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総合政策2010(添削まとめ)いろは塾(後期)小論文

はじめに

総合政策2010年度の添削結果です。きちんと復習してくれている人の点数はよいんですけれどもね…。

類似問題が総合政策2017にも出ています。

得点分布

SFC総合政策学部2010年度小論文添削結果表順位が4位以上の人が講義で説明した内容をしっかりと理解していた人です(4位の方は、動画受講の方ですね)ポイントをしっかりと押さえた答案となっています。ポイントの一部を外した方の答案は111点近辺に集中していますね。

諸数値
平均   : 112.6
標準偏差 : 21.7
#     : 12

得点分布は平均がやや高め(前回講義で説明したので当然ですが)で、理解度によってばらつきが出ました。

図や模式図から文章を書く訓練をしよう。

講義ではよく説明するのですが、文章は本質的には1次元の表現になるが、図は2次元の表現になるんです。(これは、文章では2次元を表せない、という意味ではありません。念のため。)そうした2次元の表現を1次元にデコード(復号)するためには、どうしたってポイントや着眼点を設定する必要があります。そうでなければ、単なる羅列になってしまいます。

こうした因果関係の図に関しては、着眼するポイントは決まっているんです。「原因の原因」「原因の原因の原因」と追求していったあとの「真の原因」と「循環関係」の2つです。ブログでもよく書いていますし、講義でもよく説明するのですが、いざ自分で文章にする段になるとうまくいかない人が多数…。これは、もうなんども書いて練習して添削を受けるしかないです。

因果関係の図を描くときのポイント

1:わかりやすい図を描く
2:飛躍しないように因果の関係を説明する
3:資料文に記載されている内容を反映する
4:幅広い視点を持つ

因果関係の図を書くときには、以上の4つを意識する必要があります。

1:わかりやすい図を描く

「この因果関係の図を用いて、いったい何を説明したいのか」が全くわからない図をよく見ます。図も文も、物事を抽象化して、単純化して、「本当に伝えたいこと」を伝えるための方法論です。まずは、「わかりやすい図」を描くことを心がけましょう。

2:飛躍しないように因果の関係を説明する

誤:「賃金」→「介護労働者の離職率が高い」
正:「賃金が低い」→「介護労働者の離職率が高い」

前者は「賃金ならば介護労働者の離職率が高い」という図になり、図として成立していません。「賃金が低いならば、介護労働者の離職率が高い」ならば、図として成立します。もちろん、「賃金が低いならば生活が苦しい。生活が苦しいならば給料の高い職業に転職する。給料の高い職業に転職するならば介護労働者の離職率が高い。」のように、より細かく因果関係を説明することもできます。細かくしようと思えば、細かくできるし、荒くしようと思えば荒くできます。どのレベルで図示するかは、試験時間と出題意図により変わるため、加減をするのは難しいです。ただ、「AだからB」と言い換えることで、「多くの人に意味が通じる」ぐらいのレベルは目指したいものです。「アイスを食べる」→「お腹が痛い」は多くの人に意味が通じますが、「クッキーを食べる」→「お腹が痛い」は、何かひとこと入れたくなりますよね。自分で、ちょうどいい中間の原因を入れてあげることで、飛躍のない図になります。

3:資料文に記載されている内容を反映する

これもできない人が多いですよね…。資料文に書いてあるんだから書こうよ…、っていう。

資料活用を問われているので、資料に書いてあるものぐらいは反映したいですね。

4:幅広い視点を持つ

習得する順番としては、この「4」が一番最後です。

総合2010も、総合2017も、多くの人が資料の多さに目が眩んで「解けない!」と騒ぎます。それなのに、総合2010の問題であれば、「賃金が低い」→「介護労働者の離職率が高い」という単純な図に対してでも、問2や問3に対して、完璧な答えが書けない人もいます。そういう人に限って、「この問題は、こんな単純な図で合格点とれるわけないじゃないですか?」と反論します。けれども、「単純な図に対して、問2や問3が書けない人が、複雑な図に対して問2や問3が書けるわけがない」んです。まず優先すべきは、「どんな単純な図でも、設問の指示を満たした図が描けること」がスタート地点です。「2」で示したように、たとえ1つの原因だけであっても、「きちんとした図を描く」のは骨が折れます。原因が増えれば増えるほど、「1」を満たした図を描くのが難しくなります。また、たった一つの資料だけであっても(「3」)、それに合わせた「きちんとした図」を描くのが難しくなります。こうした「1」〜「3」が終わってから、はじめて着手するのが、「幅広い視点」を持つ、という作業です。

順番を間違えて学習している方は、いつまでたってもドツボにハマって混乱し続けます。正しい順序で学習しましょう。(というか、「1」〜「3」が綺麗にできる人は、「4」も得意なんですけれどもね。)

得点が低い人の傾向

得点が低い人は、

1:設問を理解できていない。
2:資料文を理解できていない
3:適性が必要な部分が書けていない

という特徴があります。この3の特徴は、「1」に含まれるのですが、一部の「適性」に関する設問は人によって正答率がばらけます…単に設問を見るだけでなく、適性を意識した対策をすることで、こうした問題は少しずつ解きやすくなっていきます。

分布グラフ

SFC総合政策学部2010年度小論文添削結果グラフいびつなグラフです。講義をしてから、小論文を書くとこんな感じになることが多いです。111点以上の人は本来の得点から見て、+33点から+55点ぐらいは講義によって上乗せされているはずです。あとは、リライトをして、さらに完成度の高い答案を目指してください。

とにかく、SFC小論文で大事なことは以下の2つです。

気をつけるべきこと
1:設問を読む
2:適性を確認する

をしっかり対処しましょう。

それでは!
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