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2017年11月

未来の合格者からのメッセージ(秋前編)

毎年、合格体験記では、過去の自分に向けて「9月の受験生(自分)に伝えたいこと」を書いてもらってます。言ってみれば、「合格者から合格を目指すあなたへのメッセージ」です。ぜひ読んでみて勉強の参考にしてみてくださいね。

まずは9月のだらけてる自分への叫び

・本当に、お願いだから、いい加減どっちにするかに覚悟を決めて勉強してくれ…(仮面浪人:3浪)
・ゼミや恋愛をしている場合じゃない!(仮面浪人:3浪)
・SFC受ける決心したならもう少し心入れ替えて… (現役)
・誘惑が多いかもしれませんが、そこをなんとか我慢してください(;_;)  (現役)
・おい、、もうそろそろ真面目にやりなよ・・・・去年みたいになるぞ・・・・小論はすぐには伸びないぞ (仮面浪人)

そろそろ焦れ!!

・9月の自分にはもう少し焦ってほしかったです。なぜならこのあと文法で怪しいところがあっても手が回らないからです。(結局放置。本番そこが出なかったのはラッキー)(現役)
・直前期になって焦らないように、そろそろ最終地点を見据えた勉強をしような?? (浪人、1浪)
・このあたりからしっかり対策すれば余裕が出ると思います(現役)
・小論対策も早く始めよう(仮面浪人)
・とにかく文字を書く!(現役)

でも、不安にも...なるよね...

・一番精神的に不安になる時期だと思うけど、皆同じだから辛いなら素直に吐き出すべし。(浪人)
・何か不安なことがあったらそのままにしないで解決したほうがいいよ!!(私は小論の塾を変えましたw) (仮面浪人)
・周りに呑まれないで… (現役)

過去問やりはじめようね

・赤本のやりこみとかしよか?大学休みだからって寝てる場合じゃない。(仮面浪人)
・過去問に着手しよう、センターはかなり大事、マークだからと言ってなめないこと (浪人、1浪)
・過去問に着手しよう(浪人)
・学科は基礎固め(SFC数学受験は基礎+過去問で対応できると思います)。小論はこの時期からは過去問をどんどんやっていくべき(仮面浪人)
・夏休みで基礎固めをしたら秋は演習。自分の受験校を難易度の低いところから取り組んでください。最初は時間が過ぎてもいいのでsfcの小論の過去問にも取り組んでみてください。誰かに添削してもらえるなら、してもらったほうがいいと思います。(浪人)
・ちょっとずつ過去問を解き始めましょう(現役)
・過去問を解いて、夏に自分がどれだけ成長できたか見てみましょう。恐らくまだ全然取れないと思いますが。センターを受ける人はセンターの過去問を計画的にこなしていきましょう。(浪人)
・常に全力でやること!後、過去問は一年分は早い段階で使って欲しいかな、自分の実力がどれくらい足りないかわかるので(浪人)

模試は模試、よくてもわるくても


・まあ基礎もついてきたしそろそろ小論文入っても良いんじゃないかな?あと模試が取れてなくても気にしなくて良いよ。結局模試は模試だからな。(浪人、1浪)
・ココらへんの模試で結果が出ないと結構焦ってきますが、勉強した分きっと伸びるので、復習をしてすぐに切り替える。 (現役)
・模試の点数は当てになんねえぞ。過信しすぎるな (浪人、1浪)
・模試を気にし過ぎない (浪人)
・模試が良くなくても、やるべき事をやっていこう。 忙しくても少しでもいいから継続しよう。(現役)

自分のペースを崩さない

・周りが推薦やAOでどんどん進路決まっていっても、マイペースに勉強を続けてください。(現役)
特になし。 免許合宿に行った。(仮面浪人・ひるるく)
・冷静に着実に (浪人)

現役生は行事・部活からの「切り替え」が重要

・部活と文化祭終わったら切り替えなさいよ(現役)
・まだ部活やっていたが、もう少しだけ勉強すれば余裕が生まれたかもしれない。(現役)
・この頃現役だと行事とかいっぱいあるけど出来ればその行事でただ楽しむのもそうだけど、楽しむだけじゃなくて、運営とかやってると色んな現実問題にぶち当たるのでそれについて解決策を考える事も自分の場合大きな糧となりました。 要は何事も真剣に、且つ楽しく! (現役)

勉強スタイルもほんのすこし見直す時期

・基礎を簡単なレベルから応用していきましょう (浪人、3浪)
・一般のことちょっと考えて。英語は夏やってきたことにちょっと負荷をかける。単語集一冊増やすとか。小論対策始めよう。まずは文芸春秋の「日本の論点」の要約から、文章を書くことに慣れる。(現役)
・夏頑張りすぎると秋から手がつかなくなる。(一浪の時の受験勉強がこれでした)とくに9月だからといって特別なことやるわけでもなく、逆にこの時期に春やった模試や問題集をやる方がいいと思う。(仮面浪人、2浪)
・秋は勉強する時に、問題の核心に触れる感覚をもっと持つべき(現役)
・とにかく問題演習です。分からない問題は何とかしてその日のうちに理解する姿勢が大切だと思います。またハイレベルな単語帳(パス単 準一級など)も始めるのも手かな、と思います。(浪人)
・知らないこと(単語など)、わからないことを明らかにして、確実に潰す。(現役)
・だいぶ基礎は身についたよね!ここが最後のちゃんすだよ。9月までに基礎的な英語力や国語力記述力が無いと苦労するよ。 (浪人)
・時間配分に気をつける(現役)
・応用問題に取り組んでください。SFCの場合、数学に関しては難しくないですが、問題文が長く、設定が掴みづらいため、小論文と同じく考える練習、読解の練習が重要かと思います。(仮面浪人)
・ちょっと背伸びしてみる(浪人、1浪)

具体的に...

英語
MARCH入試試験レベルの力がついたら過去問を解き始める。単語、熟語、基本構文の暗記も毎日同時進行させる。

小論文
1 総合政策的アプローチの概念を徹底的に頭に叩き込む。

2 覚えたアプローチと照らし合わせながら2012年環境情報の過去問のいろはさんの思考回路をたどる

3 過去問の設問から“総合政策的アプローチのなにが聞かれているか”、“その問いにどんな内容で具体的に論述するか”を資料分析も含めて簡単にまとめる練習をする (文章は書かない)

4 論文の構成がうまく立てられるようになったら実際に文章を書いてみる (仮面浪人)
将来への具体的なヴィジョンがあるとそれをそのまま文章にできるので、ちょっとカッコつけた言い方ですが、夢を持ちましょう。その夢をどうすれば実現できるか、またそのことで社会にどのような影響が与えられるか、どのような問題が解決できるかを考えて、教師やクラスメートに説明できるようにしておくと、ひょっとしたらそれがそのまま小論文に役立つ形で出題されるかもしれませんよ。過去問で設問を自分の夢に帰着させる練習をしましたが、自分の場合はこれが功を奏したようです。(現役)

SFC小論文の採点って、主観的にならざるを得ないの?不公平じゃないの?教授の趣味で決めてるんじゃないの?

