな感じでしょうか。それでは。

【添削】環境情報学部・2012年(ミニデニさま)

管理人以外非表示でご投稿いただいたのでお名前は適当につけました。手持ちのレシートに書いてあった言葉ではありません。たぶん。

第1問
私がこれまで印象的な関わりを持った生活用品は犬のリードひもである。これはかたほうが犬の首輪に装着できるようになっており、もう片方が輪になっていてそれを犬の飼い主が持つことができるつくりになっている。それゆえに犬と飼い主が離れることなく安全に散歩できるものである。
私の家には三匹の犬がいてどれもミニチュアダックスフンドという犬の犬種で小型犬である。私が小学三年生の時初めて三匹の犬の散歩を一人で行った。そこで使用したのが犬のリード紐である。幼い私は犬が離れていくのが怖かったので輪に手を通した上にその紐をぐるぐると手首に巻いて出発した。はじめはスムーズに散歩をすることができた。しかし、三匹の犬が他の飼い主の犬を見つけると興奮して一斉にその犬に走っていった。いくら小型犬とはいえ三匹の引く力は相当のものであった。私は突然のことで身動きできず、その力は私の手首にぐるぐると巻いたリード紐だけにかかり手首をきつく締め上げ、私は痛みを感じた。リード紐は固く、また細いものであったがためにそのいきなりの犬の引っ張る力によってよく手に食い込み痛みが鋭かったのである。(477字)

第2問
私が経験した痛みは例え大人が普通にリード紐を握っていたとしても犬に引っ張られる力によって手に食い込み痛みを発生させると思われる。
そこで、私は突然の犬の引っ張る力が発生しても握っている手に痛みを与えないリード紐を開発したい。
第一の原因としてリード紐の構成物質が固いことがあげられる。これは単に柔らかいものにするだけでは耐久性が損なわれ本来の目的から外れてしまう。よって私は従来のリード紐のまわりに柔らかいクッションの役割をするものを取り付けることを考える。このクッションの役割をするものはリュックの肩への負担を軽減させるために付いているものを使えば充分実現可能である。また、犬はリード紐を噛みつきたがる習性があるので柔らかいまわりの部分は犬に噛みちぎられる可能性がある。よって犬の近くの首輪に装着する部分の付近にはつけないことが重要である。これらのことにより従来の耐久性を備えつつ犬からの引っ張られる力が及んでも従来のものよりリード紐が食い込むことによる痛みは軽減することができる。
次に第二の原因としてリード紐が細いことによって握っている手にくいこみやすいことだ。リード紐すべての幅を広くすると、犬と飼い主との間に垂れている部分のリード紐が床に擦れやすくなり、柔らかい部分であると特に壊れてしまう可能性がある。そこで握る輪の部分だけのリード紐の幅を広くすることでその問題を解決できる。すると従来のリード紐より幅が広くなったことで犬からの引っ張りの力が及んでも力が分散され食い込みにくくなり痛みが減少される。
以上の二つを兼ね備えたリード紐をわたしは開発したい。

総評

概ね、【添削】環境情報学部・2012年(しろたんさま)と同じ感想を持ちました。テーマの設定方法としては、ちょこっとだけ、しろたんさまよりもよいです。けれども、問2の書き出しがよくないので、問1のよい部分が活かしきれていないと思います。2012年 環境情報学部 解答例&推敲例の後半の「SFCの求める「デザイン」とは?」を読んでみてくださいね。

 論理的な読みやすさは、これぐらいでいいと思います。2点だけ。

「ひも」「紐」の表記のゆれなどは読んでいて少し気になりましたが、たぶん減点はされません。ただ、少し読みづらいです。この答案の中心的なキーワードは「リード紐」ですよね。だから、「リード紐」の表記の方法が「リード紐」か「リードひも」で統一されていないと、文章の読み手は「リード紐」と「リードひも」の表記の差に何らか本質的な差があるのではないか、と思いながら読むことになります。文章中に、表記のゆれが出てくることを100%避けるのは難しいですが、せめて文章中のキーワードに関しては注意したいところ、です。

問2の後半部分は「理由」や「言い訳」がたくさん書かれ過ぎていて「新しいリード紐ってどんなの?」を読み取るのに苦労しました。「私は従来のリード紐のまわりに柔らかいクッションの役割をするものを取り付けることを考える。」「そこで握る輪の部分だけのリード紐の幅を広くすることでその問題を解決できる。」が「新しいリード紐」のデザインなのだから、これを先に書いた方が分かりやすいです。「原因」が二つ書いてあって、それに対する対応策が書かれているという点では論理的なのですが、この問題の場合は、採点する人は「新しいデザインはどんなの?」と思って読むので、そちらを先に書いた方がわかりやすいと思います。これは、どちらを先に書くべきか、は設問によって変わります。この問題は「デザイン」を先に書いた方が、自然に読めます。

