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SFCの先生が教える「論理コミュニケーション」をもとに勉強しよう

最近、
「SFC小論文の対策法」を教えてください。
という質問をたくさん受けます。それと同時に、「どこどこの予備校の書き方はどうですか?」「あの本に書いてあるやりかたを真似すれば受かりますか?」などのご質問もよくいただきます。
 前者に関しては、

「ものすごくよいと思える塾や予備校があれば、私はしょうろんをはじめなかったし、いろは塾もやっていないよ。」

とお答えすることにしています。また市販の予備校が出している本にはあまり良い本がないと思っています。すでにブログでもツイッターでも何度もお伝えしている通り、SFCの先生がオープンキャンパスやORFで「特定のフォーマットを用いて書くことはおすすめしない。あえて使うなら、パラグラフ・ライティング。」とおっしゃっている通りです。だから、皆さんには、パラグラフ・ライティングを学んでほしい、と思いますし、私も自分の講義では、パラグラフ・ライティングをSFC小論文用に簡略化したものを教えています。そうした私の講義の元ネタになっているもののひとつに、SFCが作成している文章の書き方ガイドがあります。

市販のおかしな本を買うよりは、論理的な書き方を、そちらのファイルで学んでいただければ…と思います。

論理コミュニケーション

さて、私の長々とした説明を読んでいただくよりも、さっそく本家本元をみてもらいましょう。
『論理コミュニケーション』は、多数派に依存しないで自らの主張を論理的に主張する実践力を育むことを目的とした「論理的に聴く」「論理的に構築する」「論理的に伝える」といった社会で必須とされるコミュニケーション力を習得するための実践的テキストです。
2018.04.04 ニュースプレスリリース 論理的な論述力指導法のテキスト 『論理コミュニケーション トータルロジックス特別版』を無償で公開(4/4)
ずばり、慶應SFCが作成している「論理コミュニケーション」の本(PDFファイル)が存在するのです。

ちなみに、入学試験要項(2018年度版)によると、
(総合政策学部・環境情報学部とも同じ文面)
問いに対して自らの考えを論述する形式の試験です。この試験は受験生の発想、論理的構成、表現などを総合的に評価しようとするものです。どれだけ発想豊かに、自分の考えを論文として論理的に構成し、説得力のある表現ができるかを問うものです。
慶應義塾大学 2018年度一般入学試験要項 p11,p12
とありますので、「論理コミュニケーション」は、しっかりと役に立つ内容であることは想像つくでしょう。また、
これは、SFC研究所の15年にわたる研究により培った論理的な論述力育成及び計測ノウハウと、東筑高校による5年間の高校現場での授業「トータルロジックス」で培った指導ノウハウをテキストとして編集したものです。
2018.04.04 ニュースプレスリリース 論理的な論述力指導法のテキスト 『論理コミュニケーション トータルロジックス特別版』を無償で公開(4/4)
なんていうハードルをあげるようなことも書いてますね。

この「論理コミュニケーション」は、

文部科学省URL: http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/sesaku/1403222.htm
SFC研究所プラットフォームデザイン・ラボラトリURL: https://goo.gl/DQeD9A

で配布されています。

「論理コミュニケーション」を用いて学習する際の注意点

1:あくまで論理的な書き方や構成を学ぶために用いること

これは、他の予備校や小論文対策本を読むときにもあてはまる注意事項なのですが、これはあくまでも小論文の出題があいまいな場合に使えるフォーマットである、ということです。SFC小論文の場合は、もう少し出題内容が具体的だったりすることがあり、ここに書いてある「書き方」そのままでよい書き方になるとは限りません。そこは一工夫が必要となります。あくまでも「論理的な書き方や構成」を学ぶために用いましょう。

2:10回ぐらいは手を動かして書いてみること

このPDFファイルの中身を理解するのはとても簡単です。言い換えると、難しいことは何も書いていません。だから、読むだけでは効果がありません。きちんと自分の手を動かして学習してみてください。手を動かしてみれば、この資料に書いてある通りに考えることの難しさがわかってくると思います。何事も練習です。しっかり手を動かしてみましょう。

3:図を描く問題には対応できない

ある意味当たり前なのですが、図を描く問題は、この資料には書かれていないので、それには対応していません。ただし、構成力があがるので、論理的に考えることができるようになります。だから、模式図を描くための基礎となる思考訓練はできます。ただ、図を描く問題はそれだけでは対処できないので、別途練習は必要となります。

4:時間がなければ、「下巻」は読まなくても構わない

下巻は、この資料を用いた福岡県立東筑高等学校の講義例が記載されています。自分で独力で演習するのにはよいかもしれませんが、時間がなければ読まなくてもかまいません。

大学の先生には全てお見通し!

それでも、予備校やSFC対策予備校で提唱している書き方の方がいいんじゃないかな?だって、彼らはプロだもの…

とか思っている方…。完全に大学の先生にその考えを見透かされています。
・論文と言ったらもっと難しい構成で書かれているものだから、こんな単純な型で評価されるはずがない。

・塾で習った小論文では、最初に自分の体験からくるインパクトのあるエピソードを述べて、その後意見(本論)を書くって学んだのに、最初から意見を述べても良いの?
論理コミュニケーショントータルロジックス特別版(上巻) p63
と、皆様の不安は見事にバレています。答えは、もちろん「こんな単純な型で評価される」「最初から意見を述べて良い。」です。詳細は、せっかくですので、この資料を読んで答えを探してみてください。また中に大学の先生が主張する「大学で求められる論述力に大学間で違いが無い理由」梅嶋真樹 ( 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授)という記事(p65-p66)もあります。ぜひ、普遍的な論理力を身につけてください。

終わりに

この資料に合わせて学習すれば、「論理的な書き方」については十分身につきます。ぜひ、基礎力はさっさと固めて、SFC小論文の過去問に取り組んでみてください。

予備校や塾がいろんなフォーマットを提唱していますが騙されないでね!大学の先生はこういう書き方を薦めているんです。予備校の先生や塾の先生と、採点をしている大学の先生…どちらを信じますか?
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