SFC小論文の採点って、主観的にならざるを得ないの?不公平じゃないの?教授の趣味で決めてるんじゃないの?

・SFC小論文の採点って、主観的にならざるを得ないの?
・不公平じゃないの?
・教授の趣味で決めてるんじゃないの?

結局、SFC小論文の採点基準ってよくわからないよね。それは確かです。それ、わかったとしたら、そもそも内部の人か、泥棒か何かの犯罪者でしかないですよね。もちろん、私にもわかりません。ただし、多くの人が見落としていて、また予備校や高校の先生では、ほとんど理解し得ない「ある程度客観的な採点基準」も存在しうるので、SFCってそういう採点基準を採用しているんじゃないかな、と私は思っています。

「あの人は優しいから好き」っていうけれども、その「優しさ」をどうやって判断してるの?

ガールズトークしてたら、みんな下世話な話を期待しているのに、純粋な子が「あの人のこと、優しいから好き」って言ってたりしますよね。

その「優しさ」って、どうやって判断してますか?その男の子が「俺って優しい男だから」とか言ってますか?顔に、「優しいよ、俺」シールでも貼ってます?違いますよね?でも、多くの場合、ある人のことを、「優しい」と判断することができるし、その「優しい人だ」という判断は多くの人の間で一致したりします。そういう意味で、その「優しさ」ってのは、けっこー客観的(むずかしく言えば、間主観的)に、判断されてたりするんですよね。

昭和の古い漫画とかだと、やんちゃな不良が突然やさしさを見せるシーンに、女の子が「キュン」ときて、そのまま恋に落ちちゃったりもします。その「優しさ」って、たいていは動物を助けた、とか、お年寄りをかばった、とか、自分が危険なところを助けてくれた、とか、そういう「決まり切った行動」がありますよね。

そうです。私たちは「やさしい」かどうかを、外部から判断できる客観的な行動によって判断することができるんです。

環境情報学部 2013年度「身体知」 資料8からわかること

質問紙法 質問紙法は、知識や能力を客観的に測定するための重要な方法である。質問紙法には、実践知を支える知能や性格を測る標準化された心理テストや、実践知に関わる知識、態度や行動を測るために構成された質問紙がある。回答方式には、筆答式の多肢選択式のものや記述式のものがある。中でも、仕事の場における典型的なケースをあげて問題解決を求める質問紙法は、行動観察法に比べて、小さな時間的コストで、多くの人数のデータを収集でき、結果を計量的に検討できる利点がある。
環境情報学部 2013年度「身体知」資料8から引用。なお、下線による強調は当ブログで追加。
ここからわかることをまとめると、

・知識や能力を客観的に測定する重要な方法が質問紙法
・実践知に関わる知識、態度や行動を測ることもできる
・「仕事の場における典型的なケースをあげて問題解決を求める質問紙法」がある
・しかも、この質問紙法は、「小さな時間的コストで、多くの人数のデータを収集でき、結果を計量的に検討できる利点」がある。

といった感じです。

 さて、2017年度の総合政策学部の問題は、1つのグラフといくつかの資料文から、糖尿病死亡率と平均年収の関係性を検討させる問題でしたし、2017年度の環境情報学部の問題は、4つの研究会を組み合わせて自分のやりたい分野を進めていく問題でした。これって、「仕事学習or大学の場における典型的なケースをあげて問題解決を求める質問」だと思いませんか?実際に、SFCの問題は問題文を検討してみると「質問紙法」と非常にあてはまりがよいのです。

例えばね、リーダーシップ力だって、客観的に計れちゃいますよ

<環境情報学部>
ひとつの学問分野にとらわれることなく幅広い視野を持ち、地球的規模で問題発見・解決できる創造者でありリーダーを目指そうとする学生を歓迎します。環境情報学部の理念や研究内容をよく理解した上で、「SFCでこんなことをやってみたい」という問題意識を持って入学してくれることを願っています。SFCの教育環境や先端プロジェクトなどあらゆるリソースを積極的に活用し、「自らの手で未来を拓く力を磨いてほしい」と期待しています。
慶應義塾大学>環境情報学部アドミッションポリシー
このアドミッションポリシーから明確にわかるように、SFCは「リーダーを目指そうとする学生」を合格させようとしています。このリーダーを目指そうとする学生であることを「客観的」にどう計れると思いますか?
Ⅲ.最後に、設問2であなた自身が重要だとした「問題」の未来を考えてみましょう。

いま2045年の未来社会にいることを想像してください。(中略) そして、別の新しい問題が立ちはだかったとしても、仲間と一緒に知恵を出し合えば、必ず解決できるという自信に満ち溢れて過ごしています。(中略)約30年のあいだにどのような方法で社会に展開し、その過程でどのような出来事が起こり、ぶつかった壁をどのように乗り越えて来たのか等を、具体的にふりかえりながら整理し、…
2015年度 環境情報学部・小論文 設問より
さて、この設問は、「仕事の場における典型的なケースをあげて問題解決を求める質問紙法」にかなり近いですよね。2045年という特定の時間軸を想定しているものの、中で問われているのは、「問題を解決するワンシーン」ですので、「仕事の場における典型的なケース」と言っていいでしょう。

(ごめんなさい。ここ、お金をいただいて教えている部分でもあるので、かなり曖昧に割愛して書きます。)この場合、解決するテーマは実際のところ何であってもいいんです。「テーマがどうこうだから」というのは、客観的に判断しづらいですよね。「このアイディアは新しいかどうか」といったって、採点する教授の知識量に依存してしまいます。そこで、「その過程でどのような出来事が起こり、ぶつかった壁をどのように乗り越えて来たのか」という部分の解答に「仲間について書かれているかどうか」だけを採点ポイントにしたと仮定します。(実際には、もうちょっと工夫しないと納得しづらいのですが、ブログではわかりやすくするためにここだけに絞ります。)