何をアピールするか

SFC小論文とは
1:「SFCで学ぶために必要な適性」の有無を確認する試験
2:特に問題発見・解決力に対する適性を出題文に即して示すことが最重要
3:よって問題発見・解決を中心に適性を身につけ、出題に即してそれを示す練習が不可欠

というのは、この「しょうろんブログ」の根底にある考え方です。

各年度のSFC小論文の出題は、小論文の書き手(=受験生)が「SFCで学ぶために必要な適性」を持っているかどうかを確認したいがゆえに問題を出題します。逆に、小論文の書き手(=受験生)は「SFCで学ぶために必要な適性」を持っている、ということをアピールするように書くべきなのです。アピールと言っても、「私は問題発見・解決ができるんだもん><。。」と答案に書くことに意味はありません。どれだけ答案に「SFCの問題発見・解決を知っている」と書いたって、そんなのは面接で「私は高校で、部活でみんなのまとめ役だったので、リーダーシップを身につけています。」とアピールするのと対して変わりありません。答案に「問題発見・解決ができる!!」と書いても意味がないのです。(同じ意味で、ITやSNSについて書く事も「無意味」だと思っています。)

先に悪い例から述べてみましょう。

もし、人が何の予備知識もないまま、「問題発見しろ」と言われたら、おそらくは「欠点」を探すと思います。私もそうするかもしれません。一方で、SFCでいう「問題発見」は「欠点探し」ではありません。ただし、世の中多くの人に「問題点を探せ」といえば、欠点探しをするでしょう。

「問題発見」というと、みんなだいたい「欠点」探しをしてしまいます。私だってしてしまうかもしれません。

そして、もし、「答案」の内容が「あたかも欠点探しっぽくなっている」ならば、この人は「SFCの問題発見について理解していないんじゃないかな。」と判断されてしまいます。SFCの問題発見(=問題設定)とは、これから対象を評価するための枠組みを定めることをさしますから。2007年総合政策学部の資料文で書いてあることが一番分かりやすいのですが、もし城の城壁があったとします。城壁は「城を守る側からすれば解決策、城を攻撃する側から見れば問題」なのです。問題発見・解決をする人は、自分がまず「城を守る側」なのか「城を攻撃する側」なのかをしっかり定める(対象を評価する枠組みを定める)必要があるのです。あんまり物事を考えずに、なんとなく「俺は城を攻撃する側だから、あの城壁を壊そうぜ。」と決めてはいけないのです。

逆にいえば、答案が「SFCの問題発見・解決」を理解している人が書く答案になってる必要があります。

2012年の環境情報学部の小論文は資料文中に「SFCの問題発見(=対象を評価するための枠組みを決める)」のヒントが書かれています。「彼女が特別なのは、平均的な消費者ではないからだ。そもそも平均的な消費者など、世の中にはほとんど存在しない。」「真のパーソナル・コンピューティング・デバイスは、その定義から言って、大量生産できるものではなく、大勢の人のためにカスタマイズできる物でもない。個人的に設計するしかないのだ。」「デザインは、単に製品の外観を整えることではなく、ユーザーが必要としている体験を計画し、技術開発に方向性を与え、製品を通じたサービスのあり方全般を考える手段となった。」などなど。

つまり「自分という枠組みから見て『良い生活用品』を決める」ことが求められています。これが「SFCの問題発見」です。であれば、小論文の中にも「SFCの問題発見を理解して、それに基づいて私は行動したぜ」ということを示してあげる必要があります。

ご投稿いただいた小論文のいいところは、実は問1でこれが「明確」になされていることです。
それゆえに犬と飼い主が離れることなく安全に散歩できるものである。
この部分です。そして、問2も含めて、この考えが貫かれています(少なくとも、そのように読めます。)

資料文では「ケリーはただ叫びたかった」というのが「枠組みの設定(「叫ぶ」という体験がしたい!!)」です。これをご投稿いただいた小論文に合わせれば「『ただ犬と離れることなく安全に散歩する』という体験がしたい」という枠組みの設定になっているのです。

「私は問題発見・問題解決ができます」と本文中に書いてもしかたがないので、SFCがもとめている「問題発見・問題解決の方法で、私は問題解決できるよ。その例がこの小論文だよ。」とアピールするのです。

問2の書き出しがよくない理由

ここまで来たら、問2がよくない理由も簡単ですね。一応、再度引用してみます。
第2問
私が経験した痛みは例え大人が普通にリード紐を握っていたとしても犬に引っ張られる力によって手に食い込み痛みを発生させると思われる。
この文章だけを読むと、「あれ?この人って『欠点』から問題解決をしようとするSFCの問題発見・解決の方法じゃない方法で、問題解決をしようとしてるよね?」と思えませんか?

