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SFC入試までにこれだけは理解したい「形式論理」と「内容論理」

論理形式のみ整っていても意味がないし、合格点には結びつきません

小論文を添削してると、勝手に造語が口から出てきます。
え?ここ「つまって」ないじゃん。
「なぜなって」ない。
「たとえ」てない…

私のひとりごと
「つまり」と書いているのにも関わらず、内容がまとめられていなかったり、「なぜなら」と書いているにも関わらず理由になってなかったり。

「え?なんで?」と聞くと、だいたいの答えはこうです。

去年、予備校/塾でそう習いました。

いや、ある意味あってるんですけれどもね…。

論理というのは、「形式と内容」が両方とも筋が通っていないといけないんです。

ケーキで分かる「形式論理」と「内容論理」

さて、例をみてみましょう。

私はケーキを食べたい。

この文章…意味わかりますよね。この文章は、少なくとも論理的な文章としての形式を備えているとは言えません。なぜならば、論理的な文章の1つの要件として、「2つ以上の文章が書かれていること」があるからです。(では「重文や複文は論理的なの?」という疑問は当然ありえますが、ここでは割愛)

形式論理も内容論理も成立している文章
私はケーキが食べたい。なぜならば、お腹が空いているからだ。

この文章は論理的です。なぜならば、「2つ以上の文章が筋道だって接続されているから」です。具体的には、

主張:私はケーキが食べたい。
理由:なぜならば、お腹が空いているからだ。

のように、主張ー理由と筋道だっているからです。

こういう文章を「形式論理も内容論理も成立している」と呼ぶことにします。では、「形式論理のみ成立している文章」をご紹介しましょう。

形式論理のみ成立している文章
私はケーキが食べたい。なぜならば、さっき目薬をさしたからです。

意味がわかりません。けれども、下線をひいたところをみていただければわかるように、形式だけは「主張ー理由」関係が成立しています。こういう文章を「形式論理のみ成立している文章」と言います。予備校や塾で単純に小論文を習った人はこういう文章を書くことが非常に多いです。

ついでに、内容論理のみ成立している文章も紹介しますね。

内容論理のみ成立している文章
私はケーキが食べたい。私はお腹が空いている。

若干、気持ち悪いですが、頭の中で「だって、〜だし。」を補足して読めますよね。内容に着目すると、筋が通っていますから。こういうものを「内容論理」のみ成立している文章といいます。


※ここでいう「形式論理」は、いわゆる「形式論理学」とは異なる意味で使用しています。ご了承ください。

SFC小論文では内容論理が重要!

さて、合格者の顔ぶれを見る限り、SFC小論文では予備校で教えている「形式論理」を重視していないようにみえます。(それはSFCの先生がいう「予備校の答案はあまり参考にならない」というコメントにも合致します。

合格者の顔ぶれと、オープンキャンパスでの先生の発言を組み合わせると、実際には内容(論理)を重視して採点しているようです。

もちろん、

1位:内容論理と形式論理が成立している文章
2位:内容論理が成立している文章
3位:形式論理が成立している文章

という順ではあるようですが。

いずれにせよ、これから学習する場合には、「内容論理」にも着目する必要があるのです。

「形式論理」「内容論理」を習得するには慣れが必要!

ちょうど今週は2011年度環境情報学部の添削をしていたのですが、「形式論理」もさることながら「内容論理」が成立していない人が非常に多いのです。

みんな形式論理と内容論理の両方を最低限満たした答案を書くためには、パラグラフ・ライティングが最適であり、もう何度もパラグラフ・ライティングに関しては説明してきているのですが、それでもなかなかうまくいきません。ちょっと問題が複雑になると、「内容論理」がおろそかになるのです。

パラグラフ・ライティングが成立している答案だと「内容論理」に着目しやすくなります。
フォーマットを中心とした書き方だと「形式論理」と「内容論理」が区別されず、こんがらがってしまいます。だから、丁寧に時間をかけて、何度もパラグラフ・ライティングの練習をすることで、内容論理に着目しやすくなり、内容論理も整った答案が書けるようになるのです。

終わりに

今回は、最近紹介したかった「内容論理」と「形式論理」の話でした。

こういうものって、自分の文章や他人の文章で指摘されないとなかなか気づけないし、実感できないので、ぜひぜひそういうチャンスを作ってくださいね。それでは!
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