リーダーを目指そうとする学生は、当然物事を解決する際に「1人」で臨もうとはせず、周囲の力を借りるはずです。つまり、答案の中に「仲間と一緒に知恵を出し合う内容」がきちんと書かれていれば、その人は、答案の中で「1人で問題解決をする内容」を書いた人よりも、「リーダーを目指そうとする学生である態度」を有することになります。これはほぼ「客観的」に測定することが可能です。
 内容に関する解釈により、多少判断は変わり得ますが、複数で採点すれば仮に「あり」「なし」だけの採点だったとしても、

0点:「なし」「なし」
1点:「あり」「なし」または「なし」「あり」
2点:「あり」「あり」

3パターンとなり、点差をうまくつけることができます。(SFC小論文の採点は複数でなされている、というのはSFCもオープンキャンパスなどで公言しているので事実です。)

もちろん、ノイズはありえます。「リーダーを目指そうとする学生」が設問を読み損ねてうまく答案を書けなかったり、逆にたまたまそういうアイディアが思いついちゃった「リーダーを目指そうとしない学生」がうまく答案を書ける可能性もあります。(ただし、これは英語や数学における計算ミスやマークミス、逆に自信がないけどマークしたら正解だったと同じ次元の話です。)しかし、

リーダーを目指そうとする学生は、物事を解決する際に「1人」で臨もうとはせず、周囲の力を借りる内容を書く可能性が相当割合で高い

ということが「(統計的)事実」でさえありすれば、この採点方法はかなり客観的でそれなりに正確に受験生の能力・態度・行動・適性を見抜くことが可能です。また受験生が書くテーマに依存せず、採点者であれば容易に判断可能ですし、かなりの割合で主観的な採点にもなりえません。

答案に対して「求める適性」と「客観的に観察可能な文章化された事実」の対応リストが複数あれば(例えば「リーダー」「問題発見」「問題解決」「論理性」などの項目にあてはまる「文章化された事実」)、その分だけ「SFCの求める人材像」に近い受験生を客観的に選抜することが可能です。

質問紙法は人生を決める場面でも多用されている

こうした質問紙法は、机上の空論ではなく、企業が自社社員の能力や適性を客観的に判断するための方法として、相当長い間使われています。もちろん、採用活動における履歴書がそれにあてはまるときもありますし、昇進試験などで用いられる場合もあります。面談者や上司の判断だけでは、客観性に欠けるから、ですね。

こういった方法を、SFCは小論文の場に活用するはずです。だって、自分たちの小論文の資料文に用いるぐらいよく知っているのですから。小論文の内容をほとんど読まず実質1科目入試にしたり、単に漢字があっていたり、文章の起承転結(序論本論結論)をうまく書けるかどうか、ということだけを確認したり、教授の主観によって決まるような採点をするよりは、「質問紙法」を活用した方が良い結果になるとわかっているのですから。

結論:SFC小論文は、ある程度客観的に採点可能です。

実際に、企業で使用されている「質問紙法」の採点はもう少し複雑なので、ブログにのせきれないので、「仲間に関する事実が書いてあるかないか」という事実のみに着目しましたが、(まぐれあたりや、不運なハズレはあるにせよ、)「こうした客観性の高い項目を複数設定すれば、客観的・合理的・公平にSFCが求める受験生を合格させることは可能だ」ということが伝われば…と思います。

最後に、冒頭の質問にお答えしておきますね。

・SFC小論文の採点って、主観的にならざるを得ないの?→客観的に観察可能な「文章化された事実」に着目すればいいのです。
・不公平じゃないの?→少なくとも、採点した教授により大きく結果が変わる、ということは防げるという点で公平
・教授の趣味で決めてるんじゃないの?→趣味によらないもっといい方法があることを、SFC小論文の資料文に用いるぐらいにSFCの先生はよく知っています。その状況下で、なんで教授の趣味で決める必要があるの?

それでは!

SFC小論文は、AO入試とは全く別物の試験です。

SFC小論文は「やりたいことを確認するもの」でなければ、「AO入試的」でもありません。

こんにちわ。最近、小論文について、複数ご質問をいただいています。

その中でもテーマに関するものが多いので、お伝えしたいことを複数回に分けて書きたいと思います。まず、今回はテーマの話です。

よくいただく質問

・小論文のテーマは○○でもいいですか?
・小論文のテーマとして、××はダメですよね。
・予備校でIT関連のテーマはもう古いと教わったのですが、どうすればいいですか。
・自分がほんとうにSFCでやりたいテーマが見つからなくて困っています。
etc

SFCの一般入試は「やりたいことを確認する入試」ではありません。

まず、以下のコメントをお読みください。
<2017年度入試 合格者へ向けてのコメント>
河添 たぶん一般入試の人が一番不安に思っているのは半分ぐらいの人はきっとまだ何をやるか決めていないんじゃないかな。
SFCはAO入試がたぶん1/4ぐらいいてその人たちはやることを決めているんだと思うんだけれども。
村井 これ一般入試?おめでとうございます。
河添 そうすると一般入試の中でもたぶん1/3ぐらいのひとはもうやること決めてると思うんだけど。あと残りのひとたちはまだ漠然とこれからたぶん決めていくんじゃないかな。
村井 いやワクワクドキドキしてるんじゃないですかね
河添 みなさんすごく恵まれてるんですよね。SFCって何を選んでも対応できますから。
そこをちゃんと理解して勉強してほしい。
村井 まぁ、勉強だけじゃなくても僕は思いますけれども。そう学部長同士で意見が違うってのは…。
2017年度入試 合格者へ向けてのコメントより文字起こし
河添総合政策学部長と村井前環境情報学部長の合格者へ向けてのコメントです。今年の入試では、みなさんが喜んでこのビデオを見る番ですね。それはさておき、環境情報学部の2017年度入試は「AOっぽい」と騒がれた問題でした。自分の解決したい問題を4つの研究会を組み合わせて解決する、という類の問題でしたよね。これに関して、例えばツイッターでは、2017年度の環境情報の問題が超良問でAO入試の小論文版であるというツイートが150件以上リツイートされていました。また多くの人は、同様に考えていたと思います。

しかし、実際は、上の合格者へ向けてのコメントの通りです。河添先生は、全体の1/3ぐらいの人はやることを決めていると言っています。しかしながら、もし環境情報学部の入試がやることを決めている人を選抜するための入試であれば、「全体の1/2以上のひとがやることを決めている」という表現になるはずです。河添先生は数学の先生であり、このあたりの数値感覚を間違うはずもありません。つまり、2017年度の総合政策学部も環境情報学部も「あなたがやりたいことを問うAO的な出題ではなかったのです。