かろうじて問1で設定したテーマが、「ただ犬と離れることなく安全に散歩する」であったので、「確かに『痛い』と安全ではないよね」と思いながら読むので、テーマの一貫性はあるように感じます。(これは「読み手の推測力」に依存しているので、あまりよくないですけれどもね。)けれども、同時にこの文章を読みながら、「あれ?この人、SFCの問題発見向きの人だと思ったけど、問1の部分はただのまぐれ?」と感じてしまうのです。
問題2 問題1で挙げた生活用品は、もしかすると秋岡芳夫が指摘していた様々な制限の中から生まれたものかもしれません。あなたが今後、その生活用品の開発にたずさわるとしたら、どのように作るでしょうか。あなたが問題1で説明したものを体験してからも、ものづくりの状況はどんどん変わっています。1~4の資料を見ながら、どんなことができるようになるかを考え、問題1で挙げた生活用品の改良案、またはそれに代わる新しい生活用品を700字以内で提案してください。
必要であれば解答欄右側の四角の中に図や絵を描いて説明の補助としてください。
という設問です。

だから、たとえば

私は飼い主も犬も安全に散歩を楽しめる首輪を開発したい。問1で述べたように、これまでの首輪は「犬の飛び出しを防ぐ」という点では、犬が安全に散歩を楽しめる首輪だ。けれども、「飼い主が「ぐいっ」とひっぱられて痛い思いをする」という点で、飼い主も一緒に安全に散歩を楽しめる首輪ではない。犬と飼い主共に散歩を楽しめる新しい首輪を私は開発する。

みたいに書いてあれば、答案の印象は全然違うと思います。

最後に

もう一度、同じテーマで書き直してもいいですし、次の問題を解いてみてもいいと思います。あと、Ⅱ 適性を学ぶは、もう一度読んで頂いた方がいいと思います。それでは〜♪。

【添削】環境情報学部・2012年(しろたんさま)

しろたん様、こんにちは。前回は「これ」でしたよね。
環境情報学部・2012年
問題1
 私がこれまでに印象的な関わりを持った生活用品は、〈猫のエサ入れ〉である。
 それは直径20㎝ほどの大きさで、富士山型をしており、中が半円状にくり抜いてある。ここにエサを入れ、猫に供することで、エサを簡単に与えることができる。
 私はこのエサ入れに関して、以下のような体験をした。私の家では1匹の猫を飼っている。ある時、日帰り旅行のため、部屋を丸一日開けることになった。うちの猫は日中2〜3回ほど食事を取るので、いつもより多めにエサを入れておいた。さて旅行から帰ってみると、エサは半分ほどしか減っていない。猫は部屋の隅で、お腹を空かしていた。エサを見て気づいた。1〜2回ほど食べた後で、エサが腐ってしまったため、食べられなくなったのだ。
 おそらく、口が開いているというエサ入れの形状のために、エサが長いあいだ空気に触れてしまい、劣化してしまったのだと考えられる。ところが、うちの猫は新鮮なエサしか食べないのである。普通のエサ入れは、その場でエサを与える時には重宝できる。だが、この日のように、留守のあいだでも、まとまった量のエサを、新鮮なまま猫に与えるためには、普通のエサ入れでは物足りないのである。(498字)

問題2
 私が提案する生活用品は、〈ふた付きのエサ入れ〉である。
 この製品は、てっぺんがふたで覆われていて、足元には、小さなペダルが取り付けられてある。このペダルを踏むと、ふたがぱかっと開くようになっている。普段はふたは閉じられているが、猫がエサ入れに近づくと、ペダルを踏むので、ふたが開く。猫が食べたいだけのエサを食べ終え、エサ入れから離れると、足もペダルから離れるので、ふたが閉まる。ペダルの付いたくず入れを思い出してもらうとわかりやすいだろう。あれも、足元のペダルを踏むことでふたが開くが、それと同じ仕組みである。
 この製品を使用することの利点は2つある。1つは、猫がいつでも、新鮮なエサを食べられるようになるということである。ふた付きで、猫が開けるとき以外は常に密封されており、ある程度の鮮度を保てるからである。
 2つ目は、保存期間が長くなるので、1度にまとまった量のエサを入れられることである。これにより、何度もエサを入れ替える手間が省ける。飼い主がしばらく部屋を留守にしていても、エサの心配をする必要がなくなるのだ。
 この製品は前述のくず入れ同様に、エサ入れに穴を開け、ふたとペダルを取り付け、金属を通すだけで、容易に出来上がる。欠点としては、ふたが一方向にしか開かないことが挙げられる。これでは猫が戸惑うだろう。しかし、ペダルにまたたびを撒くなどして、猫にふたの開く方向を覚えさせればよいと考える。
 このような生活用品を私は提案する。(620字)