だから、SFC小論文は、AO入試のようなやりたいことは何かを手を変え品を変え聞いてくるような試験ではありません。つまり「自分がやりたいことを一生懸命考えること」は、ある意味でSFC小論文対策とはほど遠いのです。

そもそも慶應義塾大学が公式ページでそう言っています。

今年の小論文の問題はAO入試のように受験生の志望度ややりたいことや問題意識を問うことができる良問だ、という意見があったので、少し反論。まず慶應義塾大学自身はAO入試と一般入試の違いを以下のように分類しています。2011(平成23)年度 点検・評価報告書内に、「5.学生の受け入れ」という項目があります。

この中のp335に
AO 入試に関しては,すでにキャンパスの教育理念を理解している学生を選抜する入試
一般入試に関しては, 単なる知識力や得点の高さを競う学科試験ではなく,英語あるいは数学の学科試験と発想の豊かさ、論理思考能力的表現力等を見る小論文とを組み合わせ,受験生の総合的な能力 により合否を判定している。
という記載があり、慶應義塾大学内ではAO入試と一般入試をこのように区分しています。

つまり、一般入試において、テーマがやりたいことである必要は全くないのです。これはしっかり覚えておいてください。

それでもSFCでは「自由にテーマを選ぶべし」という出題がなされる

とはいえ、SFCの小論文ではある程度自分で自由にテーマを設定して小論文を書く問題が出題されます。

したがって、事前に「ある程度いろいろな角度から練ったアイディア」をいくつか準備しておくと、何も対策しないよりは、アイディアが出やすいのは確か、です。だから、そのためにアイディアを準備しましょう。このアイディアは、自分が大学に入ってやりたいことではなくてもかまわないので、試験のときにいろんな角度から問われても答えやすいテーマにしましょう。よくご相談を受けるのは「やりたいことが見つからない」というご相談ですが、やりたいことじゃなくてもいいのです。自由なテーマのときに書きやすいものであれば。

終わりに

「設問だけ」を見ていれば、SFCの小論文は「AO的」です。しかし、自分の妄想的な設問分析ではなく、慶應義塾大学の公式発表をきちんと見ていれば、あるいはSFCの先生のおっしゃることを理解していれば、

・総合政策学部と環境情報学部の小論文をテーマ以外の観点で分ける
・AO入試と同じことが問われる

という判断をしてしまうわけはないのです。ただでさえ、情報の少ないSFC小論文です。みなさん、しっかりと「妄想」ではなく、「慶應義塾大学の公式見解」や’「客観的な根拠のある考え」に基づいて対策をしましょう。

ツイッターやメールなどで質問をお待ちしてますので、どうぞいつでもしてみてください。お答えできる範囲でお答えします。また、英語と小論文の冬期講習も受講者を若干(特に英語はほんとうにあと少し)募集していますので、

Twitter:@IrohaForComのDM
email :kadoya0168[at]gmail.com

までご連絡ください!

SFC英語の実力確認:和訳してみよう

多くの人に足りないのは英文解釈力です!

いま、SFCの過去問の10行ぐらいあるパラグラフを選んで30分から40分、辞書を多少(5,6回)用いてもいいので和訳して、意味があっていなければ、その人の今の問題点は英文解釈力にあるよ。
しゃべくりいろはちゃんのツイッターより
こんなツイートをしたら「ちょっときになる」という方がいらっしゃったので、いろは塾(冬期講習)英語の実力確認としてお出しした過去問の問題をブログにのせておきますね。

いろは塾(冬期講習)英語の実力確認問題

課題文

Awareness of this demographic shift is [1] (1.partial and piecemeal 2.complete and accurate 3.insightful and lucid). Public health specialists discuss the expected huge increases in cases of "gray" diseases ー chronic ailments like heart and lung problems, stroke, diabetes, and kidney failure. Economists talk about the disruptions that follow when working-age people are too few to support the retirees. Financial types bemoan the many millions of people who could not [2](1.put off 2. lay away 3.give up) money and now face decades with no way to get the income they'll need. Governments in India and China have introduced laws to support family values in the wake of stories of old people [3](1.abandoned 2.raised 3. replaced) by their adult children. Within each discipline and profession there's some discussion of this vast disruption, but almost no one, to my knowledge, is discussing the underlying cause or trying to map out the consequences.
総合政策学部2015・問1 パラグラフ3
なお、タイピングミスなどある可能性もありますので、ご了承ください。また設問の番号は、出題に合わせて変えています。全体で149語(数え方にもよりますが)です。

設問

上のパラグラフを和訳せよ。なお和訳にかかった時間も記録すること。
※辞書は用いてよいが、辞書を用いた回数を記載すること

ぜひ、挑戦してみてください。この文章だと単語は少し難しめで、構文はそこまで難しくはないってイメージですね。20分ぐらいで辞書使用は5回ぐらいで正しく和訳できたなら、十分な英文解釈力があると思っていいと思います。

いろいろ気にしていること

最近、英語のご相談を受けるのですが、だいたいみなさん英文の理解のしかたが甘いです。おそらく単語を並べただけで適当に読んでいると思います。英語には、英語のルール(=文法)があります、そのルールを確認しながら読んでいくことが、安定して得点をとるための道です。特に、SFC英語の空欄補充問題は難易度が高いため、満点をとるのは不可能です。また単語も難しく、全体から単語の意味を推測するような読み方を必要とします。(英検準1級用の単語集やリンガメタリカをしっかりやったら、知らない単語がなくなる、なんて言ってる人がいますが、それ嘘ですからね。)一方で、SFCの内容一致問題は、単語のレベルと比較すればそこまで難しい問題はなく(時々、いやらしい選択肢はありますが、圧倒的に素直なものの方が多いです)、内容一致問題の方が点数を稼ぎやすいです。でも、きちんと英文解釈できていないと、誤った文章理解をしてしまうため、内容一致問題がおぼつきません。英文解釈は、SFC英語で高得点をとるために大事な訓練なのです。

終わりに

もし、和訳などを送っていただければ、採点まではできないかもしれませんが、アドバイスはできると思いますので、メール(kadoya0168[at]gmail.com:[at]を@に変えてくださいね)やツイッターのDM(@IrohaForCom)をください。また、いろは塾(冬期講習)英語は、あと2,3人しか受けつけられません。ご興味がある方はお早めにお願いしますね〜。一緒に、解釈、単語、構成の最後の復習をしましょう!それでは!

Q 環境情報学部の学部長変更は小論文の内容に影響ありそうですか?

Q 学部長が変わったことが、SFC小論文に影響しそうですか?

いろぱ姉、パネェ。
ところで、学部長が変わる事について、小論文の傾向が変わると思いますか?
ツイッターのDMより(一部個人情報保護のため表現を変更)

A ほとんどない…とは思います!

個人情報保護のため表現を変更といいつつ、いろぱ姉、パネェと言いたいだけだったりする。ということで、こんにちは。いろは姉です。ぱなくないけど、いろぱ姉です。小論文に関する質問をいただきましたのでお答えします。

A:ほとんど影響はない、とは思います。
理由1 両学部同時に問題作成を行なっているから。
理由2 もう入試問題は作成し終わっているだろうから(濱田庸子教授の学部長就任は10/1から)。
理由3 総合政策学部の学部長交代(國領教授→河添教授)の際も影響はなさそうだったから。

この手の質問はほんとうに答えづらいですよね…。「実際に本当のことは誰にもわからない」が、「もし傾向が変わったように見えたら、ていのいい説明要因として学部長交代が理由としてつかわれるから」、不用意な発言をしたくないのです(笑)。とはいえ、2017年度総合政策学部のテーマが因果関係だったので、気にせず書いてしまいます。

理由1 両学部同時に問題作成を行なっている

SFCは他学部とは、異なる学部運営をしています。これは公式情報を確認した方が話が早いです。
なぜならば、SFCのキャンパス内でSFC に設置されている総合政策学部、環境情報学部ならびに大学院政策・メディア研究科には他の学部における「教授会」、「研究科委員会」に相当する機関として各々「教員会議」を置き、その下に学部運営の効率化を図るために「運営委員会」を設けている。これらは別々に開催するのではなく、2 学部 1 大学院に共通・関連する議題を審議し議決する機関として、「合同教員会議」及び「合同運営委員会」が設置され、これを中心に活動している。
2004年度 点検評価・報告書 総合政策学部・環境情報学部
と慶應義塾大学の公式ページに書かれています。この後の、2011年度 点検評価・報告書においても特に変更は書かれていなかったので、現在もこれと同じ運営であると推測されます(少なくとも、後述するIPO委員会や一般入試委員会は現在も継続中)。これをまとめると、

SFC内では単独の学部ではなく、2学部・1研究科合同で意思決定を行なっている

ということです。だから、1学部長交代の影響は他学部に比べて小さい、ということが推測されます。また、
 さらに、「合同教員会議」、「合同運営委員会」の下に SFC 内の会議体・委員会として、
・ IPO 委員会
・学部 AO 入試委員会
・一般入試委員会
(以上、3つは関連するもののみ抜粋)
が設置され活動している。
2004年度 点検評価・報告書 総合政策学部・環境情報学部 p49(一部、当ブログにて抜粋)
のように、SFCに関しては、一般入試委員会と学部AO入試委員会が別に設定されているが、一般入試委員会が学部毎に設定されているわけではありません。だから、小委員会レベルでも環境情報学部 学部長変更の影響が大きくなるような意思決定体制にはしていないことがわかります。

理由2 もう入試問題は作成し終わっているだろうから(濱田庸子教授の学部長就任は10/1から)。

入試問題をいつから作成しているかはわかりませんが、濱田学部長の学部長就任は2017年10月1日です(たとえば、おかしら日記を見ればわかります。)

「就任直後に入試問題の作成に大きく関与して、仮にその時点から方向転換する」という状況も考えられなくもないのですが、実質4ヶ月もない期間なので、大きな変更はできないでしょう。

因果関係の取り違えに注意

上のおかしら日記を見ればわかりますが、SFC心身ウェルネスセンター所長をなさっていました。だから、その情報から、ヘルスケア関連の知識を事前にしっかりと学習する人もいるかもしれません。そして、仮に本番試験でヘルスケア関連の問題が出題された場合には、「ほら、やっぱり学部長変更の影響があったんじゃないか」と主張する人は必ず出てきます。これは、因果関係の取り違えです。2017年度の総合政策学部の出題を思い出してみましょう。あの問題もヘルスケア関連の出題です。別に、学部長が変わろうが、変わるまいが、SFC小論文では、ヘルスケア関連の出題がなされる可能性は十分にあるんです。知識として、ヘルスケア関連の問題を知ることはいいことです。ただし、それが「学部長変更の影響であるかどうか」は、外部の人からはわかりません。外部の人から言えるのは、SFCの意思決定体制は、学部長変更の影響で全体の方針が急に大きく変わることを避け得る体制だ、ということぐらいです。(これだって、実際その委員会がどれほど公平に運営されているか外部からわからないですけれどもね。)

理由3 総合政策学部の学部長交代(國領教授→河添教授)の際も影響はなさそうだったから。

2013年度に國領教授から現在の河添健学部長に学部長の交代がありました。

2013年度入試は、みんな大好きD組の主張を補強せよ問題、2014年度入試は、教科書を作る問題ですので、河添先生のメインの活動エリアである数学系の出題はほとんどでていません。(ただし、当時の学部長村井先生が、SFC全体の傾向として数学力が弱くなっているから、入試でも数学力のある人が有利になるようにしていることをほのめかしてはいます。これも、理由1につながりますね。)2015年度〜2016年度は数的感覚を問う出題といっていいものにシフトはしていますが、仮に影響があったと仮定しても、前回の総合政策学部の場合は、それが反映されるのに2年かかった、ということになります。

終わりに:それよりも気をつけたいこと

SFC の入試制度は一般入試・AO 入試とも過去 12 年間において大きな社会的評価を得てきた。しかしながら、近年いくつかの特徴が顕著になってきている。一般入試に関しては、小論文の文章作成において、その構成や内容において均一化がみられるようになってきた。また AO 入試に関しては、出願者数の減少とその質の低下、それにともなう合格者数の減少が顕著になってきている。これらは予備校などの受験産業による、SFC の入試に対する傾向と対策が進んだ結果と考えられる。
2004年度 点検評価・報告書 総合政策学部・環境情報学部
この太字にもあるように、少なくともSFCでは