ねこかわいい。

それはともかくボーダーか、周りの人次第で合格できるぐらいの点数(115点〜120点/200点)だと思います。

2012年 環境情報学部 解答例&推敲例の後半部分にある「SFCの求める「デザイン」とは?」を読んでみてください。
所要時間:2h
コメント:前回は、厳しくも暖かいご講評をして頂き、ありがとうございました。
さて、2回目の答案を作成したので、添削して頂けたらと思います。その際には、具体的な予想点数と、参照すべきしょうろんのページや、参考書等を書き添えてくれるとありがたいです。
また、この製品は猫のためのものですが、問題文の〈生活用品〉に該当するのかどうか、お伺いしたいです。
では、添削のほど、よろしくお願いいたします。
読んでいただきたいエントリーは上で書いた通りです。あと、この年の小論文に関しては、他の人のものも色々添削しているので読んでみてくださいね。

参考書というよりは、まずこの問題の資料文をしっかりと読んでみてください。いろいろと発見があると思いますよ。

で、何が体験したかったの?

「体験の計画」が明確になされていないところ。

この年の小論文は「体験の計画」がテーマになっています(過去に他の方の添削でも同じことを書いているので読んでみてください。)また「多くの人に受けるもの」ではなく「ある一人の人=あなたにとって大事なもの」を計画することが求められています。

資料文では、書いてあります。「ケリーは叫びたかった」のです。だから「叫ぶ」という体験ができるものを計画した。

書いていただいたもとの小論文のどこにも「しろたんさんは、いったん何が体験したかったのか?」が書かれていないのです。わたしならば「家に帰ったら、うちの猫がちゃんとおいしいご飯を食べられたところを見て安心している」という体験がしたいです。だから、「ふたつきエサ入れ」を開発するんです。

そこが曖昧になっています。「エサを入れる手間が省けてラッキー」という2つ目のメリットが書かれていることで、この人は本当に「体験の計画」をしたのかどうかが読み手にはわからなくなってしまっています。

困った体験があって、それがもう一回起こらないようにするにはどうしたらいいかな。ふたつきにすればいいんだ。そうすればこんないい事の他に、こういういい事もあるな。

という発想方法と、

困った体験があった。私が本当に体験したいことは「これ」なんだ。この体験ができるような生活用品はなんだろう。そうだ、ふたつきのエサ入れにしよう。

という発想方法は違います。

この年の小論文では、後者が求められているので、後者の方法でやった、ということを分かりやすく書いた方がいいです。

「体験の計画」で出来ること

「うちの猫ちゃんのエサが腐っちゃったけどどうしよう。」という「問題のみ」に目を向けると、「ふたつきエサ入れ」「保冷剤(冷蔵庫)付きエサ入れ」「防腐剤付きエサ入れ」のようなアイデアしか出てきません。

これを「私はうちの猫ちゃんがちゃんとご飯を食べられるようにして安心したい」という自分の体験を計画してしまえば、他にも「ビデオ付きエサ入れ」とか「スマホ連動エサ入れ」とかいうアイデアが出てきます。時間になったら(あるいは、ユーザーが遠隔地からボタンを押したら)、エサが自動的に出てきて、それを食べにきた猫の動画や写真を飼い主に送ってくれる生活用品みたいなアイデアも考えつきます。

ということで、この小論文は、全般に設問で問われている事はほとんど書かれているので、ボーダーぐらい。但し「本当に体験の計画をしたか」がわかりづらいので、その分大幅減点しています。「明らかに体験の計画をしていない。」とも言えないですし。だから、他の人がもっとしっかり「体験の計画をしたよ」ということを書いていれば、そういう人たちに負けます。

もし、自分が「体験の計画」という出題の意図が読み取れていなければ、ゼロ点だったんだ、と思って、もう一度資料文をよく読んでみてください。そこまではたどり着いていたのであれば、のこりは表現の問題なので、それをうまく答案にのせるようなものを考えてみて下さい。ほんの一工夫で(生活用品の名前を「私がいなくても安心えさ入れ」にするだけでも、ずいぶん変わると思います)、与える印象は変わると思います。

#この問題「自分の体験」と「猫の体験」の両方で作ってみるとおもしろいと思いますよ。

ちなみに、「生活用品」は実質なんでもいいです。ダメな生活用品なんてないと思います。もちろん、猫のエサ入れでもOKです。

それでは。