・受験産業における構成や内容の均一化を好ましく思っていない

のです。ここから類推するに、

・受験産業(あるいは受験生)が学部長の変更から想定する「構成や内容の均一化」はSFCからは好まれない

でしょう。

何度も言っているように、

SFC小論文は「適性試験」であり、「SFCに対する適性を意識しながら、その適性を有していること」を示す

ことが合格の近道です。

もちろん、その適性には「論理力」や「構成力」が含まれるので、既存の予備校の対策に全く意味がないとは言いません。けれども、既存の予備校の対策により、答案構成や内容が「均一化」されるべきならば、それは避けるべきなのです。私が、受験生の書く内容を情報分野に限定したり、決まったテーマで書くことを蛇蝎のように嫌うのは、こうした慶應義塾大学側からの公式見解があるからです。

学部長の交代があったとしても、ゆらぎない適性…それを見せられるような対策をしましょうね。

Q SFC英語をもっと速く読めるようになりたいんだけど

Q:英語をもっと速く読めるようになりたいんだけど

I would like to know how to read much more quickly as you can
ツイッターのリプライより引用
え…。えっと、あいきゃんとすぴーくじゃぱにーず。

A:地道に英文解釈・単語/イディオム・音読をやりましょう

どもです。いろはすです。はすはすしてください。もはや意味がわからないいろは姉です。

これも直前期に多い質問ですが、お答えは単純なんですよ。

A:英文解釈を地道に行い、精読経験を増やし、さまざまな英文や英文主体の単語/イディオム集を黙読・音読しながら、時間を意識した読書経験を増やしましょう。

これだけです。「そんなの、普段から私もやってるもん」っていう人も多いと思います。だけど、それしかないんですもん…。

多読経験で伸びる読書速度はごくわずか。

英語の読解速度研究において、よく引用されるReading Rate: Theory, Research, and Practical Implications(Carver, 1992)ではこんな研究結果が出ています。
学年読解スピード
小2121
小3135
小4149
小5163
小6177
中1191
中2205
中3219
高1233
高2247
高3261
アメリカの子供の読解スピードを学年ごとに示したものです。1年ごとにだいたい14語ずつ伸びていっていることがわかります。逆に言えば、「単に英文を読む経験を増やしたところで、1年に14語しか伸びない」のです。

英語での読解速度は通常はword per minuteという1分間あたりに読む語数で示します。

SFC英語でほしい読解スピードは、1分間83語程度

さて、以下の条件でSFC英語でほしい読解速度を計算してみましょう。

・出題されるのは設問を含め5000語(実際には4000語程度かな)
・文章は設問を含め2回読む
・120分間の試験時間を丸々用いる

ここまで設定すれば計算は簡単ですね。

5000語 × 2回 ÷ 120分= 83.33...語

ですね。実は、小学校2年生以下の読書速度でいいのです。

ところが、実際問題、SFC英語の文章を時間内に2回読むのってけっこうつらいですよね…。しかも上で書いた通り、通常の多読だけでは英語の速度は年間に14語しか増えません。あと3ヶ月ないので実際にはあとがんばっても4語ぐらいしか伸びなさそうですね。

つまり、多読では起こせないような「質的な読みの変化」を起こさなければならないのです。たくさん読む経験をしてもしかたないのです。

それでは、何をすべきか、に戻りましょう。

英文解釈を行い、さまざまな英文構造を意識的に読む

質的な変化を起こすには「漫然と読む」のでは意味がありません。英語としての構造を意識しながら読む必要があります。それに一番ふさわしいのは英文解釈です。一番ダメなのは「速く読む」あまりに、英語としての読み方を意識しないで読むことです。英語としての読み方が何年間も染みついているネイティブですら、単に多読するだけでは14語ずつしか読解速度は伸びないのです。われわれは、その「英語としての英文」を意識するために、英文解釈を重視すべきなのです。

単語/イディオムを増やしましょう

知らない単語やイディオムがあれば、どうしても読解速度が落ちます。だから、単語/イディオムを増やせば当然読解速度はあがります。ネイティブの持つ語彙はだいたい20000語から30000語と言われています。それを目指すのは土台無理な話です。大学受験生はMARCHレベルで5000語あれば十分です。まずは最低限、それを知らなければ、そもそも読解スピード以前の話です。あとは、そこから知っている語を増やしましょう。接頭語や接尾語から意味を推測する術を身につけましょう。

ゆっくりと音読しましょう

まず、これを聞いてみてください。2016年5月27日 アメリカのオバマ大統領が広島を訪問したときの演説です。この演説がだいたいwpmが100語程度と言われています。つまり、実際の英文を読む速度がこれと同じぐらいであればSFC英語の場合、2回読んでもお釣りがきます。

これぐらいの速度で英文を音読して理解できれば、wpmが100語に到達するわけです。黙読で100語ペースを意識するのは難しいのですが、音読であれば他人のを真似すればよいので意外と楽ですね。これがペースを知るための方法です。

時間を区切って読みましょう

一般に、TOEFLやTOEICなどで読解速度をあげるために行われるのが、この時間を区切って意識する方法です。

・語数が測ってある教材を
・目標時間を区切って
・読んで行きましょう

自分のwpmで読めば読み終わる普通の時間の70%〜90%に目標時間を区切ってじっくり読みましょう。読み飛ばしては意味がないので、あくまでじっくり読むようにしましょう。

簡単な文章を多読しましょう

英文読解速度をあげるという点では、文章が簡単であるかどうかはそこまで問題になりません。(なんせ、わたしたちの目標速度はアメリカの小学生レベル以下だもの)。だから、読解速度をあげるために、graded readerと呼ばれるかんたんな読み物をとにかくたくさん読むことで速度をあげる、という方法があります。そうやって「英文を黙読する」という行為になれていくのです。25万語読めば、少し感覚が変わってきて、100万語読めば、英文を読む感覚がつかめるといいます。本番まであと仮に70日時間があるとすると、

25万語…1日3,600語(SFCの過去問2題より少し短いぐらいの文章量を毎日)
100万語…1日14,300語(SFCの過去問両学部2年分より少し短いぐらいの文章量を毎日)

という感じです。

終わりに:急がば回れ

本当に表題の通りです。特効薬はないので、地道に速度をあげるたゆまぬ努力をしていきましょう。

問題集 薄いの繰り返すか たくさん解くか

Q:問題集 薄いの繰り返すか たくさん解くか

また、ご質問をいただいているので、お答えを書かせていただきます。
いろは姉、こんばんは。

英語の問題集は、たくさん解くのか、薄い参考書を何回も復習するのか、どちらがと思われますか?
ツイッターDMより(一部改変)
改変する際に、いろは姉って、自分で足すのはどうかと思うの。

A:目的次第だけれども「繰り返し」が重要です。

ども、パ姉、いろは姉、いろ姉、いろはです。ご質問ありがとうございますっ。お答えするね!(だから、うざいって。これ。)

基本は「繰り返し」重視です。

ただし、大学受験レベルを前提とするならば、1000問程度の文法参考書を「繰り返し」たいです。また、「たくさん問題を解く」というやりかたが効果がある場合もあります。

まずは人間の記憶のしくみから考えましょう。

人間は、

・繰り返されるもの
・つながりがあるもの
・体系だっているもの

を覚える傾向にあります。特に、学習の前半で、まだあまり覚えていない状況で重要になるのは、とにかく「繰り返すこと」です。私は、だいたい100問・15分(願わくは10分)以内・9割解けるようになるまでは、細かいことをひたすら繰り返しでいいと思います。もちろん、つながりや体系も重要なのですが、学習の初期段階であれば、それよりも先に繰り返しを重視した方がいいと思います。

文法の体系を先に学習したい場合は、薄い問題集を繰り返す

上で書いたように、人間の記憶は「反復・関係・体系」により活性化されます。体系を手早く理解するためには、薄い問題集を何度も繰り返す、という手はあります。「体系」を理解するためには、できるだけ情報が少ない方がよいからです。体系というのは、「英文法という世界を行き来するための地図」ですので、情報が少ない方が学習しやすいのです。

これまで、たくさんの問題集をバラバラとやっていた人が、薄い問題集を繰り返すことで急に成績があがったりするのは、「反復」はある程度できていたものの、「体系」を身につけていなかったため、学習効率が悪かったものの、薄い問題集を繰り返すことで、全体像が見えてきたから成績が急に上がるのです。(だから、「薄い参考書」がよかったわけではありません。

難関大学受験レベルならば、せめて1000問はある問題集をマスターしたいです。

と、ここまで書きつつ、現実を鑑みて効率的だと思うのは、大学受験レベルの1000問ぐらいある参考書をマスターすることです。(参考書はネクステだろうが、アップグレードだろうが、頻出 英文法・語法1000だろうがなんだってかまいません。)

最初は、「反復」により問題に習熟していき、かなりの速度でできるようになったところで、3、4日で参考書全体を繰り返すことを2回か3回やれば、「体系」は手に入ります。一応、参考までに私が10月に教えた子の場合、

この参考書を1ヶ月で10回繰り返してもらいました。(1日に何回も同じ範囲を繰り返すのがポイントです。)それぐらいやれば、英文法の範囲では怖いものはなくなります。

なお、高校1年生や2年生の場合は、薄い問題集で先に「体系」を手に入れることをオススメします。受験生は時間がないので、問題集で強引に頭の中に入れる手段をとりますが。少なくとも、英語学習理論に基づけば、3ヶ月程度で科学的に英語が上達する方法は確立していないので、時間がない場合は丸暗記から強引にスタートします。でも、それはまともな英語学習から考えると邪道だと考えてください。(でも、英語学習ってchantからはじまるじゃん、という反論はありえるんですが…。)

たくさんの問題を解く方法は、学習の後半に効果を発揮します。

同じ問題集を10回も20回も繰り返したあとは、

・飽きた
・答えを覚えてしまったからつまらない
・他の文章では、覚えたことを再現できない

という理由で、別の問題集をいくつもやった方が効果的に学習できるタイプの人もいます。(ちなみに、私が知る限り、ほとんどの人が同じ参考書を20回ぐらい繰り返せば、別の参考書は1・2冊あるいは模試の復習や、センター対策の一貫ぐらいのつもりの問題量をやれば十分です。)そういう人たちは、基本の問題集を繰り返した後に、何冊も問題集をやった方がいいです。

ただし、あくまで、そういう人たちは少数だと思います。だいたいの方は、答えを覚えたのではなく、「答えの記号を覚えた」だけであり、毎回「根拠は?」と確認すると、全く解答根拠がわからない状況であるのを、「飽きた」「答えを覚えてしまったから」と表現しているだけです。そういう人は、問題を解いた時に、「不変の真理だから(B)」「(C) この問題は、add A to B 構文を問う問題」など、解答根拠を明確にする学習する方法をとってみてください。

英文法はSFC英語の基本です。がんばってください。

必ず毎年いらっしゃるんです。先輩の意見やインターネット、過去問をみて、英文法は不要だと思って単語勉強と音読の勉強をしっかりしているのに、全然過去問で点数がとれない、という方が。

SFC英語で確実に合格点をとるためには、英文法の学習は不可欠です。(まぁ、帰国子女で、特に小さな頃に英語のシャワーを浴びてきた人には必ずしもそうではないんですが)。苦手な人もしっかりと勉強しましょう。

それでは〜。

SFC英語を解く時の順番について

SFC英語、下から見るか 横から見るか

ツイッターでご質問をいただきましたので、お答えします。DMでしたので、元のご質問内容の趣旨を損ねないように、表現を変更してお届けします。

Q:SFC英語の解き方は、どういう順番で解くの?

いろは姉、初歩的で申し訳ないけど、sfc英語の解き方として、各パラグラフを読んだ後、読解問題に取り組むのが定石?3題ほど読んだあとや大問を全て読んだ後に解くスタイルはどう思う?
ツイッターのDMより(一部改変)

A:自分がもっとも高い得点が取れればどんな順番でも構いません。

どもです。みんなのアイドル、いろは姉だよ。パネぇ。テンションめんどくせぇ。

ということで、ご質問に対するお答えは「なんでもいいです」ですよ。問題を解く順番に関して、正解や定石(もちろん定跡)もありませんから。本人が合格最低点以上の点数をとれればいいんです。ちなみに、この手の話はいろんなところで聞きます。合格した先輩や、他の英語が得意な受験生が、(SFCの)問題を解く順番にこだわっていて、それを聞いて、不安になる、というのがよくあるストーリーだと思います(ちなみに、TOEFLやTOEIC業界でも、同じ話題はありますよ。)。基本的に、そうした話は気にしないことです。

解く順番などについて

空欄補充問題

詳しくは、いろは塾(冬期講習)英語のときに、説明しますが、SFCの空欄補充は、空欄単体の文法力を問われるよりもむしろ前後の文脈に基づいて、正答を選択する問題が多いです。ときには、2ページぐらい後に、正解の根拠やヒントがあったりします。ただし、設問の前後を読めば、(内容がわかっていれば、)正答を選択できる問題が多いです。

読解問題

パラグラフが指定されていたり、逆に全く指定されていなかったり、いろいろです。読解問題自体がパラグラフ順に綺麗に並んでいるというよりは、すこしは揃っているものの基本的には順番は整っていない、と思った方が無難です。だから、読みながら解いていく、という方法は、ストレートでは使いにくいと思います。

あえて選択肢を比較すると…

1:各パラグラフを読んだ後、読解問題に取り組む
2:3題ほど読んだあとに解く
3:大問を全て読んだあとに解く

という3つが選択肢です。
 まず、必ずしも全部が順番に並んでいるわけではないので、1の方法は実質かなり難しいとは思います(一部はつながっているので、できなくなくはない)。 
 次に、2と3に関しては、「先に読解すべき内容を先に設問を通じて、予想してから文章全体を読解する方法ですね。どちらも、受験勉強や英語の試験の参考書では「先読み」として重宝されています。2の方が3よりも負担は少ないですが、3の方法よりも先に確認しておく問題の数が少ないので、先読みとしての効果は限定的だと思います。
 最後に、3は先読みしておく設問の数は多い(最大10個)になるものの、全ての問題を先読みするため、情報を拾うのには適しています。ただし、先に読んだ10個の設問をある程度覚えておく必要があります。

 一般に、読解力さえあれば、必ずしも「先読み」は不要です。だから、英語力があれば、先読みなんてなくてもかまいません。一方で、英語力が限定的な場合、先に問題を読んでおくことで、無駄な情報を拾う確率が減ります。自分の英語力に合わせて好きな方法を選べばいいと思いますよ。

それでは。

英語の勉強法(forest)に関するご質問

速読英単語必修編と文法は、forestの通読を4週ほどしてきたのですがいまいち解けません。そこで、ネクステの代わりにforest準拠の「解いてトレーニング」を使っても大丈夫なのでしょうか?
基礎文法力向上と最短で合格するために、今まで勉強したのを生かしてブラッシュアップできる準拠した教材の方がいいのではないかと検討しているのですがどうでしょう?
当ブログコメント欄より

A:間に合わせるようにがんばるしかありません。

 まず、まず、いただいた質問に対して、直接お答えを書くとすれば、

A:大丈夫です。

がお答えです。この参考書ですよね。

私も自分で用いたわけではなく、立ち読みで「こんなのでてるんだ」と思った程度ですが、そんなに悪い参考書ではないと思います。

ただし、2018年度入試(2018年2月実施の入試)であれば、少なくとも周囲の人に比べて相当遅れをとっていると思った方がいいです。いただいた参考書のレベルと英語学習理論に基づけば、合理的な範囲で相当の高確率で合格できるだけ練習をするだけの残り時間はありません(「3ヶ月でも効果があったかどうかを検討するには短い」と言われる世界なので。)ただし、あきらめるのはイヤなので、間に合わせるようにがんばりましょう。

最低限勉強しておきたいこと

第1志望がどこなのか、や、勉強時間がどれだけあるのか、といった情報が全くありませんので、「志望度は高いが、これまであまり勉強してこなかった」という前提で最低限勉強したいことをお伝えしますね。

1:英単語 5000語暗記
2:過去問5年度分(両学部)
3:英文解釈と基礎的な英文法

この3つを中心にやりましょう。

英単語5000語レベル

基本的に5000語レベルを頭の中に入れておかないとお話になりません。SFC英語においては、もっと難しい単語がたくさん出てくるのですが、基礎を押さえておくとかなりのレベルで読みやすくなります。

・有無を言わさず1対1の訳語を頭の中で覚える
・品詞は名詞・形容詞・副詞・動詞ぐらいは覚えておく
・動詞はよくある文型は覚えましょう。
・コロケーション(仲のよい前置詞や副詞)も覚えられたら覚える

過去問5年度分(両学部)

せめて、SFCの過去問を5年分は両学部解いておいて慣れておきましょう。そして、いくつかは覚えておくと特な単語が出てくるので、それも一緒に覚えておきましょう。ちなみに、読解さえできれば、適語補充は解けない問題が半分ぐらいあっても全くかまいません。

英文解釈と基礎的な英文法

確実合格するにはここが一番重要です。上であげたフォレストでもネクストでもなんでもいいので1冊1000問レベルの参考書をとにかく頭の中にほりこむこと(この間、1人1ヶ月かけて頭の中に1000問ほりこんでもらいました。)さらには、英文解釈を通じて、英文を読めるようにすること、です。

最悪、時間がなければ、ここは飛ばしても構わないのですが、勉強しているのに点数が4割5割から伸びない人は、ここがおろそかになっています。ここはよい先生に教えてもらうのが手っ取り早いです(と、何度も主張しているのですが、あまり聞いてもらえず、私の講義を受けてから「なんでもっと強く受講を勧めてくれなかったのか?」と言われたりするんですが…、それぐらい他人に学んだ方が手っ取り早い場所です。冬期講習でも、ちらっとそういう話をしますが。

【特に浪人生向け】調査書は早めにもらいに行こう!

ツイッターではつぶやいたのですが、大事なことなのでブログでも書きます。

調査書は年内にもらいに行きましょう!志望校が決まっていない人もいると思うのですが、余裕をもってもらいにいきましょう!

調査書を年内にもらいたい理由

1:年明けの1日は貴重すぎます。

年があけてから、早い私立大学の入試までは1ヶ月しかありません。その1ヶ月のうちの貴重な半日を書類をもらうためだけに潰すのは馬鹿げています。今、心の落ち着いているうちにもらいにいきましょう。

2:風邪やインフルエンザをもらってもまだマシ

特に、あまり予備校にいっていない方は、外出のときに、風邪をもらってくる可能性があります。1と同じ理由で、1月に風邪を引くともう最悪です。人混みに出て風邪をもらうのをできるだけ避けましょう。

3:メンタルのすりへりは11月・12月の方がマシ

よくもわるくも高校にいったら、メンタル的に何らかのショックを受けます。はげましてくれる先生もいるでしょうし、逆に辛辣な言葉を投げかける先生もいるでしょう。いずれにせよ、そのダメージは入試が近づけば近くほど大きくなります。だから、今のうちに調査書をもらっておきましょう!

調査書なんて余ってもしかたない

何回も高校に書類をもらいにいくのは大変です。だから、余ってもいいので、余分な数、調査書をもらいにいっておきましょう。志望校を聞かれる場合もあるでしょうが、ストーリーをでっちあげてください。合格のための時間節約の方が大事ですから。

合格報告をした際に、覚えている先生もいるでしょうが、気にしないことです。年明けの実力があまり上がらなかったので、あるいは、実力が思った以上にあがったので、志望校を変更しました、と言えば済む話ですから。